現代の一般住宅をはじめとする建物は、木造建築のタイプが減ってきています。

 

しかし、今でも木造建築のお住まいもありますし、中には趣向でログハウスを建てられる方もいらっしゃると思います。

 

昔ながらの日本家屋でしたら、家屋を支える柱や雨戸に木材が使われてることの方が多いです。

 

一方、木造建築でなくとも、普通の家庭の家具、椅子・テーブル・箪笥にも木材は使われてますし、床や壁を敢えて木製であつらえることもありますよね。

 

湿度の高い日本の気候では、この木材、木製のものに発生するカビに悩まされているのが実情ではないでしょうか?

 

 

そこで今回は、木材・木部に発生するカビの取り方・対処法や防止対策をご紹介します。

 

カビが発生する原因・温床となる箇所

 

最近の住宅は、防犯のためにも窓を開け放したままの状態は少なくなっていると思います。

 

これでは屋内の通気性に問題が生じ、カビにとっては格好の環境と言えるでしょう。

 

更に、マンションタイプの住宅構造は、冬の寒さを遮断するためにも気密性が高く、それが逆に“湿気がこもりやすい”というデメリットもあります。

 

一番わかりやすいカビの温床は、極わずかな機会でしかメンテナンスをしない、木製の家具の裏側です。

 

知らない間に黒ずんでいたとか、白っぽくなっていたら明らかにカビが発生した証拠です。

 

カビは繁殖するために、空気中に目に見えない胞子を飛散させるので、それを知らぬ間に住人が吸いこめば、有害物質を体内に取り込んでしまう結果となります。

 

そこで、カビを見つけましたら早めに対処するようにしましょう。

 

木材・木部のカビの取り方&除去方法

 

発生してしまったカビはどうやって除去すればいいのでしょうか?いくつかの方法をご紹介しましょう。

 

①オキシドールor消毒用エタノールを使う方法

【用意するもの】

✔ オキシドールまた消毒用エタノール

✔ スプレーボトル

✔ ぞうきん、マスク、ゴム手袋、(できれば)保護用メガネ

手順

  1. スプレーボトルにオキシドール、または消毒用エタノールを入れるか、スプレータイプのものを使い、カビの発生している箇所に直接スプレーしていきます。
    ※こうすることで、カビが滅菌されます。
  2. 完全に乾いたら、ぞうきんで乾拭きします。 

注意点

オキシドールや消毒用エタノールが乾かないうちに拭き取ると、カビの色素が広がってしまうので、必ず乾いてから拭き取りましょう。

 

②酸素系漂白剤+サンドペーパーを使う方法

 

オキシドール、消毒用エタノールでも落とせなかったカビを除去するのにはこちらの方法がおすすめです。

【用意するもの】

✔ 酸素系漂白剤

✔ サンドペーパー(細目)

✔ ラップ、ぞうきん、マスク、ゴム手袋、(できれば)保護用メガネ

手順

  1. カビが発生した箇所に漂白剤を塗布するか、漂白剤をつけた布をカビの箇所にかぶせて更にラップで密閉しましょう。
  2. 乾いたら、状態を見てまだカビが残っているようであれば、サンドペーパーで丁寧に研磨しましょう。

注意点

・塩素系漂白剤ではpH値が強すぎて、木部・木材を痛めるリスクがありますので、必ず酸素系漂白剤を使いましょう。念の為、使用前には目立たない部分で塗布してみて、木材自体が変色しないかどうか確認をしておきましょう。

・カビがまだ残留している場合、サンドペーパーで研磨しますが、【削る】ことによって木材の元の状態と見た目が多少変わります。自分の持ち物である家具や雑貨なら可能ですが、賃貸物件の窓枠だったり、木材の床などには削る作業は控えましょう。

 

③専用のカビ取り剤を使う方法

一見して、カビが広範囲に繁殖しかなり木材の色合いが変色している場合は、木材専用のカビ取り剤で一気に除去しましょう。

 

