【アルコールでダニは死ぬのか?】市販の消毒液で死滅する!?駆除方法を紹介!

 

アレルギーの原因や刺されてかゆみを生じる「ダニ」は非常に厄介な同居人です。

 

出来る事であれば、速やかに退去して頂きたいダニですが、アルコールによって駆除できるのでしょうか?

 

 

 

そこで今回は、高い殺菌作用で知られるアルコールの駆除効果や市販の消毒液、さらにはダニ対策に効果がある方法について詳しく解説していきます。

 

ご自宅のダニが気になる方は是非とも参考にしてみてください!

 

アルコールによってダニは死滅するのか?

 

アルコールは高い殺菌力を持っていることが知られており、病院施設をはじめとして様々な場面で殺菌・消毒に用いられています。

 

そんな身近なアルコールですが、ダニに対してはどの程度の効果が期待できるのでしょうか?

 

結論から言うと、アルコールはダニを駆除する方法としては「効果が見込めない」と言えます。

 

アルコールはダニに対して全く効果が無いのか?と言えばそういう訳ではありません。

 

高濃度のアルコールであれば、ダニを死滅させる事は可能です。しかし、ご存知の通りアルコールは非常に揮発性の高い物質です。

 

純度が高くなればそれに比例して揮発性も高まります。

 

簡単に言ってしまえば、すぐに気化してしまうアルコールはダニにスプレーなどで吹き付けたとしても、効果を発揮するよりも先に気化してしまう可能性が高いのです。

 

仮に高純度のアルコールに漬け込むような方法であればダニを死滅させることは可能です。しかし、そのような方法を実際にやるのかと言われると難しいでしょう。

 

つまり、アルコールはダニ対策としては適したアイテムではないという結論になります。

 

市販の消毒液は効果があるか?

 

 

 

アルコールを噴霧した程度では、ダニを死滅させることは出来ないと述べましたが消毒液として市販されている商品であればどうでしょうか?

 

現在、アルコールを主体とした市販薬は数多く販売されています。

 

ダニ対策用として販売されている商品もありますが、そのほとんどがダニを死滅させる目的よりも、ダニを予防する・寄せ付けないという目的となっています。

 

ファブリーズなどに代表される殺菌・除菌系スプレーもダニを死滅させる効果はありません。しかし、ダニを寄せ付けにくくするという効果は期待できます。

 

市販のスプレーを購入する際は、製品詳細部分に着目すると良いでしょう。

 

「効果・効能」の記載部分にダニの忌避や抑制という記載しか無い製品は、ダニを駆除する効果がありませんので注意しましょう。

 

アース製薬から発売された「ダニアーススプレー」は、効果・効能部分にダニの駆除もしっかりと記載されています。

 

市販の消毒液のほとんどは、ダニを駆除する効果は期待する事ができません。

 

しかし、ダニを寄せ付けない・ダニの繁殖を抑制するといった忌避剤としての効果はあります。

 

ダニ対策として、市販薬を選択する場合は効果や効能にしっかりとダニ駆除と記載のある製品を選ぶようにしましょう。

 

ダニが繁殖する為の条件は3つ!

 

 

とても繁殖力と生命力が強いダニは、アルコールを噴霧した程度では死滅せず市販の除菌系スプレーでも死滅させることが出来ない厄介な生物です。

 

駆除する為の方法を説明する前に、ダニが棲息する為に必要な条件を知っておきましょう。

 

ダニが生きていく為に必要な条件は3つあります。

栄養素

適切な湿度

適切な温度

 

この3つの条件がダニ棲息に必要な条件です。

 

①栄養素

まず一つ目の栄養素ですが、私たち人間が生活している以上この条件をダニから奪う事は不可能と言えます。

 

なぜなら、ダニは私たち人間のフケや皮膚片をも栄養素としているからです。

 

②適切な湿度

次に、湿度。ダニは乾燥に弱い生物です。

 

湿度が低いと、ダニは活動が非常に鈍くなります。繁殖をするには65%を超える湿度が必要と言われています。

 

つまり、湿度を低くする事でダニの繁殖を抑制する事が出来る訳です。

 

