ナイロン素材の洋服にアイロンをかけたこと、ありますか?
スルスルと滑りが良いのでいい気分でアイロンがけができますが、ふと気が付くと「アイロンにナイロンが溶けてくっついてしまったー!」という経験をしたこともあるのではないでしょうか?
パンツ乾かそう思ってアイロン当てたらパンツナイロン生地だから溶けてくっついた😭😭😭
どうにかして剥いだけど、溶けた跡は残ったままに。。。
パンツ買いに行こ🙄— R.Tsuchitani (@tsrrryc) July 10, 2017
ナイロンが溶けてくっついてしまうと、そのアイロンは使えませんよね。
でもご安心ください。
実はアイロンにくっついた溶けたナイロンは、簡単に取り除くことができるんです!
今回はそんなアイロンにくっついた溶けたナイロンの取り除き方をご紹介します。
目次
アイロンにナイロンがくっついてしまう理由
そもそもなぜナイロンはアイロンにくっついてしまうのでしょうか?
それはナイロンの特徴が関係しています。
ナイロンは水を弾きやすく丈夫な素材ですが、一方で熱に弱いという特徴もあります。
そのため、高温になるアイロンをそのまま使ってしまうとアイロンにナイロンが負けてしまい溶けてくっついてしまうことになります。
ナイロンはアイロンをかけられないわけではありませんが、かける時には注意が必要ということになります。
アイロンにくっついた溶けたナイロンの取り除き方
それではアイロンにくっついてしまった溶けたナイロンの取り除き方をご紹介します。
ナイロンの取り除き方は・・・
- 優しく拭き取る方法
- タオルに汚れを移して取る方法
- 専用の薬剤を使う方法
があります。
まずは最も簡単な方法からご紹介します。
①優しく拭き取る方法
溶けたナイロンが軽度な状態だった場合は、タオルやハンカチで優しくふき取るだけでも取ることができます。
【用意するもの】
✔ アイロン
✔ アイロン台
✔ 綿100%のタオルやハンカチ
手順
- アイロンの電源を抜き、しっかり冷やします。
- アイロンに触れるようになったか確認します。
- タオルやハンカチでアイロンについたナイロンを優しく拭き取りましょう。
(※無理にゴシゴシと擦らないようにしましょう)
激しく溶けてしまったナイロンはこの方法では落とせないので、これからご紹介した方法を試してください。
②タオルに汚れを移して取る方法
アイロンを高温にし、水分を含んだタオルの上でアイロンがけをすることで、アイロンにくっついた汚れをタオルに移す方法です。
【用意するもの】
✔ アイロン
✔ アイロン台
✔ 綿100%のタオル
手順
- タオルをたっぷりと濡らし、搾ります。
- アイロン台の上に厚めにたたんだタオルを置きます。
- アイロンを高温に設定します。
- タオルの上で滑らせるようにアイロンがけをします。
- タオルにナイロンがくっつきます。
- アイロンにナイロンが残っている場合、タオルの面を変え繰り返しアイロンがけをします。
ほとんどの場合がこちらの方法で対処できます。
ただし、アイロンにナイロンがくっついているのに気が付くのが遅れると、なかなか取れにくくなります。
その場合は最後にご紹介する方法を試してください。
③専用の薬剤を使う方法
アイロンの汚れを取る専用の薬剤「アイロンクリーナー」を使用する方法です。
アイロンクリーナーは色々な商品が出ているので、使用説明書に従って作業してください。
【用意するもの】
✔ アイロン
✔ アイロン台
✔ 汚れても良いタオル
✔ アイロンクリーナー
手順
- アイロンは熱いまま使用します。
- アイロン台の上にタオルを敷きます。
- アイロンにアイロンクリーナーを塗ります。
- アイロンの電源を抜いてしばらく放置します。
- アイロンが冷めたら蝋のように汚れを剥がすことができます。
- 汚れが取れない場合は何度か繰り返しましょう。
アイロン台の上にタオルを置くのは、アイロンにつけてすぐに溶けてきた薬剤が流れてくることがあるからです。
