水や摩擦に強く、落ちにくいことから重宝する油性ペン。
特にゴム製品は水性ペンだとすぐ消えてしまうため、油性ペンを使う人も多いと思います。
しかし、落ちにくさゆえ書き間違えてしまったり、うっかりペン先が違うところについてしまった場合に、ペン汚れを落とすのに苦労した経験はないしょうか?
長靴の名前書くところ思い切り間違えた・・・orz
— ふさウサ@試験勉強中 (@fusa_usako) October 5, 2010
そこで今回は、『ゴム製品についた油性ペン(マジック)の落とし方』についてご紹介していきます。
簡単な方法ばかりですので、騙されたと思ってぜひ試してみてくださいね。
目次
油性ペンを消す際のコツ
油性ペン、いわゆるマジックの特徴は、ペンの成分がほぼアルコールという点です。
特に新品のマジックのキャップを取ると、アルコールの匂いがするので分かりやすいです。
また、インクは油性染料という「着色料が油に溶けているインク」が使用されており、水にも強く、外で利用する靴やボール、段ボールなどに使われることが多いです。
このように、油性ペンは油分を多く含んでいるペンですので、「油汚れを落とす方法」を応用して比較的きれいに落とすことができます。
次で詳しく紹介しますが・・・
- 油を溶かして落とす
- 油と馴染ませて落とす
- 摩擦で落とす
などの方法が有効です。
特別な道具や材料は必要なく、家庭にあるもので汚れを落とせるので急いでいるときでも安心です。
ゴム製品についた油性ペン(マジック)の落とし方
「油性ペンは落ちにくい」と知っている人は多いので、間違ってついてしまうと落とすのを諦めてしまう人もいるでしょう。
ついてしまった素材によって落とし方は違いますが、ゴム製品の場合は以下の方法を試してみてください。
①柑橘類の皮でこする方法
まずはじめにご紹介するのが、柑橘類の皮でこする方法です。
柑橘類には「リモネン」という成分が含まれています。
このリモネンには油を溶かす効果があるので、油が主成分の油性ペンの汚れも落とすことができます。
食べられるモノなので安心安全な方法になります。
【用意するもの】
✔ レモンやみかんなどの皮
✔ 布
手順
- レモンやみかんなど、柑橘類の皮を剥いたら表側で消したいところをこすります。(※皮から汁を出しながらこすると効果的です)
- 仕上げにひっくり返して白い部分でこすり、乾いた布で拭き取れば終了です。
②マーガリンやバターでこする方法
次は、食用のマーガリンやバターで落とす方法です。
こちらの方法は、油汚れを油で落とす方法になります。
同じ油成分なので親和性があり、馴染みやすいのがポイント。
こちらも柑橘類の皮同様、触れても大丈夫なモノなので、安全に落とすことができます。
【用意するもの】
✔ マーガリンやバター
✔ 中性洗剤(食器用洗剤)
✔ ぞうきん
手順
- 落としたいところにマーガリンやバターをつけ、ぞうきんでこすっていきます。(※つけすぎには気を付けて、くるくると円を書くようにこすり落としましょう)
- ぞうきんのきれいな面で拭き取ったら、薄めた中性洗剤で拭き取れば終了です。
③タバコや線香の灰でこする方法
次に、タバコや線香などの灰で落とす方法です。
灰には炭酸カリウムという成分が含まれていて、これには洗浄効果があるので油性ペンも落とすことができます。
家にあるものでクレンザーの代用として落とせるのが嬉しいですよね。
【用意するもの】
✔ タバコや線香の灰(少しでOK)
✔ ぞうきん
手順
- ぞうきんを濡らして絞ったら、灰をちょんちょんとつけます。
- 消したいところを灰でこすっていきます。あまり力を入れすぎないよう、クルクル磨きましょう。
- 汚れが落ちたら、さいごによく水拭きしましょう。
④消しゴムでこする方法
こちらは、ゴム製品の表面がツルツルのタイプであれば有効な方法です。
こするだけなので時間はかかりますが、傷がついたり変色したりする心配がないため、ゴム製品を傷つけたくない場合にはおすすめの方法です。
