さまざまなジャンルの食品を取り扱っているコンビニは私たちにとても身近な食生活の支えになっています。
その中でも、ファミチキは骨なしの鶏肉を使用している手のひらサイズのフライドチキンで、サクサクした衣にジューシーで柔らかい食感が人気の商品です。
食べるとジュワッとでてくる油を含んだ肉汁も病みつきになるポイントですが、この油が服についてしまうとふき取るだけでは簡単に取れず、シミになってしまうことがあります。
遠征着のシミとれんなんで😢
ファミチキ強すぎじゃろ、
これで東京いかんといけん😊 pic.twitter.com/xr3XIUTL56— かジノサエこ (@tokikakeleap) November 26, 2016
夜の会議前に小腹すいたからダッシュでファミチキを入手し、そのままかぶりついたら勢い良すぎたらしく、ジャケットに鶏汁ブシャーしてしまう惨劇から一夜…
しっかりシミになっていたよやったね! pic.twitter.com/Ah8sMR83Oz
— よう (@hey9229) February 28, 2019
そこで今回は、『服についてしまったファミチキの油汚れの落とし方』を徹底解説してまいります。
目次
ファミチキの油汚れが頑固な理由
ファミチキのジューシーな油の正体は、ピックル液というものです。
これは油(牛脂)と水を乳化剤で混ぜあわせたものに、調整剤や保存料などの添加物を加えた液体です。
このピックル液をコストの安い鶏もも肉に直接注入することで、さらにジューシーさが増し美味しく感じられる肉へと加工されます。
そのお肉を表面のつなぎでしっかり閉じ込めて揚げることによって、食べたときにジュワッと油が溢れでる仕組みになっています。
ファミチキはこのように内側に注入された油と、更に揚げ油が外側についているので必然的に油の量は多くなります。
このように、衣類につくと水に溶けにくい性質のある多量の油汚れによって、ファミチキの油汚れは通常の洗濯ではなかなか落ちにくくなっているのです。
油汚れがついてしまったら、まずは応急処置が大切!
油汚れがついてしまったら、シミにならないように、まずは事前に応急処置をとることが重要です。
応急処置は次の方法を試してみてください。
【用意するもの】
✔ ハンカチやおしぼり
✔ きれいな布
外出中の応急処置の方法
- 持っているハンカチやおしぼりで、汚れを包み込むようにつまみとります。
- 服を裏返し、色が薄くなるまで裏から叩きます。
- きれいな布などで押さえてシミを吸い上げます。
※慌てて汚れをこすってしまうと、かえって汚れが広まってしまいますので、ご注意ください。
服についたファミチキの油汚れの落とし方【ついてすぐの場合】
油汚れには、食器などの油を落としてくれる食器用洗剤が効果的です。
食器用洗剤は油を多く含む食品の汚れを、浮かせて取り除く力があり、汚れてすぐの油は綺麗に落とすことができます
それでいて手肌が荒れることも少ないので、もみ洗いにも適しています。
また、中性に近い性質なので生地を傷めにくいので安心して直ぐに使いやすいです。
【用意するもの】
✔ 洗濯用液体洗剤
✔ 食器用洗剤
✔ タオル
✔ 歯ブラシ
手順
- 洋服を裏返して、油汚れのシミの裏にタオルを当てます。
(※染み抜き中にほかの部分とこすれて、汚れ移りしてしまうのを防ぐため) - 食器用洗剤を原液で、汚れ部分に数滴たらします。
- 軽くもんで馴染ませます。
- 洗剤が馴染んだところを歯ブラシでトントンと叩きます。(汚れをタオルに移すイメージです)
- 洗濯機で普段とおりに洗います。
服についたファミチキの油汚れの落とし方【時間が経ってしまった場合】
上記の方法で落ちない時間が経ってしまった油汚れの場合は、つぎの方法を試してみてください
①ワイドハイターを使った方法
ワイドハイターは酸素系漂白剤です。
酸素系漂白剤の主成分は「過酸化水素」と「過炭酸ナトリウム」で、塩素系の漂白剤と違い染料を脱色せずに汚れだけを落としてくれますので、色柄物にも使えます。
酸素系漂白剤は、40℃以上の温水で使用することにより、酸素を発生させます。
この酸素が汚れを剥がし落としてくれますので、油汚れも落ちやすくなります。
【用意するもの】
✔ ワイドハイター(酸素系漂白剤)
✔ 洗濯用液体洗剤
✔ 洗面器
手順
