【メガネについたラッカースプレーの落とし方】簡単!!キレイに取る方法を紹介

 

簡単な準備だけで塗装することができる「ラッカースプレー」。

 

発色もよくDIYでは人気のスプレーですよね。

 

しかし、作業に集中するあまり、つい塗装中の対象物に近づきすぎて大事なメガネにラッカースプレーがついてしまうこともあります。

 

 

突然のことでどうやって落とせば良いのかわからず、悩む方も多いと思います。

 

そこで今回は、メガネについたラッカースプレーの落とし方についてご紹介します。

 

お困りの際はぜひ参考にしてみてくださいね、

 

ラッカースプレーの成分と汚れを落とす際のポイント

①ラッカースプレーの成分は?

ラッカースプレーは吹きつけた後に短い時間で乾くことが特徴です。

 

これは、塗料を溶かす有機溶剤に揮発性の高いものを使用しているからです。

 

ラッカースプレーは乾くときに化学反応を起こさず、有機溶剤が揮発することによって塗料が固まり定着します。

 

そのため、揮発した有機溶剤と似た性質の溶剤を使用すると、固まった塗料は再び溶けて落としやすくなります。

 

しかし、有機溶剤には樹脂を溶かす働きがあるため、ラッカースプレーが何の素材に付着したのか確認しないと、落としたい汚れだけではなく汚れが付着した対象まで溶かしてしまう恐れがあります。

 

メガネについたラッカースプレーを落とす際は、メガネの材質を確認する必要があります。

 

②メガネのレンズの材質は?溶剤で溶けない?

現在、メガネのレンズには、ガラス製のものとプラスティック製のものが使われています。

 

そして、実際に販売されている約9割がプラスティック製のレンズであると言われています。

 

プラスティック製のレンズは樹脂を溶かす働きのある有機溶剤がついてしまうと、溶けて変形や変色をしてしまいます。

 

そのため、プラスティック製のレンズにラッカースプレーがついてしまった場合、有機溶剤は使えません。

 

また、現在ではレンズの上からコーティングを施すことも一般的です。

 

ここでコーティングされたレンズは洗うときに注意が必要です。

 

鋭利なもので磨くと剥がれやすいことに加えて、洗浄には中性洗剤しか使用できません。また、酸性やアルカリ性の洗浄液ではコーティングが剥がれ易いからです。

 

身近にある弱酸性のハンドソープでもレンズのコーティングを剥がしてしまう可能性があります。

 

③メガネのフレームの材質は?溶剤で溶けない?

メガネのフレームとして多く使われているのは合成樹脂のセルフレームとチタンなどの金属フレームです。

 

セルフレームは合成樹脂でできているため、こちらも有機溶剤を使用するとフレームが溶けて変色や変形が起こる恐れがあります。

 

また、金属フレームに有機溶剤を使用すると、ラッカースプレーだけでなく元々ついている塗装まで剥げてしまう可能性があります。

 

メガネのレンズについたラッカースプレーの落とし方

 

メガネ屋さんへ相談

メガネにラッカースプレーがついた場合、メガネ屋さんに相談するのが一番安全で確実な方法です。

 

コーティングが施されているレンズに対して、自分でできる処置は限られています。

 

一方で、ラッカースプレーは速乾性があるため、あっという間に乾いてしまい落とすのが難しくなります。焦って塗料を落とす作業をすれば、繊細な構造のメガネが破損してしまうことも考えられます。

 

メガネ屋さんはお客さんに合ったメガネを提案するだけでなく、汚れたときや破損したときの修理にも精通しています。

 

ラッカースプレーで汚れたメガネが日常使いのお気に入りのメガネであったり、愛着のあるメガネであったりするなら、メガネ屋さんに相談することをオススメします。

 

プラスティック製のレンズの場合

①水やぬるま湯

「ac 写真 ぬるま湯」の画像検索結果

 

使用したラッカースプレーが水性の場合、完全に乾く前なら水やぬるま湯で洗うことで落とすことができます。まず、この方法を試して下さい。

 

プラスティック製のメガネの場合、使用するぬるま湯は高くても30℃程度の温度にして下さい。それ以上高い温度のお湯を使うと変形する恐れがあります。

 

洗い終わったら、きれいなタオルやティッシュで水気を優しく拭き取ります。鼻パッドなど金属製の部分に水が残るとサビの原因になるので、十分に確認してください。

 

②メガネ専用洗浄液

 

メガネを洗う専用の洗浄液が市販されています。メガネについたラッカースプレーが完全に乾く前ならこの洗浄液で、汚れを落とせることがあります。

 

洗浄液はスプレータイプになっている物が多く、メガネを洗いやすいです。

 

