記念の日に、がんばった1日の終わりに、とっておきの美味しい赤ワインで乾杯!
素敵なひと時が始まりそう…と思ったのもつかの間、「ワイングラスやボトルを倒して、家の壁紙に赤ワインが飛び散ってしまった…」という経験はないでしょうか?
白い壁紙に濃くて赤いワインのシミがついてしまったら、ショックですよね。
開けてみて大丈夫そうならなにか煮込むのに使えるかな〜なんて、軽い気持ちでコルクを手でひねった途端に
バッシャ〜ンプシュ〜〜!(◎_◎;)
大爆発orz
頭からワインのシャワーを浴びてバックヤードの壁から天井から赤ワインファイト… pic.twitter.com/pnX1jhgXaT— BAR ON THE ROAD (@bar_ontheroad) May 22, 2013
ワインを激しく溢して壁にシミ作った(; ̄O ̄)母に内緒に・・・このテーブルクロスとタオルはバレるか?!I splashed red wine on the wall by mistake. I won't tell mom. pic.twitter.com/efKxk5LQwO
— testimo424 (@testimo424) January 18, 2015
けれど、簡単にシミを取る方法があります!
今回は、『壁紙についた赤ワインのシミの落とし方』についてご紹介します。
目次
赤ワインの成分と染み抜きするためのコツ
赤ワインは、皮が黒色や紫色っぽい「黒ブドウ」を、皮と種ごと果汁を絞り、漬け込んで発酵させて作られます。
このブドウの皮の成分が、赤ワインの赤色です。
そもそも「黒ブドウ」はなぜ黒色(紫色)に染まっているのかというと、皮に「アントシアニン」という色素が蓄積されているからです。
「アントシアニン」は、ブドウやブルーベリー、リンゴやイチゴに含まれる、自然の色素です。
アントシアニンの含有量が多いほど、ブドウの色は黒く(濃く)なります。
美味しいし、美容にも良いし、良いことずくめの赤ワイン…でも、アントシアニン(色素)が多く含まれているだけあって色が濃く、壁や服や家具につくと、慌ててしまいますよね。
さらに赤ワインは、時間が経つと酸化してしまい、ますます色素が定着してしまいます。
壁紙についた赤ワインのシミを落とすには、赤ワインの原料である黒ブドウの色素を、なるべく早めに取る(対処する)ことがポイントです。
それでは、次は壁紙についた赤ワインの落とし方をご紹介していきます。
壁紙についた赤ワインのシミの落とし方
赤ワインのシミを、酸素系漂白剤を使って取る方法がおすすめです。
塩素系漂白剤の方が効果は高いですが、壁紙の色そのものを漂白してしまう可能性があるので、酸素系漂白剤を使いましょう。
壁紙に赤ワインのシミがついたら、すぐに下記の方法で作業しましょう。
【用意するもの】
✔ ティッシュまたはキッチンペーパー
✔ 酸素系漂白剤(粉末)
✔ 40~50℃くらいのお湯
✔ コットン
✔ 濡れ雑巾&かわいた雑巾
手順
- ティッシュまたはキッチンペーパーで、壁紙についた赤ワインの水分を拭き取ります。
(※シミが広がらないように優しく拭き取りましょう) - 40~50℃くらいのお湯1リットルに対し、大さじ2~3杯の酸素系漂白剤を溶かします。
- コットンに、酸素系漂白剤を溶かしたお湯を含ませます。
- 壁紙についている赤ワインのシミに、3のコットンをトントンと軽い力でつけます。
- 今度は乾いたコットンで浮き出したシミ汚れを拭き取ります。
- 4と5の作業を繰り返します。
- シミが取れたら、濡れ雑巾で壁紙を拭き、最後に乾いた雑巾で拭き取ります。
酸素系漂白剤を含ませたコットンと、乾いたコットンで交互に染み抜きをして、きれいになればOKです。
最後に雑巾で、水拭き&からぶきをして、壁紙に薬剤や水分を残さないようにしましょう。
オキシドールでもOK!
ご家庭にオキシドール(過酸化水素水)があれば、酸素系漂白剤の代わりに染み抜きすることが可能です。
オキシドールは成分的には酸素系漂白剤と同じ役割を持ちます。
上記の方法で、コットンにオキシドールを含ませ、壁紙にトントンと叩くと、シミが取れますよ!
