【無水エタノールの捨て方】使わなくなった中身&容器の処分方法を紹介!

 

夏休みの自由研究や実験などでも使用される「無水エタノール」。

 

私生活では馴染みの無い液体のため、処分方法がよくわからないという方も多いのではないでしょうか

 

 

そこで今回は、そんな無水エタノールの正しい捨て方と捨てる以外の使用用途をご紹介します。

 

じつは無水エタノールは実験以外でも様々な使用用途がありますので、捨て前にぜひチェックしてみてください!

 

無水エタノールの正しい捨て方

 

無水エタノールは名前の通り水分をほとんど含まないエタノールです。無水エタノールの成分はほとんどアルコールなのでお酒と同じく引火性があります。

 

無水エタノールの処分方法には特に指定は無く、お酒などと同じく台所の排水口やトイレに流すことができます。

 

排水口やトイレは元々水気を帯びているので引火する心配もありません。

 

そのため、不要な無水エタノールを処分したい時は排水口やトイレに流してしまいましょう。

 

無水エタノールの臭いや引火性が心配という方は、水を無水エタノールに混ぜて薄めると臭いや引火性も薄まるので安心です。

 

また、トイレに流して処分する場合は無水エタノールを捨てた後、臭い防止のためにトイレの水を流しておきましょう。

 

【CHECK】

 

Q:無水エタノールの容器の捨て方?

 

A:無水エタノールの容器も中身と同じく有毒なものではないので、住んでいる市町村のゴミの分別のルールに従って処分しましょう。また、捨てる前には容器を水ですすいで綺麗にしてから捨てましょう。

 

 

やっていけない!NGな捨て方

 

無水エタノールは有毒ではないので排水口などに流すことができます。

 

ただし、容器に無水エタノールが入ったままゴミに出すことはできません。

 

通常のゴミの分別でも容器に液体が入ったまま捨てるのはルール違反ですが、無水エタノールの場合は引火性があるのでゴミ捨て場などにそのまま捨てると何かの拍子に発火してしまう危険性があります。

 

小さなボヤで済むはずの事故も無水エタノールのゴミのせいで大きな火事になるということもありますので、必ず中身は排水口などに流してから捨てましょう。

 

また、無水エタノールの処分は簡単な作業なので特に大きな注意点はありませんが、独特のアルコール臭がありますので、作業中から作業後しばらくするまで換気を行うことをおすすめします。

 

そして、キッチンの排水口に流す場合にはコンロなどの火の気に注意して処分しましょう。

 

無水エタノールの再利用

 

無水エタノールには実験以外にも様々な使用用途があります。

 

さらに無水エタノールは高価な場合が多く、決して安い値段の薬品ではないので、なにか別のものに再利用するのをおすすめします。

 

①アロマスプレー、化粧水作りにも利用する

「ac 写真 アロマスプレー」の画像検索結果

 

無水エタノールの代表的な使用方法として、アロマスプレーと化粧水作りがあります。

 

アロマスプレーや化粧水は水とアロマオイルやグリセリンなどの油分を混ぜて作ります。通常水と油をそのまま混ぜてしまうと2つは分離してしまいます。

 

そのため、これらを作るためには無水エタノールが必要になります。

 

無水エタノールには乳化作用という働きがあり、水と油を混ざりやすくすることができます。

 

そのため、アロマオイルやグリセリンを水に混ぜるときには先に無水エタノールを混ぜると水と混ざりやすくなります。

 

こちらではその中の一例として、アロマスプレーの作り方をご紹介します。

【用意するもの】

✔ お好みのアロマオイル1ml

✔ 精製水80ml

✔ 無水エタノール20ml

✔ マドラー

✔ ビーカー

✔ アロマスプレー用の容器

手順

  1. ビーカーにお好みのアロマオイルと無水エタノールを入れます。
  2. マドラーで2つが混ざるまでよく混ぜます。
  3. ビーカーに精製水を加えてさらによく混ぜます。
  4. できた液体を容器に入れます。

この方法では全体の量が100mlになるように分量が設定されています。

 

アロマオイルの濃度は好みで調節できますが、肌に直接付ける場合は肌荒れのリスク軽減や肌に馴染みやすくするためなどの理由から、全体の1%以内の分量で作ることをおすすめします。

 

また、手作りのアロマスプレーは参加しやすいので作る場合は早めに消費するようにしましょう。

 

さらに、無水エタノールは手に付着すると皮膚の油分を奪ってしまい、手がカサカサになってしまう場合もあるので肌の弱い人は手袋を装着して作業するのがおすすめです。

 

②無水エタノールは掃除にも使える

「ac 写真 拭き掃除」の画像検索結果

 

無水エタノールは掃除にも使うことができます。

 

揮発性が高いので拭き掃除後も2度拭きする必要がなく、乳化作用で油汚れを落とす効果もあるのでキッチン周りの拭き掃除におすすめです。

 

無水エタノールは消毒作用もありますが、そのままでは揮発性が高すぎて殺菌する前に蒸発してしまうため、あまり効果を発揮しません。

 

そのため、掃除に使用する場合はある程度薄めて使用するようにしましょう。

 

無水エタノールを薄める量の目安としては、無水エタノールが溶液全体の70%~80%になるようにしましょう。

 

この濃度はドラックストアで販売されている消毒用エタノールと同じくらいの濃度なので手指の消毒などにも使えます。

 

掃除に使用するときは汚れている部分にスプレーで溶液を吹き付けてから、付近や雑巾で拭くようにして使います。

 

ただし、上記にも記載した通り無水エタノールは他の物と混ぜると酸化し始めるので、一度に大量に作るのではなく、使用するときに使う分だけ作るようにしましょう。

 

無水エタノールは人に譲ることはできる?

 

無水エタノールは知人や友人に無償で譲るくらいなら問題ありませんが、医薬品の部類に分類されるため、基本的にフリマアプリやリサイクルショップなどで販売することはできません。

 

一部のフリマアプリではこれらの医薬品は出品禁止物なので発見されるとアカウント停止などのペナルティを受けることもあります。

 

また、開封した無水エタノールは保存状況によっても状態が大きく変わるので品質を保証できないという問題もあります。

 

そのため、中古で購入したのはいいけれど本来の効果が発揮できなかったなど出品者と購入者の間でトラブルになるということもあります。

 

さらに、無水エタノールは引火性があるので輸送中に発火の危険性もあります。

 

輸送方法も陸送のみで郵便局は取り扱えないなど、かなり限定されるので発送も面倒です。

 

そのため、販売するのはコストや手間のわりに利益も少ないのでおすすめできません。

 

以上の理由から、処分したい場合には自分で処理するようにしましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 無水エタノールはトイレや排水溝に流せる。

 

 容器は水ですすいで分別する。

 

 引火性があり危険なので容器に入ったままごみに出してはいけない。

 

 無水エタノールは再利用できる。

 

 無水エタノールのフリマアプリでの販売は行わないほうが良い。