工場での勤務や整備士をしている方は、日常的に機械油を取り扱います。
また、普段の生活で言えば自転車のチェーンが外れてしまった時などにも機械油に触れる機会があるかもしれません。
この「機械油」、付けてしまった事がある方ならお分かりでしょうが・・・非常に落ちにくいです。
……機械故障して、時間の大半を直しに使ってみたものの敗北( Д )…。。
機械油って風呂入らないと取れないよね、はぁー pic.twitter.com/mX6TEDhx8j— なつ(水底だけど生きてるよ) (@mat4218ickr) January 13, 2017
手が機械油でうおおおおおおおおお pic.twitter.com/0WqUw3IdXw
— えぼだい@NoPrunner (@ebodaisan) March 12, 2014
ハンドソープで洗っても洗っても、落ちるのは手の油分と潤いばかりで肝心な油汚れは残ったまま・・・。いったいどうすれば良いでしょうか?
そこで今回は、頑固な機械油が手に付いてしまった際きれいに落とす方法をご紹介していきます。
お困りの際はぜひ今回ご紹介する方法をお試しください!
目次
機械「油」は超・強敵の汚れ
洗濯の時も、汚れの落ちにくい・落ちやすいがありますが、「油汚れ」は落ちにくい汚れの代表格です。
その中でも、機械油の場合は使われている場所もあってか、普通の油汚れに比べて黒っぽく汚れが目立つのも厄介です。
また、手についた場合は、洗いすぎると手が荒れてしまう。
だからこそ、手に優しくしっかりと油汚れを落とす方法を考える必要があるのです。
手に付いた機械油の落とし方
「機械油はしっかりと落としたい・・・けれども手が荒れるような落とし方はしたくない!」
そんな贅沢な悩みにうってつけの方法をご紹介していきます。
①クレンジングオイルで落とす
最初に紹介する方法は、「クレンジングオイル」で落とす方法です。
何故クレンジングオイル?と思う方がいるかもしれませんが、女性が使っている化粧と言えばファンデーション。
つまり、クレンジングオイルはお肌を傷める事なく油汚れを落とすという目的で作られた製品なのです。
女性なら知っている方がほとんどですが、男性の為にクレンジングオイルを使用する際の注意点を説明します。
クレンジングオイルを使う場合、水分はNGです。
つまり、手を洗う=水で流すと考えがちですが、「手は濡らさずに汚れた手に直接」クレンジングオイルを使います。
それでは、手順という程ではありませんが簡単に説明します。
【用意するもの】
✔ クレンジングオイル
✔ ハンドソープ
手順
- 機械油が付いた手にクレンジングオイルを少し多めに付けます。
- 機械油とクレンジングオイルを馴染ませるようにこすります。
- 充分に馴染んだら洗い流します。この時、水よりはぬるま湯の方が良いです。
- 最後に、ハンドソープなどで手を洗いましょう。
たったこれだけです。
それでも、今までハンドソープで2回3回と必死に手を洗っていた苦労は何だったのかと思えるほど効果的に機械油が落ちます。
クレンジングオイルでご紹介しましたが、これはメイク落としを目的とした商品であれば代用も可能です。
スキンケアも出来るクリームタイプやジェルタイプなどもありますので、手荒れが気になる方はスキンケア成分を多く含む商品を使うと手荒れ対策も同時に出来ますよ。
機械油をきれいに落として、しかも手荒れ対策にもなる方法。
クレンジングオイルが優秀すぎる為、結論はこの方法です!と言いたくなってしまうのですが、他の方法もいくつかご紹介していきます。
②付いたらすぐにサッと拭けるメイク落としシート
別の方法を、と言いつつまたまたメイク落とし関連商品です。
こちらも女性は馴染みのある商品「メイク落としシート」。
機械工の方や整備工の方には、是非ともメイク落としシートを現場に一つ置いて欲しいと思ってしまいます。
とにかく、機械油が付いたと思ったらウェットティッシュ感覚でサッと拭いてみてください。
付いてすぐメイク落としシートで拭けば、アッサリと落ちてびっくりします。
汚れは、時間が経てば経つほど落ちにくくなるますので、早めに汚れを落とすようにしましょう。
③油汚れに強い「d-リモネン」で落とす
女性用のメイク落としを使うのはちょっと抵抗がある、そんな方はd-リモネン成分が入った石鹸を試してみましょう。
台所用洗剤や、住居用洗剤などでオレンジ○○と銘打った商品を見かけたことはありませんか?
