職場や自宅でもよく使う粘着テープは、ものを貼っておくために使うのはもちろんちょっとした補強としても使うことができるのでとても便利なアイテムです。
しかし、粘着テープを剥がさなくてはならなくなった時に剥がそうとするとベタベタネバネバと粘着面が伸びて剥がしにくい上に、剥がれたと思っても接着面にテープが残っていてずっとベタベタしている…という経験がある人も多いはず。
しかもベタベタが取れたと思ったら粘着テープの跡が残ってしまうことも多く、これがまたなかなか取れない厄介な汚れです。
そこで今回はなかなか取れない粘着テープの跡の取り方をご紹介していきます。
目次
粘着跡が取れにくい理由とは?
まず、気になるのはなぜテープをはがした後に粘着跡が残ってしまうかというところだと思います。
そこで粘着跡が残ってしまう原因になるものをいくつかご紹介しますので参考にしてみてください。
①通年劣化
会社の掲示物など数年単位などで掲示しておくものなどに使用すると日光などで粘着面ではない表面の部分が劣化してくるのですが、表面だけではなく粘着部分も固く劣化をしてしまいます。
そうすると表面部分と粘着面の材質が変わってくるため、うまく剥がれず分離してしまい、剥がした時にベタベタした粘着面のみがガラスなどに残ってしまいます。
②粘着力が強力すぎる
剥がれないようにしっかりと固定したいものの場合「強力」と書かれたテープを使用することも多いはず。
しかし、この「強力」と書かれたテープを使用することで後々剥がす際に粘着跡が残る原因になってしまいます。
粘着部分がとても強力な分、剥がす際に表面のテープ部分と粘着部分が分離してしまい、ベタベタした粘着部分のみが残ってしまいます。
簡単!粘着テープの跡の取り方
粘着跡が残りやすい原因がわかったところで、気になるのはそれを綺麗に取る方法です。
家にあるものでも簡単にできる粘着跡の剥がし方をご紹介します。
①ドライヤーを使った方法
テープなどの粘着部分は時間が経つと固くなってしまうため、粘着跡が残りやすくなるのですが、そこにドライヤーの温風を当てることで柔らかくなり綺麗に剥がしやすくなります。
この方法は粘着跡はもちろんのことテープを剥がす際に行うことで粘着跡を残さずに剥がすことができるのでとても便利な方法になります。
【用意するもの】
✔ ドライヤーのみ
手順
- ドライヤーをテープや粘着跡に当てます。
- 粘着部分が温まり、柔らかくなってきたら優しく剥がしましょう。
- 完全に綺麗になるまで1と2を繰り返します。
注意点としては、ガラスやプラスチックなど貼り付けた場所に直接長時間当てすぎるとその部分が溶けてしまう可能性があるのでなるべくテープ部分のみに当てるようにしてください。
②酢を使った方法
酢の持っている酸は粘着部分のベタベタを溶かしてくれる効果があります。
そのため酢を塗ってしばらく置いておくことで粘着跡が残らず綺麗に剥がすことができます。
【用意するもの】
✔ 酢
✔ ラップ
✔ ヘラ
手順
- テープなどに酢を塗ります。
- ラップなどでテープ部分を覆いしばらく放置します。
- ヘラなどで優しく端から剥がしていきましょう。
しかし、酢をそのまま使用するので壁紙など水分を吸収してしまう素材の場合、酢を吸収してしまうため、長期間酢の匂いが残ってしまいます。
そのため、ガラスやプラスチックなどの水分を吸収しない素材の場合のみ活用できる方法になります。
③ハンドクリームを使った方法
ハンドクリームにはテープの粘着部分を剥がしやすくする効果のある界面活性剤が含まれています。
そのためハンドクリームを塗って置いておくことで跡が残らずに綺麗に剥がすことができます。
【用意するもの】
✔ ハンドクリーム
✔ ティッシュや端切れ布
手順
- テープにハンドクリームを少し多めに塗ります。
- 5分程度放置してから優しく剥がしましょう。
- 残ったハンドクリームをティッシュや布でふき取れば終了です。
