【ナイロン素材の黄ばみの落とし方】黄変の原因は!?おすすめの染み抜き(漂白)方法を紹介!
  • シーズンの変わり目に、お気に入りのナイロン製のコート・ジャケットを出したら襟元が黄ばんでいた…
  • 愛用のナイロン製のバッグが、だんだん黄変してきている!

このようにナイロン製品を使っていて、生地が黄ばんでしまうことがあります。

 

 

大事にしていたのに、この黄ばみはもう取れない?と戸惑ってしまいますよね。

 

そこで今回は、『ナイロン素材の黄ばみの落とし方』についてご紹介していきます。

 

黄ばみ汚れにお困りの際はぜひ参考にしてみてください!

 

ナイロン製品の黄変の原因はこの4つ!

 

ナイロン製品は、石油を原料とした化学合成繊維からできています。

 

私達が着用するコートやジャケット、雨合羽、バッグなど様々なものに使われています。

 

しかし、使用しているうちにだんだん黄ばんでいってしまったり、シーズン明けにナイロン製品を出して、黄ばみを見つけて驚くことがあります。

 

ナイロン製品の黄変は、主に以下の4つの原因が考えられます。

 

ナイロン製品の黄変の原因

 

①汗などの皮脂汚れ

コートの場合は襟やわきの下、袖、バッグの場合は持ち手やバッグの開け口など、一部が黄変している場合は、ナイロン製品に付着した皮脂や汗が酸化して黄ばんだものであると考えられます。

 

②シミや汚れ

ナイロン製品を使用している時についた食品などのシミや汚れをそのままにしておくと、その部分から黄変を起こします。

 

③ストーブなどの熱

ナイロン製品は、ストーブなどの酸化性のガスが発生している場所に置いていると、このガスにより酸化を起こし、黄変してしまうことがあります。

 

④紫外線

ナイロン製品は紫外線にも弱く、日の当たる場所に長時間置いていると酸化して黄ばんだり、変色します。

 

上記の原因のうち、紫外線による黄変は元に戻せません。ナイロン製品は、普段日の当たる場所に置きっぱなしにしないことが重要です。

 

また、シミや汗、ストーブによる黄変は落とすことが可能です。

 

ナイロン製品の黄ばみを落とすには、黄ばみそのものを漂白して落とす必要があります。

 

ナイロン製品の黄ばみの落とす前にやっておきたいこと

 

ナイロン製品の黄ばみの落とす前に、まずは、黄ばんでしまったナイロン製品をチェックし、全体的に汚れていないかを確認してください。

 

アイロン製品上に洗濯で落とせる程度の汚れが残っていると、黄ばみの漂白効果が落ちてしまいます。

 

シーズンオフに洗濯せずにタンスなどに仕舞った場合は、全体的に汚れが目立ちますので、落ちそうな汚れがある場合は、まずは通常洗濯で大まかな汚れは落としておきましょう。

 

また、ナイロン製品を洗う際に注意したいのが、「洗ったナイロンの乾かし方」です。

 

ナイロン製品は熱に弱いため、乾燥にかけてしまうと縮んで変形してしまいますので、乾燥機には絶対かけないようにしましょう。

 

そして、ナイロン製品は直射日光にも弱いため、乾燥させる際は必ず風通しの良い場所で日陰干しするようにしましょう。

 

ナイロン製品の黄ばみの落とし方

 

ナイロン製品の全体的な汚れを落とした後の、黄ばみの落とし方をご紹介していきます。

 

①酸素系漂白剤でつけおきする方法

 

ナイロン製品の黄ばみは、上記でも紹介しましたが漂白して落とすことがポイントです。

 

塩素系漂白剤ですとナイロン製品の色柄そのものを漂白してしまう可能性がありますので、ここでは酸素系漂白剤を使いましょう。

【用意するもの】

✔ 酸素系漂白剤(粉末)