オレンジに含まれるd-リモネンという成分が油を溶かす効果があるので、シンク周り用などで油汚れ対策商品としてオレンジ由来の製品が数多く販売されているのです。
実は、手を洗う石鹸にもこのd-リモネン成分が含まれているタイプがあります。
普通の石鹸やハンドソープで機械油を落とそうとすると、泡すら立たないなんて事もしばしばありますが、d-リモネン成分配合の石鹸を使えば効果を実感できるはずです。
手洗い石鹸として販売されているので、過剰に手荒れが起きる事は少ないですが洗いすぎれば手に負担はかかるので、手洗いの後はハンドクリームなどで手荒れのケアをすると良いでしょう。
④工場御用達「ピンク石鹸」で落とす
ピンク石鹸は工場勤務の方は馴染みがあるかもしれませんね。
主に工場用として販売されており、元々の使用目的は機械部品についた油汚れを除去してメンテナンスする為の製品です。
このピンク石鹸、目的がまさに機械油の除去なので手についた機械油にも高い効果を発揮してくれます。
が、気になるのは手に使っても大丈夫なのかという点ですよね。
ピンク石鹸、気になる成分は・・・
- 界面活性剤
- 研磨剤
なんともシンプルな原材料です。
特に、体を害するような薬品が使われている訳ではないので手に使用しても問題ありません。
久々に機械油まみれになった私の手、絶大にピンクの粉石鹸を欲している…😇 pic.twitter.com/TTpIreMcu9
— 厚切りのとら (@atsugiri_tiger) March 16, 2019
しかし、研磨剤も入っていますので当然手は荒れます。こちらの方法も、洗った後はハンドクリームなどでしっかりスキンケアしましょう。
⑤砂糖で落とす
番外編とでも言いましょうか、意外な物を使って機械油を落とす方法を紹介します。
それは「砂糖」です。
油でギトギト、ベタベタして気持ち悪い状態ってありますよね。
水でいくら洗っても、水を弾いてしまい全く取れてないあの状態。機械油に限らず、ベタベタを落とすには砂糖が有効です。
洗い方も簡単。油が付いた手に、砂糖をおおさじ一杯程度付けます。あとは、砂糖で手を洗うだけ。
全体的に砂糖と油を混ぜるように洗った後は手をすすぎましょう。すると、あんなにしつこかったベタベタが綺麗に落ちます。
何故砂糖で油が落ちるのか?
それは油との融和性、親和性が手より砂糖の方が優れているからです。
すごく簡単に説明すると、油は手にくっついているよりも砂糖の方がくっつきやすいから砂糖についていっちゃう、という事ですね。
食べ物を粗末にしているようで、気が引ける方もいるかもしれませんがベタベタを簡単に取る方法としては優れた方法なので、困った時は試してみてはいかがでしょうか。
⑥番外編!泥で落とす
油汚れを泥で落とすという方法もあります。
泥で手を洗う(?)と油が取れやすくなります。
洗っているのか汚しているのか不思議な気分になりそうですが、泥の研磨効果と油との融和性によって一定の効果は期待できます。
まとめ
まとめ
✔ クレンジングオイルをはじめとした化粧落としが非常に効果的。
✔ d-リモネン成分配合商品も効果あり。
✔ ピンク石鹸も効果があるが手荒れリスクあり。
✔ 砂糖でもベタベタはスッキリとれる。
✔ 泥で手を洗う方法もある。
手に付いた機械油の落とし方を紹介いたしました。
やはり、手荒れもケアしつつしっかりと機械油を落とすという点でクレンジングオイルなどのメイク落としが一番おすすめできる方法ですね。
すぐに対処できる手軽さを考えれば、シートタイプも非常におすすめです。
機械油に触れる機会が多い職種に就いている方は、作業場にメイク落としシートを常備しておけば、悩まされていた機械油の汚れが気にならなくなりますよ!