- 洗面器に50℃ほどのぬるま湯を張ります。(温かいお湯は油がぬるみやすくします)
- ぬるま湯の量に合わせて洗濯用洗剤と、ワイドハイターを入れてよく混ぜ、洗浄液をつくります。
- 油汚れのついた部分を洗面器にいれ、2時間ほどつけ置きをします。
- 汚れがふやけたところで、洗濯機で普段とおりに洗います。
②重曹を使った方法
重曹は自然由来で、身体にも環境にも害のない安全な素材であるので、デリケートな洋服などでも使えるのが特徴です。
重曹は油汚れを分解する働きがありますが、シミ汚れに染み込みにくいので、食器用洗剤と合わせると効果的です。
また、食器用洗剤を酸素系漂白剤にしても同じような効果があります。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 食器用洗剤または酸素系漂白剤
✔ タオル
手順
- 大さじ1杯ほどの重曹に水を少しずつ加えてペースト状にします。
- できたペーストを、シミ汚れを覆うように塗りこみます。
- その上から洗剤または酸素系漂白剤を数滴たらして、よくもみこみます。
- 普段通りに洗濯機で洗います。
③重曹と蒸気を使った方法
漂白剤などが無い場合は、重曹の力を最大限に引き出すことで汚れを落とすことができます。
重曹は熱を加えることで油汚れを落とす力が強まる性質がありますので、これを活用した方法です。
熱湯の蒸気を利用して汚れをふやかし、落としやすくします。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 熱湯
✔ コップ
手順
- 大さじ1杯ほどの重曹に水を少しずつ加えてペースト状にします。
- 汚れ部分に重曹ペーストをもみ込みます。
- 熱湯を入れたコップを用意し、汚れ部分に蒸気が当たるようにコップの上に服を置きます。
- 汚れがふやけてきたところで、普段通りに洗濯機で洗います。
ファミチキの油汚れを未然に防ぐ方法
ファミチキは油を多く使っているため、食べはじめてからの油汚れを防ぐのは難しいかもしれません。
そこで、出来るだけ汚れるのを避ける方法をご紹介します。
油汚れを未然に防ぐ方法
- 食べる前にトースターで焼く
トースターで焼くことで、油がほどよく落ちて衣もサクサクになります。油を落とすことで汚れるリスクを減らすことができます。
- 食べる前に紙ナプキンでチキンを包み込み、油を吸わせる
表面の余分な油を、紙ナプキンでそっと吸わせます。軽く包み込むだけでもしっかり油がとれます。
- ハンカチやタオルを未然に服の上に敷いておく
- お皿に出して、小さく切って食べる
手についてしまったファミチキの油を落とす方法
出先でファミチキを食べると、どうしても手に油がついてベトベトになってしまいます。
油は普通に手を洗うだけでは意外と落ちにくいですよね。
そこで、何度も手を洗わなくても手についた油が取れる方法もご参考ください。
手についた油を取る方法
- キッチン用ハンドソープで洗う
普通のハンドソープではなく、キッチン用のハンドソープは油汚れに強い成分が配合されているため、手についた油をよく落としてくれます。
- 砂糖で洗う
油がベトベトになった手に、小さじ1杯の砂糖をまぶし、10秒間手をすり合わせ、水で洗い流します。その後、通常通りハンドソープで手を洗うと綺麗に油汚れが落ちます。
- ポリ袋でふく
コンビニやスーパーで商品をいれてもらうポリ袋で、ベタベタになった手をふくだけで、簡単に油汚れが落ちます。ポリ袋の素材であるポリエチレンが油とくっつきやすい性質を持っているのです。
まとめ
まとめ
✔ 汚れてがついてしまった場合は、応急処置としてすぐに乾いたハンカチや布で汚れをつまみとり、裏からたたいて表面に当てた布に油を吸わせるようにしましょう。
✔ 食器用洗剤があれば、汚れてすぐの油は綺麗に落とすことができます。
✔ 時間が経ってしまった油汚れには、ワイドハイターを使った方法や、重曹を使った方法や、重曹と蒸気を使った方法を試してみましょう。
✔ ファミチキは油を多く使っているので普通に食べると油汚れが服や手についてしまうので、未然にトースターで焼いたり、紙ナプキンで油を吸わせたり、ハンカチを服に敷いたりして汚れを防ぎましょう。
✔ 手についた油を落とすには、キッチン用ハンドソープや、砂糖を使った方法やポリ袋で油をふきとるのが効果的です。