楽しい食事のときにデニムに食べこぼして油染みになんてことありますよね。
油の汚れって取れにくくて、シミになるから大変です…。
子どもがいる家庭では日常茶飯事で食べこぼしによる油汚れもあるのではないでしょうか?
特にデニムについた油染みは取れにくいですよね。
そんなことよりもだ、バイト中に油こぼしちゃってお気に入りのジーンズに染みついたんだが、これ取れるのかおい pic.twitter.com/yBkSajqZTW
— mimu (@taketaku11221) October 31, 2015
そこで今回は、簡単にできるジーンズ(デニム)についた油汚れの落とし方についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ジーンズ(デニム)についた油汚れが取れにくい原因とは?
ジーンズについた油汚れが取れにくい原因は、油が繊維の奥に入り込んでいく性質があるからです。
油は繊維に吸着するとどんどん奥に浸透していきます。
さらに、油は水に反発する性質があるので食べこぼしなど際にとっさに水で洗うと最悪。
水と反発してすぐに繊維の奥に油が染み込んでしまいます。
そうならないためにも食べこぼしをしてしまったときは、できるだけ水分を使わずに対処しましょう。
ジーンズ(デニム)についた油汚れの落とし方
①ケイ素を配合した固形石鹸で油汚れを落とす方法
ケイ素は石鹸の効果を補助するアルカリ剤で油汚れに有効です。
【用意するもの】
✔ ケイ素配合の固形石鹸
✔ 使わなくなった歯ブラシ
手順
- 汚れてしまった箇所に固形石鹸を塗ります。
- 使わなくなった歯ブラシを汚れた箇所をこすります
- 固形石鹸が馴染んだら、洗濯機で洗いましょう。
②台所用洗剤を使って油汚れを落とす方法
台所用洗剤は油汚れに効果的です。
特にオレンジオイルを配合した洗剤はクエン酸の力で油を分解してくれるのでおすすめです。
【用意するもの】
✔ 台所用洗剤
✔ 使わなくなった歯ブラシ
手順
- 汚れてしまった箇所に台所用洗剤を塗ります。
- 使わなくなった歯ブラシを汚れた箇所をこすります。
- 台所用洗剤が馴染んだら、洗濯機で洗いましょう。
③重曹を使って油汚れを落とす方法
重曹はアルカリ性の性質を持ち、油汚れは酸性の性質を持ちます。
重曹の中和作用で油汚れを溶かし汚れを落とします。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 水
✔ 使わなくなった歯ブラシ
手順
- 重曹小さじ2と水500mlを混ぜます。
- 上記で作成した重曹水を汚れた箇所にかけます。
- 使わなくなった歯ブラシを汚れた箇所をこすりましょう。
- 重曹が馴染んだら、洗濯機で洗いましょう。
④酸素系漂白剤で油汚れを落とす方法
塩素系の漂白剤の場合、ジーンズが傷む可能性が高いので酸素系の漂白剤を必ず使用してください。
ジーンズの色が落ちる可能性もあるので、自己責任でお願いします。
【用意するもの】
✔ 酸素系漂白剤
✔ 使わなくなった歯ブラシ
✔ お湯
手順
- 50度くらいのお湯に酸素系漂白剤を混ぜます。
- 上記で作成したお湯の中にジーンズを漬け込みます。
- 1時間程度漬けたら洗濯機で洗いましょう。
⑤ベンジンで油汚れを落とす方法
機会用の油などでついてしまった油汚れはベンジンで落とす方法があります。
食べこぼしなどの場合はベンジンを使用せずともキレイに汚れを落とせますので注意してください。
【用意するもの】
✔ ベンジン
手順
- ベンジンで汚れた箇所を叩きます。
- 汚れは取れたら洗濯機で洗いましょう。
⑥衣類用洗剤で油汚れ落とす方法
衣類用洗剤も工夫することで油汚れ落とす洗剤に早変わりします。
油汚れは70度くらいのお湯で洗うと油が柔らかくなるので落ちやすいです。
その性質を利用した方法です。
【用意するもの】
✔ 衣類用洗剤
✔ 70度くらいの熱湯
手順
- 70度くらいの熱湯に衣類用洗剤を入れます。
- 使わなくなった歯ブラシを汚れた箇所をこすりましょう。
- 汚れはある程度落ちたら洗濯機で洗いましょう。
⑦炭酸ソーダで油汚れを落とす方法
炭酸ソーダは重曹よりも強いアルカリ性の成分です。
そのため、汚れを落とす力は強いですがその分危険な面もあります。
特に手で直接触れると手荒れの危険性がありますので必ずゴム手袋などを着用してください。
【用意するもの】
✔ 炭酸ソーダ
✔ ぬるま湯
✔ ゴム手袋
手順
- ゴム手袋をつけて炭酸ソーダをぬるま湯で溶かします。
- 上記で作成したぬるま湯にジーンズを漬け込みます。
- 2時間ほど漬けたら、ゴム手袋をして取り出します。
- 炭酸ソーダが入っていないぬるま湯で洗い流します。
- 十分に洗い流したら洗濯機で洗いましょう。
ジーンスに油汚れをつけないための対策と最初の処置の仕方
食べこぼしなどを防ぐためにもナプキンを敷いて食事をすることはすぐに実施ができます。
油汚れは時間が経てばたつほど、繊維の奥に染み込んでいくので万が一汚れてしまったらすぐに対処することでシミなることは防げます。
ただし、この対処で良く失敗することがあるので注意が必要です。
それは「おしぼり」でとっさに拭いてしまうことです。
おしぼりは塩素系漂白剤を使用していてかつ水分を多く含んでいます。
そのため、油は水分と反発するので、繊維の奥に油が入っていってしまい、さらに塩素系の漂白剤でジーンズを拭くと生地が傷むため、さらに油が染み込みます。
もし油がジーンズに付着した場合は水分を含んでいない、ティッシュなどを使用して拭いてください。
お湯で油を溶かす!油が溶ける温度は肉の種類によって異なる
ひとくちに油と言っても、豚の脂や牛の脂など種類は様々。
汚れたときになんの脂で汚れたかが分かれば、下記の温度以上のお湯などで洗うと脂を溶かして落とすことができます。
種類によって脂が溶ける温度が異なるのでここで紹介します。
脂が溶ける温度
- 豚の脂は28℃〜48℃で溶ける
- 牛の脂は40℃〜56℃で溶ける
- 鶏の脂は30℃〜32℃で溶ける
- 馬の脂は30℃〜43℃で溶ける
- 魚の脂は常温で溶ける
食べこぼしによる油汚れの場合は、何で汚れたのかを考えてから対応するとスムーズに汚れを落とすことができるでしょう。
まとめ
まとめ
✔ 油は繊維の奥に入り込む性質があるため、シミになりやすい。
✔ 油は水と反発するため、水をかけるとさらに奥まで汚れが染み込んでしまう。
✔ ケイ素配合固形石鹸に含まれるケイ素はアルカリ剤で油汚れを落とすことができる。
✔ 台所用洗剤は油汚れに有効なクエン酸が配合しているため油汚れを落とすのに有効。
✔ 重曹の中和作用で油汚れを落とすことができる。
✔ 酸素系の漂白剤で油汚れ落とすことができる。
✔ 機械油の汚れはベンジンで落とすことが出来る。
✔ 衣類用洗剤はお湯と混ぜることで油汚れを落とすことができる。
✔ 炭酸ソーダの強いアルカリ性で油汚れを落とすことができる。
✔ ジーンズに油汚れをつけないためにナプキンなどを使用する。
✔ 油が溶ける温度は種類によって異なる。