タオルを敷いていないとアイロン台も汚してしまうことになるので注意してください。
アイロンについたナイロンを取るときの注意点
アイロンにくっついた溶けたナイロンを取る時、いくつかの注意点があります。
それは・・・
- アイロンが熱い状態でナイロンを取ろうとしないこと
- 無理やりアイロンをこすらないこと
- タオルを使用する場合、汚れても良いタオルを使うこと
です。
①アイロンが熱い状態でナイロンを取ろうとしないこと
アイロンにナイロンがくっついてしまうと焦ってしまい、ついすぐ取りたくなりますが、アイロンが熱い状態で取ろうとしてしまうと火傷の原因になります。
二次被害になってしまうので絶対にやめてください。
アイロンクリーナーを使う場合は熱い状態で作業しますが、ナイロンを剥がすときは必ずアイロンが冷めているかどうかを確認してください。
②無理やりアイロンをこすらないこと
アイロンが冷えてナイロンを拭き取る時、どうしてもきれいにしたいのでゴシゴシと擦りたくなりますがこれも厳禁です。
アイロンについているコーティングを剥がしてしまうことになるので注意してください。
③タオルを使用する場合、汚れても良いタオルを使うこと
ナイロンを拭き取る時や繊維を移す時・アイロンクリーナーを使う時、全てにタオルを使いますが、このタオルには溶けたナイロンがくっつくことになります。
黒く汚れることになるので、お気に入りのタオルではなく、捨ててしまっても良いようなタオルを使うのをオススメします。
アイロンにナイロンをつけない方法
これまでアイロンにくっついた溶けたナイロンの取り方をご紹介してきましたが、何より大切なのはアイロンにナイロンをくっつけないようにすることです。
それにはアイロンをかける前に下記のコツを実践することがカギになります。
アイロンをかけるコツ
- アイロンをかけるときは必ずあて布をすること
ナイロンにアイロンをかける時、必ず綿100%のタオルやハンカチであて布をするようにしましょう。
ただ、あて布にする生地に化学繊維が入っているとアイロンの熱で溶けてしまう可能性がありますので、使用する当て布の素材は使用前にしっかり確認しましょう。
- アイロンは低温に設定すること
高温にすると溶ける心配もありますが、テカリも発生してしまいますので、アイロンは低温に設定してください。
- 時間をかけないこと
低温であっても長時間アイロンを当てると、ナイロンが溶けてしまうことがあります。時間をかけることなくササっとアイロンをかけることも大切なポイントになります。
ナイロンのしわをアイロンをかけずに伸ばす方法
実はナイロンのしわは、アイロンをかけなくてもしっかりと伸ばすことができます。
こちらの方法もご紹介しますね。
【用意するもの】
✔ しわのついてしまったナイロン製の服
✔ 洗面器
✔ 水
✔ 物干し
✔ ハンガー
手順
- 洗面所で作業しましょう。
- ナイロン製の服をしっかりと濡らします。
- 脱水はせず、ハンガーにそのまま吊るし干しましょう。
とっても簡単ですよね。
ナイロン素材の服は吊るして干すだけで、水の重みによってシワを伸ばすことができます。
無理にアイロンをかけなくても大丈夫なのでぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
まとめ
✔ ナイロン素材は熱に弱いため溶けやすい。
✔ アイロンについたナイロンは優しく拭き取る方法、タオルに汚れを移して取る方法、専用の薬剤を使う方法で取ることができる。
✔ アイロンについたナイロンを取る時、熱い状態のままナイロンを取ろうとしないこと。
✔ アイロンについたナイロンを取る時、アイロンを無理に擦らないこと。
✔ アイロンについたナイロンを取る時に使うタオルは捨てても良いタオルを使うこと。
✔ ナイロン素材にアイロンをかける時、あて布をし、低温に設定し、時間をかけないことが大切。