小さなお子さんがいるご家庭では、ちょっと目を離したすきに子どもが落書きをしてしまったという経験が一度はあるのではないでしょうか?
落書きをしたのが消しやすい場所ならいいですが、ふすまへの落書きの場合、消すのが難しいですよね。
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弟(2)和室のふすまに落書きしてた (笑)
これ笑い事じゃすまへんやん 😢
後でママにクソ怒られるで… 💭💦一応 ティッシュで拭いてるけど…
とれへんやろうねしかもTシャツのデザイン 🐷日本代表って(笑)
— ぷりん (@__daichaan) September 6, 2016
2016年の終わり、住み慣れたアパートを出ます!ふすまの落書きも懐かしい思い出。 pic.twitter.com/F99i02Sp9P
— 62kayo (@62kayo) December 20, 2016
また、鉛筆での落書きであれば消しゴムを使用することで、ある程度消すことはできますが、クレヨン・ボールペン・油性マジックでの落書きの場合消すのが困難です。
今回はクレヨン・ボールペン・油性ペンの『ふすまの落書きの落とし方』についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
クレヨン・ボールペン・油性ペン汚れの特徴と汚れを落とす際のコツ
落書きを落とすにはどんな種類のペンで落書きをしたのか、また、ペンの主成分について知っておく必要があります。
ここでは、クレヨン・ボールペン・油性ペンの主成分や性質について紹介していきます。
落書きの主成分や性質
- 【クレヨン】クレヨンは顔料を固形ワックスでかためた画材です。色が定着しやすいので、消すのが難しい材質になります。
- 【ボールペン】ボールペンには油性ボールペンと水性ボールペンがあります。
(油性ボールペン):油性ボールペンは染料(顔料)・アルコール系溶剤・樹脂・添加剤などが主原料です。消すのが難しい性質です。
(水性ボールペン):水性ボールペンは染料(顔料)・水・添加剤などが主原料です。油性ボールペンと比べると消しやすい性質です。
- 【油性ペン】油性ペンは染料・石油系有機溶剤などが主原料です。定着剤が入っており、消すのは困難です。
上記のようにクレヨンやペンは成分が異なりますね。
成分の違いにより、何で落書きしたのかで汚れの落とし方も異なってきます。
ここからは、クレヨン・ボールペン・油性ペンの落書きの落とし方をそれぞれ紹介していきます。
ふすまの落書きの落とし方【クレヨンの場合】
①ドライヤーやアイロンを使用する
クレヨンには油分が入っており、熱で油を浮かせることで汚れを落としやすくさせることができます。
【用意するもの】
✔ アイロンまたはドライヤー
✔ アイロンを使用するは際あて布
✔ ふき取り用の布
手順
- 落書き部分に熱を加えます。※ドライヤーの場合直接熱風をあて、アイロンの場合はあて布をし、低温に温めたアイロンをあてましょう
- 油分が浮いてきたところを、水拭きして汚れを取ります。
②メラミンスポンジや消しゴムを使用する
メラミンスポンジや消しゴムで汚れをこすって落とすのも効果的です。
汚れを広げないように少しずつこするようにしましょう。
ふすまにも様々な柄や材質があります。メラミンスポンジで磨くと表面が削れてしまうので、ふすまの表面を削りたくないという方は使用を控えましょう。
③クレンジングオイルを使用する
クレンジングオイルで油分を浮かせて除去する方法も効果的です。
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル
✔ ふき取り用の布
✔ 使い古しの歯ブラシ
手順
- 落書き部分にクレンジングオイルを塗布します。
- 油分が浮いてきたところを使い古しの歯ブラシでたたき、拭き取りようの布で水拭きします。
④牛乳を使用する
少し意外かもしれませんが牛乳もクレヨンの落書きには効果的です。
牛乳に含まれる成分がクレヨンをやわらかくしてくれます。
【用意するもの】
✔ 牛乳
✔ ふき取り用の布
✔ 使い古しの歯ブラシ
手順
- 落書き部分に牛乳を塗布します。
- クレヨンがやわらかくなったところを使い古しの歯ブラシでたたき、拭き取りようの布で水拭きします。
ふすまの落書きの落とし方【ボールペン(油性&水性)の場合】
油性・水性どちらのボールペンにも有効な方法をご紹介します。
