- 子どもが絵本にクレヨンで落書きをしてしまった…。
- 古本で買った絵本にクレヨンの落書きがある…
- 画用紙にいらないクレヨンの線や粉がついてしまった…
このように、紙(画用紙や絵本など)にクレヨンがついて困ったことはないでしょうか?
自分で書き込んで遊ぶ絵本なんだけど(ハッピーセットおまけ)、長女がラクガキを覚えた。
ムーミンの絵本が・・・と思いつつ、微妙に上手くて笑える。 pic.twitter.com/x3He5R5s1e— ファフォ (@cerulean_crayon) September 3, 2016
大切な絵本などは、どうしてもキレイに消したいですよね。
そこで今回は、『紙(画用紙や絵本など)についたクレヨンの落とし方』についてご紹介していきます。
クレヨン汚れでお困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
紙についたクレヨンを落とすためのポイント
クレヨンの主成分は「顔料」と「蝋」です。
「顔料」と「蝋」の特徴
- 顔料(がんりょう)
クレヨンの色の素で、昔は色がついた石や土などの鉱物、動物の骨を細かく砕いたりしたもの使用されていましたが、最近では石油や金属か合成された顔料で作られています。
- 蝋(ろう)
ワックスやオイル(植物性油脂)で、この粉状の顔料を固める役割があります。
最近では子どもが万が一口に入れても安全なように、この蝋を蜜ろうや植物油に変えて作られたクレヨンも出回っています。
クレヨンの成分についてみてみると、クレヨンは紙の上に、蝋に混ざっている顔料が付着しているものだとわかります。
紙(画用紙や絵本など)についたクレヨンを落とすには、紙の上についた蝋を物理的に削り取ることがポイントです。
紙(画用紙や絵本など)についたクレヨンを落とす方法
それでは、ここで紙についたクレヨンを落とす方法をご紹介します。
色々な方法があるので、家にあるものでまず試してみてください。
①絵本の表紙の場合は、濡れ雑巾だけでもOK
絵本など、つるつるした素材にクレヨンがついているばあいは、濡れ雑巾だけでも汚れが落ちる場合があります。
【用意するもの】
✔ 濡れ雑巾
✔ 乾いた雑巾
手順
- 濡れ雑巾で、絵本の表紙についたクレヨンを拭きます。
- 汚れがとれたら、乾いた雑巾で表面の水分をしっかり拭き取りましょう。
濡れ雑巾でクレヨンを拭き取る方法は、絵本の表紙のように、少しだけ濡れても大丈夫な防水素材の紙の場合のみ実行しましょう。
②サンドペーパーか砂消しゴムで落とす方法
紙の表面についているクレヨンを消すには、表面についているクレヨンを削り落とす必要があります。
紙の表面には、サンドペーパーや砂消しゴムで削り取って落とす方法がおすすめです。
【用意するもの】
✔ サンドペーパー(目の細かいもの)または、砂消しゴム
手順
サンドペーパーまたは砂消しゴムで、紙(画用紙や絵本など)についたクレヨンを軽い力でこするようにして落としましょう。
※サンドペーパーは、粗いものですと紙を傷めますので、必ず細かいサンドペーパーを使ってください。
サンドペーパーも砂消しゴムも、紙そのものも多少削り取る形になりますので、様子を見ながら慎重にこすっていきましょう。
③輪ゴムを使って落とす方法
こちらは紙の上に描かれているクレヨンを、輪ゴムに付着させて取る方法になります。
【用意するもの】
✔ 輪ゴム…数本
手順
- 指に輪ゴムをグルグルと巻き付けます。
- 輪ゴムを巻き付けた指で、紙にクレヨンがついた部分をこすりましょう。
こちらの方法も、指が疲れない程度に紙の様子を見ながら落としてください。
④歯磨き粉で落とす方法
こちらは歯磨き粉の研磨作用を利用して、クレヨンを落とす方法です。
水で濡らした歯ブラシを使うと、紙に水が染み込んで破れてしまうので、必ず乾いた歯ブラシで作業しましょう。
【用意するもの】
✔ いらなくなった歯ブラシ
✔ 歯磨き粉
✔ ティッシュまたはキッチンペーパー
手順
- いらなくなった歯ブラシに、歯磨き粉をつけます。(歯ブラシは水に濡らさない)
- 紙にクレヨンがついた部分をこすります。
- クレヨンが取れたら、ティッシュまたはキッチンペーパーで紙の上に残っている歯磨き粉などを拭き取りましょう。
こちらも強い力で擦りすぎると紙が削れてしまいますので、注意しましょう。
⑤グレープフルーツの皮で落とす方法
こちらは数年前、テレビで紹介されて話題となった裏ワザです!
グレープフルーツの皮に含まれる、油分を溶かす「リモネン」という成分を利用した方法になります。
【用意するもの】
✔ グレープフルーツの皮
✔ いらなくなった布巾
手順
- グレープフルーツの皮の黄色い部分を絞り、布巾に染み込ませます。
- 紙にクレヨンがついた部分に布巾をつけます。
- クレヨンが浮き上がってきたら、グレープフルーツの皮の白い部分で拭き取りましょう。
グレープフルーツはクレヨンだけでなく、油性ペンを落とす作用もあります。
グレープフルーツがなければ、他の柑橘類の皮でも大丈夫ですが、グレープフルーツが一番落としやすいです。
グレープフルーツの皮の汁により、紙の上のクレヨンが浮き上がってきたら、皮の白い部分で拭き取るのですが、この皮の白い部分もスポンジのような役目があるのです。
グレープフルーツ(柑橘系)の皮の優秀さにびっくりしてしまいますね。
もしご自宅にグレープフルーツがありましたら、試してみてください!
クレヨンが落ちない場合は、無理をしないで!
ここまで紙(画用紙や紙など)についたクレヨンを落とす方法をいくつかご紹介しました。
しかし、クレヨンで落書きをしてからかなり時間が経っているものであったり、強い力で塗りつぶされているものは、全部きれいに落ちない場合があります。
あまりクレヨンを落とす作業を繰り返すと、紙が削れてしまったり、穴が開いてしまいますので、どうしても落とせない場合は、無理をしないで作業を止めましょう。
画用紙に描いている絵の場合は、上から部分的に新しい紙を貼り直して描き直したり、隠したりする方法もあります。
お子さんの作品、お気に入りの絵本、不要なクレヨンを落としてできる限りきれいな状態にしたら、今後も大切に取っておきましょう。
まとめ
まとめ
✔ クレヨンの成分は顔料+蝋(ワックス、油など)。クレヨンは紙の上に顔料つきの蝋を付着させることで描くことができる。
✔ 紙(画用紙や絵本など)についたクレヨンを落とすには、紙の表面についたクレヨンを削り落とすことがポイント。
✔ 防水加工などがしてある絵本の表紙についたクレヨンは、濡れ雑巾で拭き取るだけで取れる。
✔ 紙についたクレヨンは、細かいサンドペーパーか砂消しゴムで消す方法がある。
✔ 輪ゴムを指に巻いて消す方法や、歯磨き粉でこする落とし方もある。
✔ 油を溶かすリモネンの作用があるグレープフルーツ(柑橘系)の皮の成分で、クレヨンを落とす裏ワザもある。
✔ どうしてもクレヨンが取れない場合は、無理をして作業を繰り返すと紙が破れてしまうので作業を止める。