✔ 4050度くらいのお湯

✔ バケツ

手順

  1. バケツに4050度くらいのお湯を入れ、粉末の酸素系漂白剤を大さじ34杯入れてよく溶かします。
  2. バケツに黄ばんだナイロン製品を入れ、12時間様子を見ながらつけ置きします。
  3. きれいな水でよくすすぎ、脱水をして日陰干ししましょう。

粉末を溶かす際に、熱湯は漂白効果が薄れ、ナイロン製品の素材にも良くないため、使用しないようにしましょう。

 

また、つけおきして、黄ばみが薄くなったけれど完全に取れていない場合は、もう1度新しい酸素系漂白剤&お湯を用意してつけおきしてください。

 

まれにナイロン製品のジッパー部分が漂白剤によって変色する可能性がありますので、長時間のつけおきはせず、必ず1~2時間様子を見ながらつけおきしてください。

 

②酸素系漂白剤で部分的に漂白する方法

「ac 写真 漂白」の画像検索結果

 

つけおきで漂白したけれど、「一部の黄ばみが取れない場合」「大きくて洗うのが難しいナイロン製品の場合」は、黄ばんだ部分のみ漂白する方法がおすすめです。

 

部分的に漂白する方法は、高い濃度で漂白するため黄ばみ落としに大きな効果を発揮してくれます。

【用意するもの】

✔ 酸素系漂白剤(粉末)

✔ 4050度くらいのお湯

✔ カップ

手順

  1. ナイロン製品の黄ばみの部分に直接酸素系漂白剤を振りかけます。
  2. カップに4050度くらいのお湯を入れ、酸素系漂白剤を振りかけたところに少量かけます。
  3. 20分ほどおき、黄ばみが取れたら、黄ばみがついていた部分をきれいな水ですすぎます。
  4. 風通しの良い場所で日陰干ししましょう。

20分ほど置いている時に表面が乾いてくるようでしたら、再度お湯をかけましょう。

 

それでも黄ばみが落ちない場合は、クリーニング店に相談しよう

 

酸素系漂白剤を使ってナイロン製品の黄ばみを落とす方法を紹介しましたが、こちらの方法を試しても、完全には黄ばみが落ちない可能性があります。

 

長期間黄変したままでいたり、落とすことが不可能な紫外線による黄変であることも考えられます。

 

そうなると、元の状態に戻すことは非常に難しいです。

 

あまり何度も漂白する作業を繰り返しても、ナイロン製品そのものを傷めてしまう可能性があります。

 

どうしても黄ばみが落ちない場合は、クリーニング店に行き、ナイロン製品の黄ばみを落としたいと相談してみましょう。

 

ナイロン製品の黄ばみの発生を防ぐ方法

 

ナイロン製品の黄ばみが今回取れても、またシーズンオフに仕舞うと黄ばんでしまうのではと不安になりますよね。

 

ナイロン製品の黄ばみを防ぐには、「普段からシミがついたらこまめに汚れを取り、シーズンオフ前には洗濯してよく干してから仕舞うこと」がポイントです。

 

また、長期保管の場合は、なるべく風通しの良い場所にしまうか、定期的に風通しの良い場所に出して乾燥させると良いでしょう。

 

先ほども触れましたが、紫外線に長時間当たると黄変し、またストーブなどから出る酸化性のガスにも弱いので、日当たりの良い場所やストーブの近くには置かないように気をつけてください。

 

お気に入りのナイロン製品をこまめにメンテナンスして、きれいな状態で長く使用できるようにしましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 ナイロンは、石油を原料とした化学合成繊維である。

 

 ナイロンは丈夫で防水性もあり、コートや雨合羽、バッグなど様々な製品の素材に使われている。

 

 ナイロン製品の黄ばみの原因は、汗や汚れなどのシミ、ストーブの酸化ガス、紫外線など。

 

 紫外線によるナイロン製品の黄変は元に戻せない。

 

 汗汚れやシミによるナイロン製品の黄ばみは、酸素系漂白剤を使って漂白する。

 

 漂白前に、ナイロン製品そのものが汚れている場合は、洗濯をする。

 

 漂白剤を使用しても黄ばみが取れない場合は、クリーニング店に相談しよう