最近、休日にDIYや日曜大工をして楽しむ人が増えていますね。
ネットを見れば様々な物の作り方や修繕の仕方が紹介されていますし、ホームセンターに行けば必要な道具を手軽に買い揃えることができます。
しかし、そんなDIYや日曜大工でペンキを、誤って玄関などタイルに付着させてしまうこともあります。
玄関前でペンキ塗りをしてこの有様(ノ_<)そして免許無いのに250ccのバイクを買う息子。何だかもう私の理解の範囲をはるかに超えた世界の住人だ.°(ಗдಗ。)°.ペンキの溶剤買いに行かなきゃ… pic.twitter.com/pqZO3gguj4
— ❇︎ chiho ❇︎ (@cosyau) January 17, 2018
こんな時は、やってしまったとテンションが下がったり、慌てたりととても困りますよね。
そこで今回は、『タイルについたペンキの落とし方』についてご紹介していきます。
ペンキ汚れにお困りの際はぜひ参考しみてください!
目次
ペンキの種類と落とし方のコツ
ペンキには、「油性」と「水性」の2種類の塗料があります。
ペンキの落とし方を知る前に、それぞれの特徴を知っておくことも大切です。
まずは、油性と水性の特徴をご紹介します。
【油性塗料】
油性塗料は、耐久性に優れていて、雨や風にも強いことから、屋外で使用する塗料にはよく使われます。
ただ、油性塗料はシンナーの匂いが強いですし、乾くまでに数時間は必要になります。
油性は乾くまでに時間はかかりますが、一度付着すると簡単には落とすことができない塗料です。
【水性塗料】
水性塗料は、落としやすく乾きやすいという特徴があり、この利便性からよく使われる塗料です。
そしてホームセンターでよく売られているのがこの水性塗料です。
水性であればタイルに付着しても水で落とせるのではないかと思う人もいるでしょう。
乾く前であればうまく落とすこともできますが、最近の水性塗料は乾いてしまうと油性塗料のように耐久性がとても高くて簡単に落とすことができなくなります。
これら水性と油性では、タイルに付着した時に落とし方に違いがあるのではと思ってしまいますが、どちらも基本的には同じ落とし方を活用します。
落とし方には、乾いてから削り落とすという方法もありますが、タイルに傷をつけてしまう可能性もあることから、落とし方の基本は溶剤を使うことです。
溶剤をうまく活用することで、ほぼ元通りの状態に戻すことも可能です。
また、ペンキは熱を加えることで柔らかくなるので、温めて柔らかくしてから溶剤を使うことで、より効果的にペンキを落とすことができます。
タイルについたペンキの落とし方
①塗料シンナーを使う方法
タイルについたペンキは、塗料シンナーで落とすことができます。
【用意するもの】
✔ 塗料シンナー
✔ 汚れてもよい綺麗な布やペーパータオル、ティッシュ
手順
- 塗料が付着した部分に塗料シンナーをかけます。
- 油膜がゆるくなったら布で拭き取ります。
- 汚れが落ちるまで1と2を繰り返しましょう。
※塗料シンナーを使う際には、目立たない場所で問題ないことを確認してから使用するようにしましょう。
②エタノールや除光液を使う方法
お家に消毒用のエタノールやマニキュアを落とすための除光液がある人も多いことでしょう。
このエタノールや除光液を使って、タイルに付着したペンキをきれいに落とすこともできます。
【用意するもの】
✔ エタノールまたは除光液
✔ 汚れてもよい綺麗な布やペーパータオル、ティッシュ
手順
- 布にエタノールや除光液をつけます。
- 塗料が付着した部分を、エタノールや除光液をつけた布を使って叩くように落とします。
- 汚れが落ちるまで1と2を繰り返しましょう。
エタノール除光液もタイルを傷める可能性があるため、使用する前には目立たない場所で問題ないかを確認してから使用するようにします。
③リモネン配合のテープ剥がしスプレーを使う方法
リモネンはオレンジの皮に含まれる油分で、ペンキ汚れを落とすのに有効な成分でもあります。
【用意するもの】
✔ リモネンが配合されたシール剥がしスプレー
✔ 汚れてもよい綺麗な布やペーパータオル、ティッシュ
手順
- ペンキがついた部分にスプレーします。
- スプレーした部分を布やティッシュで拭き取ります。
- 汚れが落ちるまで1と2を繰り返しましょう。
なかなか汚れが落ちない時には、スプレーする量を増やしてみると良いでしょう。
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④ソルベント(溶解液)を使う方法
ソルベントは溶解液のことで、市販のシール剥がしをさらに強力にしたものと考えれば良いでしょう。
市販のテープ剥がしスプレーではうまく落ちないような塗料の場合には、ソルベントを試してみるのも良い方法です。
この溶解液は大手通販サイトで購入することも可能です。
【用意するもの】
✔ ソルベント
✔ ドライヤーやヒートガン
✔ 汚れてもよい綺麗な布やペーパータオル、ティッシュ
手順
- ペンキをドライヤーやヒートガンで温めて柔らかくします。
- 柔らかくなったペンキにソルベントをかけましょう。
- ペンキやソルベントを布に吸着させます。
- 汚れが落ちるまで2と3を繰り返しましょう。
⑤乾いてから削ぎ落とす方法
表面がつるつるしているタイルであれば、ペンキが乾いてから削ぎ落とす方法も有効です。
【用意するもの】
✔ スクレーパーやヘラ、サンドペーパー
手順
- ペンキが完全に乾くまで待ちます。
- ペンキのかたまりをスクレーパーやヘラ、サンドペーパーなどで慎重に削ぎ落としましょう。
この方法では、力を入れすぎるとタイルに傷をつけてしまう可能性もあります。
目立たないような場所では良いですが、目立つような場所はできるだけ溶剤を使った方法で試すことをおすすめします。
どうしても落ちない場合は、無理せず業者に相談しよう
ペンキを落とす方法はいくつかありますが、どの方法でも上手く落ちないということもあります。
そんな時には、無理をせず業者に相談することをおすすめします。
無理をして削ぎ落そうとすると傷がついてしまい、余計に目立つ状態となってしまうこともありますし、溶剤を使ったことでタイルのツヤを失うこともあります。
やはり、素人作業では限界があるため、少し試して自分では難しいと感じた時には迷わず業者に相談することで、タイルを痛めることなく、綺麗にペンキを落としてもらえます。
無理をしてタイルを張り替えることになり、余計なお金を使わないためにも、早めの業者依頼が大切です。
汚れを発生させないための対策
ペンキを使う作業をするときには、しっかりとした養生が大切です。
ペンキ汚れを発生させないために必要な道具は以下の通りです。
必要な道具
- 新聞紙
- ビニールシート
- マスキングテープや養生テープ
ペンキを塗る作業をする前には、ペンキがついてはいけない場所に新聞紙やビニールシートをかぶせ、マスキングテープや養生テープて貼り付けておきましょう。
こうすることで、ペンキが飛び散ったり、誤ってペンキをこぼしてしまったりしても周辺のモノにペンキが付着することを防ぐことができますのでおすすめです。
まとめ
まとめ
✔ ペンキには油性と水性があるが、落とし方はどちらも同じ。
✔ 削り落とす方法もあるが、基本は溶剤を使って落とす。
✔ 溶剤を使う場合でも目立たない場所で使っても問題ないかを確認する。
✔ ドライヤーなどを使ってペンキを温めると落としやすくなる。
✔ ペンキ作業をするときにはしっかりと養生をする。
✔ 無理だと感じたら、迷わず専門業者に依頼をする。