時間が経ってから壁紙の赤ワインのシミに気がついた場合の対処法
壁紙についてからすぐ赤ワインの染み抜きを行うのが理想ですが、食事後や翌日など、「かなり時間が経ってから壁紙のシミに気がついた!」ということがあります。
赤ワインが酸化してしまい、ブドウの色素が壁紙に定着してしまうと、シミが落としにくくなります。
その場合は、壁紙に定着してしまった色素を中和させてから、酸素系漂白剤で染み抜きをする方法がおすすめです。
具体的には酸化した赤ワインのシミを台所用中性洗剤で中和させてシミを薄くし、酸素系漂白剤で漂白する方法です。
【用意するもの】
✔ 台所用中性洗剤
✔ 台所用スポンジ
✔ 酸素系漂白剤(粉末)
✔ 40~50℃のお湯
✔ コットン
✔ キッチンペーパーまたは雑巾
✔ 濡れ雑巾&かわいた雑巾
手順
- 台所用スポンジを湿らせ、台所用中性洗剤をつけます。
- 壁紙の赤ワインのシミに軽い力で1のスポンジをこすります。(泡の中にシミを浮かせるイメージで)
- キッチンペーパーまたは雑巾で洗剤を拭き取り、シミが薄くなるまで2と3の作業を繰り返します。
- 40~50℃のお湯1リットルに対し、大さじ2~3杯の酸素系漂白剤を溶かします。
- コットンに酸素系漂白剤を溶かしたお湯を含ませ、壁紙のシミに貼り付けます。
- 時々様子をみながら(壁紙の状態をみながら)、30分~1時間ほど貼り付けます。
- シミが取れたら、雑巾で水拭き+乾拭きします。
※この方法でシミがきれいに取れますが、ついてしまった赤ワインの色や時間の経過などによっては、完全にシミが取り切れない場合もあります。
赤ワインの染み抜きの他の方法をご紹介!
赤ワインの染み抜き方法をご紹介しましたが、他にもレストランなどで行われている染み抜き方法がありました。
ここで簡単にご紹介していきます。
染み抜き方法
- 炭酸水
ヨーロッパでは、ワインの汚れは炭酸水で拭くという話があります。
赤ワインはアルカリ性食品なので、酸性のものでシミを落とすという知恵が含まれています。
- 白ワイン
一時期テレビなどで、赤ワインと同じ成分である白ワインで染み抜きするという裏ワザが紹介され話題になりました。
最近では、シミは薄くなるものの完全には落としきれないという説もあります。
白ワインしか手元になかった場合や、赤ワインのシミを薄くして、その後酸素系漂白剤などで落とす…という場合には有効です。
壁紙についた赤ワインの染み抜きをする際に注意する点
壁紙についた赤ワインの染み抜きをする前に、ご自宅の壁紙がビニールクロスなど、水拭きや酸素系漂白剤が使用可能な素材かどうかを必ずご確認ください。
一般の家庭に使われる壁紙はビニールクロスですが、紙や布製の特別な壁紙ですと、水拭きができない場合があります。
また、染み抜きをするときに、あまり強い力でこすらないようにしましょう。
赤ワインのシミを広げたり、かえって壁紙を傷めたりしてしまいます。
赤ワインのシミは、もともと染み抜きの難易度が高い汚れです。
もし、シミが落ち切らない場合は、壁紙を貼り直したり、今流行りのウォールステッカーなどを貼ってリメイクをするのも良いでしょう。
もしシミが残ってもガッカリせずに、「インテリアを変えるチャンス!」と前向きにとらえてみましょう。
まとめ
まとめ
✔ 赤ワインは、黒ブドウを皮と種ごと発酵させたもの。黒ブドウの色素アントシアニンが、赤ワインの色の成分。
✔ 赤ワインは、時間が経つと酸化して色が定着するので、なるべく早く染み抜きをする。
✔ 壁紙についた赤ワインのシミは、酸素系漂白剤で漂白する。
✔ 塩素系漂白剤は、壁紙の色そのものを漂白してしまうのでNG。
✔ 時間が経過してしまった赤ワインのシミは、台所用中性洗剤でシミを中和してから酸素系漂白剤で漂白する。