フライパンを長く使用していると・・・
- 焼けムラが出てきた…
- 油をひくと中心部から周囲に向かって油が流れていく…
- そこが大きく盛り上がっている
なんてことはありませんか?
何したらフライパンがこんな変形すんだよ……。 pic.twitter.com/Rr6htnZjRQ
— 縫采 徹 (@firty_housai) December 16, 2015
お母さん愛用フライパンは底が変形してしまっていることが判明した pic.twitter.com/8wm6hgelNP
— といこは無事死亡 (@TOYICE) November 17, 2014
それはフライパンの底が変形してきたことが原因です。
フライパンが変形してくると、均等に加熱ができず、調理がうまくできない原因にもなります。
うまく加熱できないと料理をする際のストレスにもなりますよね。
そこで今回は、『フライパンの底の変形の原因』についてご紹介していきます。
フライパンを変形させないための対策案や変形したフライパンの直し方についても紹介していきますので、困った際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
フライパンの底の変形はこの3つが原因!
①強火での加熱が原因!
フライパンを使用する際、フライパンを少し温めてから調理をはじめますよね。
余熱をする際、強い火力にしたほうが早くフライパンを温められると思ってはいませんか?
IH調理機の場合は、強い火力での余熱に要注意です。
ガスの場合は火がフライパンの底全体を包み込むようにあたりますが、IH調理機は加熱部分が調理器具の底部分にドーナツ状に形成されています。
加熱した際にフライパンの中心部と周囲とで温度差が生じてしまうのです。
火力を強くし過ぎるとフライパン中心部分が先に温まります。
そして、フライパン全体が温まるころにはフライパンの中心部分温度が高温になりすぎるといった現象が起こります。
この温度差によりフライパンに負担がかかり変形してしまうのです。
また、あまり高温になりすぎるとコーティングしてあるフライパンの場合にはコーティングがはがれる原因にもなります。
調理中も同様に強すぎる加熱はフライパンに負担をかけることになるので要注意です。
②使用後のフライパンの急な冷却が原因!
フライパンで調理をした後、急にフライパンを冷却したりはしていませんか?
お肉を焼いた後は、フライパンに脂が付いていますよね。
この脂は、フライパンが熱いうちのほうが汚れを落としやすいので調理後はすぐに洗ってしまいたくなります。
しかし、この行為がフライパンに負担を与えてしまっているのです。
フライパンは金属でできています。金属は熱により変形しますよね。
高温からの冷却。このフライパンの急激な温度変化がフライパンを変形しやすくする原因になってしまうのです。
③IH調理機用フライパンは、特に変形しやすい!
上記2つがフライパンを変形させてしまう主な原因です。
特にIH調理機用のフライパンはガス火で使用するフライパンに比べてフライパン底に温度差が生じやすく変形してしまうことが多いのです。
IH専用のフライパンの変形がひどい場合は、IH調理機が反応せず使用できなくなることもあります。
ガス火で使用するフライパンも変形することがありますが、ここからは変形しやすいIH用フライパンを重点に置き、解説していきます。
底が変形したフライパンの直し方
底が変形してしまったフライパン。もう買い替えるしかないのでしょうか?
フライパンの底が変形してしまった場合、中心部が盛り上がった形になってしまうのがほとんどです。
そんな場合、多少のゆがみであればご家庭でも修復が可能です。
【用意するもの】
✔ ゴム製のハンマー
※ゴム製のハンマーがない場合は、木製のハンマーも使用できます。金槌はフライパンの破損原因になりますので使用しないようにしましょう。
✔ あて布
手順
- フライパンの盛り上がっている部分に少し厚めの布をあてます。
- ゴム製のハンマーで少しずつたたいて盛り上がりを平らにしていきます。
高価なフライパンである場合や、購入してすぐのフライパンの対象は購入先に問い合わせてみるのも良いかもしれませんね。
メーカーや保証内容により異なりますので、保証書を確認してみることをおすすめします。
フライパンが変形しないための対策
①強火で加熱しすぎない!
フライパンの種類にもよりますが、IH用フライパンには・・・
- 中火で使用することを推奨する。
- フライパンの空焚きはしない。
と記載されているものが多くあります。
熱伝導の良い鉄のフライパンの場合、油を馴染ませて温めるとすぐに白い煙があがります。
テレビでもよくそんな中華料理などを作るシーンで白い煙が上がるまでフライパンを加熱しているのをみかけると思います。
しかし、コーティングしてあるフライパンの場合、そこまであたためてしまうとフライパンに負担がかかりすぎてしまいます。
コーティングされたIH用のフライパンを余熱するときには、中火程度で水気が少し飛ぶ程度の温まるくらいの加熱にするのが良いでしょう。
②フライパンの急な冷却をしない!
フライパン使用後に、急に水につけるような行為は避けるようにしましょう。
自然に冷却するのを待ってからフライパンを洗浄することをおすすめします。
フライパンが冷めてしまった後に汚れが取れにくくて片付けをするのが大変だという場合には、フライパンが熱いうちにキッチンペーパーなどである程度汚れを拭き取っておくと洗いやすくなります。
③厚みのあるフライパンを選ぶ!
フライパンの底の厚みは1~3mm が一般的です。
フライパンが変形するのがストレスに感じるという方は、少し重量は増しますが、厚さ6mm程度の底に厚みのあるフライパンを選んで購入するのもおすすめです。
厚さが6mm以上あると変形しにくいといわれています。
厚みがあることで熱が均一に伝わりやすく、フライパンの中心部と周囲とでの温度差も生じにくくなります。
注意点
①フライパンを自力で直す際には破損に注意!
変形したフライパンの直し方について紹介しましたが、フライパンをたたきすぎて破損させてしまわないように気を付けましょう。
変形がひどくなり、IH調理機が反応せず使用できなくなってしまう可能性もあります。
無理は禁物です。
②保証書は大切に保管
フライパンが変形してしまった際、購入先に問い合わせをしても保証書がないと対応できません。
少し高価なフライパンであれば保証書が必ず付いていますよね。
メーカーや製品により保証内容は異なりますが、保証書は大切に保管しておくのが良いでしょう。
まとめ
まとめ
✔ フライパンは変形することで焦げ付きや焼きムラの原因になる。
✔ 変形のほとんどはフライパン中心部が盛り上がり、この現象はIH専用フライパンで良く起こりやすい。
✔ フライパンが変形してしまう大きな原因は、以下の3点。
- フライパンを強火で使用する
- 熱くなっているフライパンを急に冷却する
- IH調理機用フライパンは、特に変形しやすい
✔ 変形したフライパンを自宅で直す場合には、盛り上がり部分にあて布をしてゴム製のハンマーか木製のハンマーで軽くたたく。
✔ 変形してしまったフライパンのサポートを購入先へお問合せする際には、保証書が必要なので保証書をきちんと保管しておく。
✔ フライパンを変形させないためには、強火でのフライパンの使用は避け、中火以下で調理し、余熱のし過ぎにも要注意である。また、使用後の熱いフライパンの急な冷却は避ける。
✔ 一般的なフライパンの厚みは1~3mm、変形しにくいフライパンは、底の厚みが6mm以上あるフライパンである。