毎日の睡眠に欠かせないお布団ですが、シーツや枕カバーなどはいつも清潔でキレイなものを使いたいですよね。
しかし、寝具のカバー類って毎日洗うわけにもいかず、特にシーツなどの大物はお天気にも左右されてしまいます。
雨が続くと洗うタイミングを逃し、「気付いたらシーツに黄色いシミがついていた…」なんて経験はありませんか?
この写真をインスタに載せようと思ったけど布団の黄ばみが凄くて恥ずかしいので載せない pic.twitter.com/lPl4qzEi8q
— ただし (@tadaishi_) October 12, 2017
ねー、なんかこれ黄ばみ…嫌だこんな汚い布団で寝たくない⁽⁽(ཀ д ཀ)⁾⁾้ pic.twitter.com/0K9e0EM0Sw
— みるく(犬) (@miruku_wanwan) December 6, 2014
一度ついてしまったこの黄色いシミ、普通に洗濯してもなかなか落ちません。
今回は、シーツの黄ばみの原因とついてしまった黄ばみの落とし方についてご紹介していきます。
目次
シーツの黄ばみの原因は?
シーツになぜ黄色いシミがつくのでしょうか?考えられる原因はいくつかご紹介します。
黄ばみの原因
- 汗
人間は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われています。寝るためには脳の温度を下げる必要があり、そのために人間は睡眠中にも汗をかきます。
熱帯夜には多い人では一晩で1ℓもの汗をかくようです。
- 皮脂
寝ている間にも汗と一緒に皮脂も分泌されます。特に男性は30-40代に突入すると、皮脂の分泌が高まります。ジャンクフードなど脂っこいものを食べ過ぎると分泌される皮脂も増えてしまいます。
- よだれ
睡眠中、口呼吸になっているとよだれが垂れてしまうことありますよね。うつ伏せや横向きで寝ていると、シーツや枕カバーによだれがついてしまいます。
上記の①~③のような睡眠中に体から排出された老廃物がシーツに付着し、それが空気と触れて徐々に酸化することでシーツが黄色く変色します。
そのまま放置していると黄ばみだけでなく、菌が繁殖し臭いの原因にもつながります。
カビも発生しやすく、感染症やアレルギーを引き起こす恐れもあるため、放置せず早めにしっかり対処することをおすすめします。
実は…他にも原因がある
- 除菌防臭スプレー
良かれと思って使ったスプレーが黄ばみの原因なんてびっくりですよね。
除菌消臭スプレーを使うことで、汚れを表面に浮き上がらせてそれが黄ばみの原因となることもあるそうです。
- 石鹸の残りカス
洗濯時に落としきれず残った石鹸の残りカスが化学反応を起こしてシミとなることもあります。
特に粉石けんは石鹸カスが残りやすく、黄ばみやすくなります。
それと同じように、洗髪時にしっかりとシャンプーを落としきれておらず、そのまま寝てしまうとシャンプーが付着してシミとなってしまう可能性もあります。
キレイに白くできる!シーツの黄ばみの落とし方
原因が分かったところで、シーツについた黄ばみはどう落としたら良いのでしょうか?
ここでは落とし方をいくつかご紹介します。
①普段使っている洗剤で浸け置き洗い
それほど頑固な汚れでなければこの方法で簡単に落とせます。
ポイントは40-50℃の熱めのお湯を使うことです。
【用意するもの】
✔ 40-50℃の熱めのお湯
✔ 洗濯用洗剤
手順
- 40-50℃の熱めのお湯を洗面台などに張ります。汚れている部分が広ければ、浴室で行った方がやりやすいでしょう。
- いつも使っている洗濯用洗剤を、汚れを落としたい箇所へ塗ります。
- 30分~1時間程お湯の中へ浸けておきます。
- 汚れが取り切れていなければ、擦り洗いをして汚れを落とします。
- 通常通り洗濯機で洗います。
②洗剤の代わりにボディソープを使う
上記の洗剤の代わりに、体の皮脂汚れを取り除くボディソープや洗顔料を使います。
一部分に出来たシミなどには使いやすいでしょう。
【用意するもの】
✔ ボディソープや洗顔料
✔ 歯ブラシ
手順
- ボディソープや洗顔料を歯ブラシにつけます。
- 汚れを落としたい箇所を歯ブラシで擦り洗いします。
- 通常通り洗濯機で洗います。
軽い汚れであれば比較的簡単に落とせます。
この際も40-50℃の熱めのお湯を使うとより落としやすくなります。
③漂白剤を使う方法
頑固な黄ばみを落とすには、シミ汚れを落とす時の強い味方となる漂白剤も効果的です。
漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤とあります。
塩素系漂白剤の方が漂白力は強いですが、色素を破壊して漂白するため色柄物には使えず、また何度も使うと生地が傷み破れてしまう可能性があります。
お家での漂白は、酸素系漂白剤を使用した方が良いでしょう。
酸素系漂白剤は2タイプある
