料理やお菓子作りなどに多用されるサラダ油、実は体に悪いって知っていましたか?
当たり前のようにスーパーに並んでいる慣れ親しんだサラダ油には、健康を害する可能性のある成分がたくさん入っているんです!
家族やご自分の体を知らず知らずのうちに蝕んでいるかもしれないと思うと、少し恐ろしい気もしますね。
今回は、サラダ油の代用ができる油をたくさん紹介していきます。健康面だけではなく、家にサラダ油が無い時の参考にもしてみてください。
目次
サラダ油は実はあまり健康に良くない
サラダ油とは、原材料が厳密に決められている油ではありません。
植物油が使われていればサラダ油と名乗っていいことになっているので製品によって様々です。それでは何が体に悪いのでしょう?
サラダ油は非常に酸化しやすいので、空気に触れたり蛍光灯に当たるだけでも影響を受けます。
さらに調理で加熱することにより酸化が進み「トランス脂肪酸」が急激に増えていくんです。「トランス脂肪酸」を体に摂取するとガンなどのリスクが高まります。
また、サラダ油に含まれている「オメガ6」は脳梗塞や心筋梗塞、アトピー、アレルギーなどを発症させる原因にもなります。
サラダ油の代用品①ごま油
ごま油はサラダ油の代用品として使用することができますが、完成した料理の風味が変わってきてしまうので注意が必要です。
中華料理などを中心に、お肉の炒め物などにはよく合いますね。
ごま油は、その名のとおりごまを原料に作られた油のことです。炒ったごまから油を搾り出して作られています。
健康面でも評価されているごま油は、酸化を防止し、肝機能の向上にも効果がある「ゴマリグナン」や「セレン」という成分が含まれています。
しかし、ごま油にも「純正」と「調合」と大きく分けて2種類のグレードがあります。
「純正」はごま油100パーセントで作られていますが、「調合」は他の油が含まれていたり、あまり品質のよくないごまを使用している場合がほとんどです。
「調合ごま油」が必ずしも体に悪いということではありませんが、話題になっているごま油の健康効果が得られるのは「純正ごま油」ですのでご注意ください。
サラダ油の代用品②マヨネーズ
サラダ油の代わりにマヨネーズ?と驚かれた方もいるかもしれませんが、味にコクが出て美味しいのでオススメですよ。
マヨネーズは体に悪いと一時期話題になりましたが、実は摂取量をコントロールすればあまり問題が無いんです。油が多く含まれているので、過剰摂取は肥満や血液がどろどろになってしまうことなどの危険性があります。
しかし、油は必要不可欠な栄養分でもあるので、適度に摂取しなければならない成分でもあります。適度な使用を心がければ、安心して代用に使うことができますね。
オススメの代用法は、トーストに塗る、野菜炒め、スクランブルエッグなどです。
サラダ油の代用品③キャノーラ油
キャノーラ油はサラダ油の代用品として使用することができますが、健康を害するという面ではあまりオススメはできません。
サラダ油の一種と言われるほど製法は近しいものになるので、心疾患を引き起こす可能性のある「トランス脂肪酸」や善玉コレステロールを消してしまう「リノール酸」というものが含まれています。
しかし、サラダ油と違って、便秘や血行促進にいいとされる「オレイン酸」が含まれていることや、ビタミンEが多く含まれているので酸化しにくいという良い点もあります。
過剰な摂取は控えて、酸化したらすぐに捨てるなどの工夫をしながら使用しましょう。
サラダ油の代用品④オリーブオイル
オリーブオイルはサラダ油の代用としてかなり万能に使えます。
体にもいいと話題のオリーブオイルは、安心して使用することができますね。ビタミンEや便秘や血行促進にいいとされる「オレイン酸」、神経細胞に効果があるとされる「オレオカンタール」など、様々な栄養成分が入っています。
オリーブオイルは、オリーブの実を絞りだしたもので加熱処理などを一切行なっていません。独特なオリーブの香りが特徴ですが、加熱時間の長い料理に使用するとほとんど飛んでしまうので、サラダ油の代用として使用しても気にならないでしょう。
しかし、オリーブオイルには「本物」と「偽者」と形容されるほど商品によってグレードがかなり変わってくるので注意が必要です。
話題となっている健康成分が入っているのは「エクストラヴァージンオリーブオイル」というグレードのものだけになります。「ピュアオリーブオイル」や「精製オリーブオイル」は科学的な処理が施されていて、ほぼ健康成分が残っていないうえに体にあまりよくない可能性もあります。
サラダ油の代用品⑤バター
バターは料理をはじめ、お菓子作りの場面でもサラダ油の代用として使用できます。
脂肪分が高く体に悪いというイメージが強いバターですが、最新の研究で評価を見直すような結果になりました。心血管疾患に関する病気が危惧されてきましたが、影響はなく、むしろ糖尿病予防になるんだそうです。
バターには「飽和脂肪」という成分が含まれています。摂取しすぎると様々な疾患を引き起こす原因になりますが、不足してはいけない成分でもあります。不足した状態が続くと、血管が弱くなり脳出血などを引き起こす可能性があるのでバランスを考えて摂取する必要がある成分です。
ただ、バターは値段が高いことや健康効果について考えると、オリーブオイルのほうが優秀ですね。
サラダ油の代用品⑥米油
あまり認知度が高くない米油ですが、サラダ油の代用品としてかなり優秀です。料理は炒め物だけではなく揚げ物にも使用することができますし、お菓子作りとも相性がいいので様々なシーンで対応できます。
米油は、お米を精白する際にとれる米ぬかを抽出して作られています。ビタミンEやたんぱく質、鉄分などの成分が含まれているので健康効果も期待できます。酸化を防ぐ「トコトリエノール」という栄養素も含まれており、長期的に摂取を続けることでガン全体のリスクを減らすという研究結果もあります。
風味もマイルドでクセがあまり無いので、使い道を選ぶことなくオールマイティーに使用できます。油特有のギトギトした感じがあまり無いのも特徴的です。
このように良い部分が多い米油ですが、どの成分も摂取のしすぎは体に悪いので注意してくださいね。
サラダ油の代用品⑦グレープシードオイル
こちらもあまり認知度の高くない油ですが、海外では健康にいいと話題になっているんです。もちろんサラダ油の代用もできます。
ワインを製造する際に取れるわずかな油で作られているグレープシードオイルは、コレステロールが0でビタミンEがオリーブオイルの2倍も含まれているので酸化もしにくいです。また、原料がぶどうなのでポリフェノールが多く含まれており、心臓病やがん、老化を抑える働きもあります。
油っぽさがあまりなくクセがあまりないので、ドレッシングから揚げ物、マリネ、炒め物、お菓子作りにも使用できるのでとても万能です。
唯一の欠点としては、善玉コレステロールを消す「リノール酸」という成分が含まれているので摂取のしすぎには注意しましょう。
まとめ
・キャノーラ油はサラダ油同様あまり健康によくない。
・ごま油やオリーブオイルにはグレードがあり、健康効果も変わってくる。
・安心して料理やお菓子に使える米油やグレープシードオイルがオススメ!
・全て油には変わりないので、摂取量には気をつけましょう。