※水性ボールペンに比べて油性ボールペン色が定着しやすいので、汚れが取れにくいことがありますのでご注意ください。
①メラミンスポンジや消しゴムを使用する
メラミンスポンジや消しゴムで汚れをこすって落とすのも効果的です。
汚れを広げないように少しずつこするようにしましょう。
ふすまにも様々な柄や材質があります。
メラミンスポンジで磨くと表面が削れてしまうので、ふすまの表面を削りたくないという方は使用を控えましょう。
②塩素系漂白剤を使用する
ボールペンのインクは塩素系漂白剤で落とすのも効果的です。
【用意するもの】
✔ 塩素系漂白剤
✔ 綿棒
✔ ふき取り用の布
手順
- 綿棒に塩素系漂白剤の原液を染み込ませます。
- ボールペンの落書き部分に少しずつ綿棒で塗布します。
- ふき取り用の布で水拭きします。
ふすまの落書きの落とし方【油性ペンの場合】
①消毒用のエタノールを使用する
油性ペンはアルコール系の溶剤が成分に含まれているものがほとんどなのでエタノールが効果的です。
薬局で簡単に手に入れることができます。
【用意するもの】
✔ 消毒用エタノール
✔ ふき取り用の布
手順
- 落書き部分にエタノールを塗布します。
- ふき取り用の布で水拭きします。
②除光液を使用する
除光液にはアセトンが含まれているものが多く、アセトンが油性ペンを消す効果があります。
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ ふき取り用の布
手順
- 落書き部分にエタノールを塗布します。
- ふき取り用の布で水拭きします。
③メラミンスポンジを使用する
メラミンスポンジも油性ペンを消すのに効果的です。
水で湿らせてこすってみるのも1つの方法です。
研磨作用があるのでこすりすぎには気を付けましょう。
ふすまの落書きを落とす際の注意点
①落書きを見つけたら早めに処置を!
クレヨン・ボールペン・油性ペン、何の落書きであっても一番大切なのは早めに対処をすることです。
落書きをそのまま放置しておくと成分が浸透、定着してしまい汚れが取れにくくなってしまいます。
落書きを見つけた際には早めに処置をするようにしましょう。
②ふすまを傷めないように要注意!
ふすまもご家庭により素材が異なります。
洗剤や漂白剤を使用する際には材質により変色させたり傷めたりしてしまう可能性もあります。
洗剤や漂白剤、その他薬液を使用する際には目立たないところで試してから使用することをおすすめします。
また、スポンジや布でこする際、削れてしまうこともあるので様子を見ながら磨くようにしましょう。
アイロンやドライヤーを使用する際、ビニール成分が含まれている「ふすま」では熱で溶けてしまう可能性もありますのでご注意ください。
③専用の落書き用クリーナーもおすすめ!
ホームセンターやネットでふすま専用の落書き用クリーナーも販売されています。
使用できる材質は商品により異なりますが、注意書きをよく読み、使用する方法もおすすめです。
④落書きをさせない工夫・落書きされても困らない工夫を取ろう!
ふすまに落書きをすると、きれいに落とすのが難しくどうしても汚れが残っています。
汚れの落としにくい油性ペンは小さなお子さんの手の届かないところに保管しておくのが良いでしょう。
また、最近は簡単に水気だけでふき取って消すことのできるクレヨンやペンも販売されています。
このようなものだと、お子さんのお絵かきタイムも安心ですよね。
落書きをさせない工夫、落書きされても困らない工夫をあらかじめしておくとよいですね。
まとめ
まとめ
✔ 落書きを見つけた際には、汚れが定着する前に早めに対処することが大切である。
✔ 落書きといってもクレヨン、ボールペン、油性ペン、それぞれ成分が異なるので、成分に合った方法で落書きを落とすことが大切である。
✔ クレヨンの汚れを落とす際には熱を加えたり、オイルを浮かせたりするクレンジング剤、クレヨンをやわらかくする牛乳などを使用するのが効果的。
✔ ボールペンの汚れを落とす際には塩素系漂白剤を使用するのが効果的。
✔ 油性ペンの汚れを落とす際にはアルコール系溶剤を浮かすエタノールや除光液を使用するのが効果的。
✔ 洗剤、漂白剤、薬剤を使用する際には、ふすまが変色しないか傷んだりしないか目立たない部分で確かめてから処置を行うことが大切。メラミンスポンジでこするのは、どの落書きに対しても効果的であるが、こすりすぎはふすまを傷つける可能性があるので要注意。