製品によっては、使用できるメガネの材質が限られていることがあります。製品パッケージをよく確認してから使って下さい。

 

メガネの洗浄液は日常生活で付着する汚れを落とすための製品なので、一度の使用ではラッカースプレーが完全に落ちないことがあります。

 

その場合は、次にあげる中性洗剤を使用する方法も試してみて下さい。

 

何度か洗っているうちに、徐々に汚れが落ちてくる場合もあります。

 

③台所用の中性洗剤

「ac 写真 食器用洗剤」の画像検索結果

 

メガネについたラッカースプレーが完全に乾く前なら台所用の中性洗剤で、汚れを落とせることがあります。

 

台所用の洗剤をメガネに使用する前に必ず中性であることを確認して下さい。除菌ができる製品や油汚れに効果のあるものなど、弱アルカリ性のことがあります。

 

中性以外の洗剤を使用すると、レンズのコーティングが剥がれてしまうことがありますので、注意して下さい。

【用意するもの】

✔ 台所用中性洗剤

✔ 洗面器

✔ きれいなタオルやティッシュ

手順

  1. 洗面器の中に台所用中性洗剤を数滴たらし、水を入れて泡立てます。
  2. ①の中にメガネを入れて、指の腹を使って塗料がついた部分を優しく洗います。
  3. 塗料が落ちたら洗剤を水で洗い流します。
  4. メガネの水分をきれいなタオルやティッシュで拭き取ります。

メガネに水分が残ると金属部分のサビの原因になるので、水気はしっかりと拭き取って下さい。

 

ガラス製のレンズの場合

「ac 写真 除光液」の画像検索結果

 

除光液、ベンジン、ラッカーシンナーといった有機溶剤を使ってメガネについたラッカースプレーを落とす方法です。

 

マニュキアを落とす除光液の中にはアセトンという有機溶剤が入っています。このアセトンがメガネについたラッカースプレーを落としやすくします。

 

ベンジンは衣類についた油汚れの染み抜きに利用されます。薬局やドラッグストア、ホームセンターで販売されています。

 

ラッカースプレーはラッカー薄め液とも呼ばれ、その名の通りラッカー塗料を塗るときに希釈用に使用したり、塗装に使ったハケなどの道具を洗浄したりするときに使います。

 

ガラス製のレンズであっても、コーティングが施されているレンズにはこの方法は向いていません。有機溶剤を使用するとコーティングが剥がれてくる可能性があります。

【用意するもの】

✔ 有機溶剤

✔ 布やコットン

✔ 手袋

✔ 中性洗剤

✔ きれいなタオルやティッシュ

手順

  1. 手袋を着用してから、布やコットンに有機溶剤を染み込ませます。
  2. ①でガラス製のレンズについたラッカースプレーの汚れを拭き取ります。
  3. レンズの汚れが落ちたら、有機溶剤を布やコットンでよく拭き取ります。
  4. 最後に中性洗剤でメガネを洗い、きれいなタオルやティッシュで水を拭き取ります。

※今回ご紹介した有機溶剤はどれも引火性がありますので、火器に注意して作業して下さい。また、強い臭いがしますので換気しながら作業しましょう。

 

メガネのフレームについたラッカースプレーの落とし方

 

メガネのレンズではなくフレームにラッカースプレーがついた場合も、自分で塗料を落とすのではなくメガネ屋さんに相談することをオススメします。

 

ラッカースプレーがついた場所がレンズの近くであれば、レンズを外す作業が必要になってきます。この作業は慣れていないと難しいので、専門家にお願いしましょう。

 

また、メガネのフレームやつるは非常に繊細な構造ですので、作業中につい力を加えることで折れてしまう可能性があります。

 

そういった点からも、メガネ屋さんに相談すると安心です。

 

作業をする上での注意点

 

メガネを洗う際には強い力を加えずに洗うようにしましょう。

 

コーティングが施されているレンズの場合、鋭いもので磨くとコーティングが剥げてレンズに傷がつきます。

 

また、メガネはつるや鼻あて、丁番部分など、非常に細い部品から成り立っていますので、強い力が加わると折れたり曲がったりします。

 

ラッカースプレーを落とす作業中にメガネの他の部分を破損してしまわないように注意しましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 メガネにラッカースプレーがついたら、メガネ屋さんに相談するのが最良の方法。

 

 プラスティック製のレンズに有機溶剤は使えない。

 

 コーティングが施されているレンズの洗浄には中性の洗剤を使用すると良い。

 

 水性のラッカースプレーなら乾く前に水やぬるま湯で落とすことができる。

 

 完全に乾く前ならメガネ専用の洗浄液や台所用中性洗剤で塗料が落とせる場合がある。