一口にカビ取り剤と言っても、“塩素系”“酸素系”“その他”の3つに分類されます。

 

“塩素系”は次亜塩素酸ナトリウムが主成分の液体タイプが主に出回っていて、最もポピュラーなカビ取り剤です。液性としてはアルカリ性です。

 

“酸素系”は過炭酸ナトリウムが主成分の粉末タイプか過酸化水素水が主成分の液体タイプに分けられます。前者は弱アルカリ性で後者が酸性です。

 

木部のカビ取り除去には、素材が傷まない酸素系のカビ取り剤をおすすめします。

 

 

上にご紹介したカビ取り剤の使い方ですが、基本は今までお話したやり方と同様、洗剤をスプレーして30分ほど放置します。

 

しつこいカビ汚れには歯ブラシなどで軽くこすって下さい。(注:強くこすると木部が毛羽立つので力を加減しましょう)

 

カビが消えたらぞうきんで水拭きします。完全に乾いたら、カビ予防スプレーで防護しておきましょう。

 

 

 

木材・木部のカビの予防&対策

 

木材・木部のカビ取りを行った後、再度のカビ発生を防ぐためにはどのように対策をすればいいのでしょうか?

 

ここではいくつか効果的なカビ予防対策をご紹介します。

 

①室内換気をこまめにする

最初の方でご説明したとおり、現代の住宅では一戸建てならともかく、マンションのような集合住宅では気密性が高く、結果的に湿気が溜まりやすい構造になってます。

 

気分をリフレッシュする効果をふくめ、カビ予防に窓を開けて、定期的に換気をこころがけましょう。

 

一箇所の窓だけでなくドアや他の窓も同時に開けると換気の効率が上がります。

 

②結露に気をつける

窓枠や窓ガラスに結露がついてしまって、放置しておけば、カビにとっては格好の繁殖環境となってしまいます。

 

木部・木材の部分だけでなく、畳やカーテンなどにもカビが発生する機会を与えてしまいますので、結露がついたら直ちに拭き取りましょう。

 

そして、結露防止フィルターやテープを貼り予防しましょう。

 

③除湿機で湿度の管理をする

梅雨の時期や夏にかけては、通常より湿度が高くなっていきます。

 

室内の湿度が上がれば、カビ菌の繁殖を増長させてしまいます。

 

エアコンの除湿機能や、除湿機を活用しましょう。

 

ただし、エアコンフィルターや除湿機自体がカビ臭い状態ですと逆にカビ菌を散布することになりますので、使用前には必ずお掃除をしましょう!

 

④木部・木材の家具のカビ予防対策

木製の家具を配置する際には、北側の部屋は湿気が多くなりがちですので、なるべく置かないようにこころがけましょう。

 

そして、家具と壁が密接するとカビの温床になってしまうので、壁から5cmほど離して、家具を配置しましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 気密性の高い家屋では湿度が上がりやすく、カビが発生しやすい。

 

 カビを放置すると有害物質を知らぬ間に住人が吸い込むリスクが起きる。

 

 発生したカビを除去するには、オキシドールや消毒用エタノールでスプレーしてカビを無菌化したのち乾かし、ぞうきんで乾拭きする。その際にマスクとゴム手袋、保護用メガネを着用する。

 

 しつこいカビには“酸素系漂白剤”を布でかぶせ、更にラップしてしばらくした後に、ぞうきんで乾拭きする。

 

 それでもまだカビが残留している場合、細目のサンドペーパーで研磨する。

 

 木部・木材専用のカビ取り剤で除去し、仕上げにカビ防止スプレーで保護する。

 

 カビ予防のために換気をこまめにする。エアコンの除湿機能、除湿機などで湿度のコントロールに気を配る。

 

 結露はカビの発生源のようなものなので、こまめに拭き取り、日頃から結露防止フィルターやテープを貼り、予防する。

 

 木製家具の配置は北側を避け、壁から5cmほど離して置く