【用意するもの】
✔ 消しゴム
✔ (落ちない時は)油性ペン
手順
落としたい部分を消しゴムで根気よくこすりましょう。
※汚れが落ちない時は、油性ペンでなぞってから消しゴムでこすると落ちやすくなります。
⑤メラミンスポンジでこする方法
陶器やステンレスなどのお掃除に使っている人も多い「メラミンスポンジ」。
ゴム製品についたペンの汚れもメラミンスポンジで落とすことができます。
洗剤やクレンザーなどがなくても水だけできれいになるので、自宅にない人は購入しておくことをオススメします。
【用意するもの】
✔ メラミンスポンジ
✔ 水
✔ 布
手順
- メラミンスポンジに水を少量含ませます。(※水が多すぎる場合は軽く絞って調節しましょう)
- 通常の使い方のように、汚れをこすります。
- 乾いた布で汚れを拭き取れば、完了です。
⑥エタノールや除光液でこする方法
最後に、エタノールや除光液で落とす方法をご紹介していきます。
アルコールが含まれていて揮発性のある溶剤なので、布に染み込ませるよりは直接塗ってしまった方が落としやすいです。
とはいえ、薄いゴムや劣化の激しいものだと傷む原因にもなるので少しずつ試してみてください。
【用意するもの】
✔ エタノールや除光液
✔ 布
手順
- エタノールや除光液を汚れ部分に塗ります。
- ぞうきんや古布で拭き取ります。
- きれいになるまで、上記の操作を繰り返しましょう。
油性ペンを落とすときの注意点
ゴム製品についてしまった油性ペンは上のような方法で落とすことができますが、注意しなければならないこともあります。
それは・・・
- こするときは強くこすらないこと
- 新品のようには戻せないこと
の2点です。
①こするときは強くこすらないこと
ゴム製品は形状や薄さなどによって、強くこすると伸びたり薄くなったりしてしまいます。
特に灰で落とす方法の場合は、灰の粒子は細かく研磨剤の働きをするので傷がついたり、灰の色がついてしまうことがあるんです。
ゴム製品の状態や形状によっては凹凸があったり、塗料で加工がほどこされていることもあると思います。
無理に落とそうとするとダメージが残ることがあるので、綿棒を使ったり、柔らかい布を使うようにしましょう。
また、変色やダメージが気になる場合は目立たないところで試してから作業するようにしましょう。
②新品のようには戻せないこと
ゴムはプラスチックやガラスなどの硬い素材と違って、ペンの成分が浸透しやすい素材です。
そのため、いくら落とそうとしても、新品のようにきれいに落とすことは難しいので頭に入れておいてくださいね。
とはいえ、上から文字を書いたり、そのまま使用するには問題ないので安心してください。
どうしても落ちない時は?
「上記の方法を試してみたけれど、全然効果がない・・・」という時は、奥の手として落とすのではなく「ペンの上から塗料などで塗ってしまう方法」「削り取ってしまう方法」があります。
①ペンの上から塗料などで塗ってしまう方法
ホームセンターや大規模なスーパーに行けば、革製品・ゴム専用の染料スプレーが販売されています。
もし、試してみた方は、ゴムの色に合わせたスプレーで油性ペンを塗りつぶしてしまいましょう。
(※あまりたくさんスプレーすると乾いた時にパリパリと剥がれ落ちてしまう可能性があるので、少しずつスプレーしてください)
②削り取ってしまう方法
ゴムに厚みがある場合は、サンドペーパーなどで少しずつ削る方法もあります。
こちらは変形や破損のリスクがあるので、最終手段としてくださいね。
まとめ
まとめ
✔ 油性ペンの主な溶剤はアルコール。
✔ ペンの汚れは「油を落とす」方法を応用して落とすことができる。
✔ ゴム製品についた油性ペンは柑橘類の皮でこすると落とせる。
✔ こすりすぎたり、色移りに気を付ければ灰でも落とせる。
✔ 油性ペン汚れはマーガリンや油性ペンなどの同じ油でも落とせる。
✔ ゴムについた油性ペンは完璧には落とせないので注意が必要。
✔ 最終手段として、上から塗りつぶす方法と削り取る方法がある。