④消しゴムを使った方法
使うものも消しゴム1つでこするだけの誰でもできる簡単な方法です。
【用意するもの】
✔ 消しゴムのみ
手順
テープの粘着跡を消しゴムでこするだけでOK
この方法は摩擦で粘着跡を落とす方法なのでガラスなどの硬い材質のものに、かなり効果のある方法になります。
その反面、壁紙などの柔らかい材質のものの場合粘着跡と一緒に剥がしてしまう可能性がありますので、剥がれやすいものや傷みやすいものの場合はお勧めできません。
⑤除光液を使った方法
ネイルなどを溶かし剥がす効果のある除光液はテープなどの粘着跡にも効果があります。
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ ティッシュやコットン
手順
- ティッシュ又はコットンに除光液を染み込ませます。
- テープに除光液を染み込ませたコットンを当てしばらく置いておきます。
- コットンを外してから優しくテープを剥がしましょう。
コットンなどに染み込ませて貼り付けておくことでテープから零れ落ちることなく染み込ませることができます。
コットンをあてるだけではあまり綺麗に剥がせない場合はラップなどで乾かないように覆って、15分ほど置いておくことでより剥がれやすくなります。
⑥シール剥がし
テープやシールなどを綺麗に剥がすための便利アイテムであるシール剥がしを使うことで粘着跡を残すことなく剥がすことができます。
シール剥がしは液体タイプやスプレータイプなど様々なものがあるため、用途に合わせて使うことができるのがいいところです。
【用意するもの】
✔ シール剥がし
✔ ティッシュ
手順
- シール剥がしをテープに塗布します。
- しばらく放置しシール剥がし液を浸透させます。
- 液が浸透したら優しく剥がしましょう。
- さいごにティッシュで綺麗に拭き取れば終了です。
注意点としては液体のものがほとんどのため、壁紙なども一緒に剥がれてしまう可能性が高いので家の壁などには使用しないことをお勧めします。
粘着跡を残さないための対策
剥がし方はいくつかあるものの、壁などには不向きが多いのも事実です。
そうなると壁には何も貼ることができないのか?と思いがちですが、工夫することで壁にもテープを使うことができますのでいくつかご紹介します。
①定期的に張り替える
通年劣化による粘着跡の対策としては定期的にテープを張り替えるというものがあります。
時間が経てば経つたつほど硬くなって跡が残りやすくなってしまうので、少なくても数ヶ月に1回程度張替えをすることで粘着跡を残りにくくすることができます。
②専用のテープを使う
現在では賃貸向けなどに跡が残らないテープが販売されています。
これは賃貸向けと言ってはいますが、そのほかの場所でも十分に活用することができます。
跡が残らないテープの特徴としては剥がす際にめくるのではなく粘着面を引っ張って剥がすようになっているものがほとんどのため、壁紙を一緒に剥がしてしまうようなこともなく綺麗に剥がすことができます。
壁紙以外にも活用することができますので定期的な張替えなどが面倒な人にもお勧めと言えます。
③直射日光を避ける
日光が当たることによって劣化が進むため、なるべく直射日光を避けた場所に掲示物などを貼ることによって粘着部分が分離して残ってしまうのを防ぎます。
しかしながら、何年も貼り付けたままにすると直射日光が当たっていなくても劣化してしまい、分離してしまう可能性がありますので注意が必要です。
まとめ
✔ 粘着跡は通年劣化が大きな原因の1つである。
✔ 粘着力が強いものは跡が残りやすい。
✔ ドライヤーの熱で温めることで剥がしやすくなる。
✔ 家庭にあるもので簡単に粘着跡は落とすことができる。
✔ 専用の剥がし液を使うと簡単に剥がすことができる。
✔ 定期的に張り替えることで粘着跡を防ぐことができる。
✔ 賃貸用のテープは壁紙伊賀にも使用できて便利。