消せるボールペンとして一躍有名になった「フリクション」。
日本でも爆発的にヒットして一度は使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか?
しかし、消せるボールペンのはずなのにうまく消えない事や消すのに時間がかかって困ることもあります。
ちょっとフリクション!
消えないじゃないか pic.twitter.com/v5Ng5UzJki— 秋田悟志 (@prismlaboratory) June 11, 2017
そこで今回は、フリクションをきれいに消す方法をご紹介していきます。お困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
まずはフリクションインキの性質を知ろう!
フリクションボールに使われている特殊なインクは、フリクションインキと呼ばれています。
このフリクションインキは、温度変化によって色が変化するという特殊な性質を持っています。
“フリクションは、温度変化で筆跡を消すことができる筆記具です。フリクションのインキ(フリクションインキ)は60度以上になると透明になり、マイナス10度以下になるともとの色が復元し始め、マイナス20度前後になると完全に色が戻るという特性をもっています。”https://t.co/hDa48Oo3fM pic.twitter.com/nOSccbZE26
— うきくさ先輩 (@Sphingobiumm) July 15, 2018
具体的な温度は、60℃以上の高温になると無色になる性質を持っています。一度、無色へと変化したインクは通常温度になっても色が戻る事はありません。その為、「消せるボールペン」となっています。
しかし、実はフリクションインキで書いた文字や絵は無色に色が変化しただけで実際には“消えていません”。
フリクションインキが持つもう一つの性質、それは-20℃ほどの低温下に置くことで色が元に戻るという性質です。
普通に生活をしていれば、色が復元してしまうような低温になってしまう事は無いため事実上は消えていなくとも問題無く使えるフリクションですが、消した後に重ねて文字を書いた場合、色が復元した際には文字が重なってしまう点には注意が必要です。
フリクションで書いた場合、高温で無色へと色が変化して消えてしまい氷点下に至るような低温で色が復元するという性質がある事を覚えておきましょう。
フリクションで書いた文字を消す方法
消える原理は、熱である事はすでに解説してありますが、それを踏まえて効果的な方法はどのような方法なのかをお伝えします。
①フリクションに付いている消しゴム
フリクションには、小さなゴムが付いています。
シャープペンシルなどであれば、小さな消しゴムが付いている部分です。
フリクションのヘッド部分に付いている消しゴムでこすると、文字が消えるのですが仕組みとしては「摩擦熱で60℃以上の温度にしてインクを無色へと変化させて」消しています。
使った事がある方は判るかと思いますが、消せる範囲が非常に狭く消すのが一苦労という場合やゴムが汚れると消しているつもりで逆に汚れが付いてしまう場合などがあります。
また、消そうとしてこすりすぎると紙が破けるなど不便を感じる事が多い方法です。
②フリクションイレーザー
フリクション専用消しゴムとして「フリクションイレーザー」という商品があります。
形状は、いわゆる消しゴム程度の大きさで広い面積を一気に消せるので便利です。
見た目も、消しゴムと大差がないので筆箱に入れても特に違和感なく使えます。
2017年の4月から、見た目を変えたリニューアルバージョンのフリクションイレーザーも発売されています。
従来のタイプがケースからスライドして引き出すタイプだったのに対して、リニューアルモデルは最初からラバー部分がむき出しになっています。
ちなみに、ヘッド部分のラバーの替えも販売されているので消えづらくなってきたと感じたらヘッドを替えるのも良いかもしれませんね。
③一気に消したい場合はドライヤーが有効
間違えた箇所の修正など、部分的に文字を消したい場合には使えませんが1ページ全部を消したいなど、一気に広い面積を消したい場合はドライヤーの熱を利用して消す方法がおすすめです。
フリクションインキの性質上、60℃をこえる温度にしてしまえば無色へと変化するためドライヤーの熱をあてると素早く簡単に広範囲の文字を消せます。
気を付けたいのはドライヤーの近づけすぎによる焦げ付きです。
あまり紙にドライヤーを近づけすぎてしまうと、紙が焦げて茶色く変色してしまいますので注意しましょう。
④アイロンやヒーターなど60℃以上の熱を加える
基本的に、フリクションインキの性質を考えれば60℃以上の熱を加えれば無色に変化して文字を消す事が出来ます。
つまり、上記の方法以外にも熱を加える事さえ出来ればフリクションで書いた文字は消えます。
※燃えやすい紙と熱を加えるという方法は相性が良くないです。
安全面を考慮すると、ドライヤーくらいまでがちょうどいい方法という事になります。
例えば、ストーブに紙を近づける方法や電子レンジで短時間の加熱という方法を紹介している動画などもありますが、安全面を考えると良い方法とは言えません。
こちらは湯気で消すやり方。様々な方法がありますね。
きれいに消えない場合の対処法
フリクションを使っていると、消したのにキレイに消えていない場合があります。
原因はいくつかあるのですが、きれいに消すためのコツがいくつかあるので紹介しておきます。
【原因①】 ヘッド部分の汚れ
まず、消えない原因として一番多いのは前述したようにヘッド部分のゴムそのものが汚れてしまっている場合です。
鉛筆や通常のボールペンなどをゴムで誤ってこすってしまうと、汚れがゴムに付着する事があります。
汚れがついた状態でこすると、紙に汚れをこすり付けるような形になってしまい結果的に紙が汚れてしまいます。
ヘッド部分のゴムについた汚れを除去するか、ヘッド部分を買い替える事で対処できます。
【原因②】 筆圧が強い
また、文字は消えているがペン跡がくっきり残っていて気になる場合もあります。
これは、筆圧が高い人によく見られます。
対処法は、下敷きを使って文字を書く事や意識して筆圧を弱くする方法などがあります。
特に、下敷きを使う習慣が無い方は是非とも下敷きを利用して文字を書くようにしてみて下さい。
下敷きを使ってフリクションを使うと、書きやすさはもちろんですが消しやすさも非常に良くなります。
その上、消した後のペン跡も気になりづらくなるのでおすすめですよ。
まとめ
まとめ
✔ フリクションは60℃以上で消えて-20℃で復元する性質がある。
✔ 消す場合は熱がポイント。
✔ 付属のゴムやフリクションイレーザーは摩擦熱で消している。
✔ ドライヤーは広範囲を一気に消す時に便利。
✔ 下敷きを使うと書きやすく、消しやすくなる。
フリクションは非常に便利ですが、大事な事をメモするためにフリクションを使う場合も注意が必要です。特に、夏場の車内などに放置すると大事なメモが消えてしまう場合がありますので十分注意しましょう。
きれいに消せずに困っている際は、ぜひ今回ご紹介した方法をしてみてくださいね。