酸素系漂白剤には、粉末タイプと液体タイプとあり、成分が異なります。
- 粉末タイプ・・・主成分は過炭酸ナトリウム。
漂白力は液体タイプより高く、黄ばみを落とすのに有効です。浸け置きで本格的に漂白する時には粉末タイプの方が良いでしょう。
- 液体タイプ・・・主成分は過酸化水素。
これは消毒用オキシドールと同じ成分となります。粉末タイプと比べると漂白力は劣りますが、殺菌・除菌効果があり、使いやすいというメリットがあります。
酸素系漂白剤は40℃以上のお湯を使うことで漂白効果が高まります。
低い温度や極端に高い温度では、漂白効果を発揮できない可能性もあるので、必ず40-60℃程度のお湯を使いましょう。
(1) 酸素系漂白剤を使用した浸け込み漂白の方法
はじめに、酸素系漂白剤を使用した浸け込み漂白の方法をご紹介します。
【用意するもの】
✔ 50℃前後のお湯
✔ 酸素系漂白剤
※粉末タイプでも液体タイプでも構いませんが、粉末タイプの方が漂白力は期待できます。
✔ あれば重曹
手順
- 50℃前後のお湯を浴槽に1/3程度貯め、規定量の酸素系漂白剤を溶かします。
- 漂白したいシーツを入れて、30分~1時間程浸けておきます。
- 軽くすすいで、通常通り洗濯機で洗います。
さらに漂白力を高めたい場合は、①に洗剤と同量の重曹を入れると良いでしょう。
重曹は、皮脂を分解してくれるため、皮脂汚れを落とす効果が高まります。
(2) 液体タイプの酸素系漂白剤を使った部分漂白の方法
次は、液体タイプの酸素系漂白剤を使った部分漂白の方法をご紹介します。
【用意するもの】
✔ 酸素系漂白剤(液体タイプ)
✔ スチームアイロンやドライヤー
手順
- 漂白したい部分をぬるま湯で濡らします。
- 汚れを落としたい箇所に液体タイプの酸素系漂白剤を直接塗ります。
- スチームアイロンやドライヤーを使って熱を加えます。
- 通常通り洗濯機で洗います。
部分漂白の場合も、重曹を使うとより効果が高まります。
液体タイプの酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜ、ペースト状にしたものを使用すると良いでしょう。
しかし、部分漂白はその部分だけ白くなりすぎて目立つ可能性もあるので、注意が必要です。
(3) 酸素系漂白剤を使用する際の注意点
酸素系漂白剤は、浸け置き洗いだけでなく、普段の洗濯に適量加えて使用することもできます。
洗浄力のアップ、除菌・消臭効果も期待でき、頑固な黄ばみが蓄積するのを防いでくれます。
しかし、粉末タイプの酸素系漂白剤を初めて洗濯機で使う際には、洗濯槽の掃除をしてからにしましょう。
酸素系漂白剤の粉末タイプの主成分である過炭酸ナトリウムは、水に溶けた時に出る活性酸素の力で洗濯槽クリーナーの働きもします。
洗濯槽が汚れているとシーツの洗濯中に黒カビやその他の汚れが剥がれてきてしまう恐れがあります。
また、漂白剤や重曹を扱う際には手荒れ防止のためゴム手袋を着用しましょう。
上記に紹介した方法でも落とせなかった黄ばみは、クリーニング店へ持っていき、プロの方へお願いしましょう。
シーツの黄ばみを予防する方法
蓄積してしまったシーツの黄ばみを落とすのは一苦労です。
落としにくい頑固な黄ばみ汚れになる前にどうしたら良いのでしょうか?
黄ばみ予防対策
- 起床後は布団類の湿気を逃がす
起きてすぐに布団を畳んでしまうと、湿気がこもったままになってしまいます。
ベッドの場合も、布団や毛布をめくり湿気を逃がし通気性を良くしましょう。
- 夏場は週に1回、冬場は2週に1回は洗濯する
夏は汗をかく量も増えるため、週に1回はシーツを洗うようにしましょう。
汚れは放置すればするほど黄ばみとして残りやすくなってしまいます。
こまめに洗濯することが大切です。
- 顔が当たる部分にはバスタオル等を敷いて、タオルを毎日変える
タオルを敷くことで、シーツや枕カバーへの汚れが付着しにくくなります。
シーツや枕カバーを毎日洗うのは面倒ですが、タオルであれば洗濯も簡単です。
- バランスのとれた食生活を心掛ける
ジャンクフードなど脂っこい食事ばかりを摂っていると、皮脂の分泌が増えてしまいます。
バランスの取れた食生活を心掛け、またストレスも溜めないようにしましょう。
まとめ
まとめ
✔ 睡眠中にシーツに付着した汗や皮脂などが空気と触れることで、時間をかけて徐々に酸化していき、黄ばみ汚れとなる。
✔ 黄ばみ汚れは、40-60℃の熱めのお湯を使って洗うことで落としやすくなる。
✔ 頑固な黄ばみ汚れには、酸素系漂白剤を使うと効果大。
✔ 酸素系漂白剤のうち、粉末タイプの方が漂白力は高く、本格的に浸け置き漂白したい時にはおすすめ。
✔ 皮脂を分解する効果がある重曹を漂白剤と一緒に使うことで、より皮脂汚れを落としやすくなる。
✔ 夏場は週に1回、冬場は2週に1回はシーツを洗濯し、汚れを放置しない。