③適切な温度

最後に温度。ダニが一番活発になる温度は25℃前後です。

 

温度25℃、湿度65%以上という条件が揃うとダニは爆発的に繁殖します。

 

温度が低くなると、ダニの活動は鈍くなるのですが意外にもダニは寒さに強く死滅させるには最低でも-10℃以下という寒さが必要です。

 

しかし、ダニにも弱点はあります。それは、高温。ダニは熱がとても苦手です。

 

50℃の高温条件下では2~30分程度で死滅してしまいます。

 

また、60℃を超える条件下では数分と持たずに死滅するほど熱に弱い生き物です。

 

ダニの生態からダニ駆除に最も効果的で現実的な方法は、高い熱と乾燥を利用した方法である事が判ります。

 

効果的なダニ駆除方法

 

ダニ駆除をする場合、効果的な方法を紹介します。

 

前述したように、ダニ駆除において効果が高いのは熱と乾燥です。

 

また、最近ではダニ駆除用品も充実してきていますのでそちらもあわせて紹介していきます。

 

①駆除率100%の方法「コインランドリー」

 

まず、最初に紹介する方法は「コインランドリーの乾燥機」を利用した方法です。

 

家庭用の乾燥機ではなく、コインランドリーの乾燥機です。

 

これは、熱量の問題で家庭用洗濯機の乾燥機能に比べて業務用であるコインランドリーの乾燥機は非常に高い温度で乾燥させるため確実にダニを駆除する事が出来ます。

 

クッションや布団、コインランドリーの乾燥機に入れる事が出来るものであれば確実にダニを駆除する事が出来ます。

 

方法も簡単。コインランドリーで、乾燥機にかけるだけです。

 

この時、温度を選べるのですが低温は避けて最低でも中温。出来れば高温でしっかりと乾燥させるようにしましょう。

 

また、この方法でダニを死滅させても死骸が残っている可能性があるため、帰宅後にしっかりと掃除機で死骸を吸い出す事も忘れないようにしましょう。

 

乾燥機にかけた直後は100%ダニが死滅していますが、死骸が残っていればダニは集まってきますし、ダニの死骸そのものがアレルギーを引き起こす原因でもあります。

 

ダニがどうしても気になるという方は、定期的にコインランドリーの乾燥機を利用してダニをしっかりと駆除すると良いでしょう。

 

②ダニ捕りシートもおすすめ!

 

 

ここ数年、ダニ捕りシートというダニ駆除アイテムが人気を集めています。

 

このシート系ダニ駆除商品のウリはダニを「生け捕り」にする点です。

 

先程紹介した乾燥機や、薬剤を利用してダニを死滅させる従来の方法は確かに効果的ですが“駆除したダニの死骸が残る”という欠点がありました。

 

その為、駆除した後は掃除機などでダニの死骸を吸い出す必要があったのですが、シート系製品は「生け捕り」にするため死骸の心配をすることなくダニを駆除できる点が最大のメリットです。

 

使い方も簡単で、ダニ捕りシートをダニが気になる場所に張り付けるだけです。

 

ダニを誘因する成分でおびき出し、ダニがシートに付くとそのまま離れられないようにして捕える仕組みになっています。

 

ダニ捕りロボなどがシート系ダニ駆除製品の草分け的な存在ですが、最近では類似品を多く見かけるようになりました。

 

ただし、100均などで見かける類似品はあまり効果を感じられないなどの声が多い為おすすめは出来ません。

 

 

まとめ

まとめ

 

 アルコールを噴霧した程度ではダニに効果はほとんど無い。

 

 市販薬を購入する場合は「効果・効能」をしっかりチェック。

 

 コインランドリーの乾燥機はダニ死滅率100%。

 

 ダニ捕りシートなども有効。

 

アルコールは消毒や殺菌には高い効果を示しますが、ダニ対策としてはあまり大きな効果を発揮しません。

 

ファブリーズなどに代表される除菌スプレーは、ダニをしっかりと駆除した後に使えばダニの繁殖を抑制する効果はありますので、まずはダニを駆除してから予防として使うようにしましょう。