冷房・暖房・除湿…など、室温・湿度の調整のため、エアコンは思っている以上に稼働率が高い家電です。

 

室内の空気を循環させることもあり、エアコン本体のお掃除やメンテナンスは、定期的になさっていると思います。

 

しかし、エアコンは室外機で温度を調節しているので、室外機にゴミや砂ぼこりなどが蓄積すれば、エアコン自体の効率が低下してしまいます。

 

外に設置されていることで、直接私達の健康面や衛生面での影響はありませんが、汚れが原因で招いてしまうトラブルもあります。

 

また、エアコン本体をきれいにお掃除したにもかかわらず、嫌な臭いが続くようであれば室外機の不具合が原因とも考えられます。

 

エアコン本体同様にメンテナンスやお手入れをおすすめします。

 

そこで今回は、室外機の掃除方法とともに、臭いの対処法をご紹介しましょう。

 

室外機の構造

 

 

室外機は・・・

☑ 熱交換用のアルミフィン

☑ コンプレッサー(冷媒ガスを圧縮するため)

☑ プロペラファン

☑ ファンモーター

☑ 吹き出しグリル

 

以上の5つの部品で成り立っています。(プロペラファンとファンモーターは一体化している)

 

エアコンで涼しい空気を発生させることで生じる熱を、ファンを回して放出させるという仕組みになっています。

 

つまり室外機は、室内のエアコンとの間で“熱のやりとりをしている”と言えば、イメージしやすいでしょう。

 

しかし、空気自体のやりとりはしていません。

 

室外機の汚れの原因

 

 

エアコン使用中は保護カバーなどで覆うことができず、外に設置されていることで、どうしても雨風にさらされる状態にあります。

 

すると、泥や砂ぼこりが室外機の内部に侵入してきます。また、枯れ葉や小さいゴミ、長期間同じ室外機であれば、内部に蜘蛛の巣などがついてしまうことも!

 

裏側のフィンが埃まみれで目詰まり状態ですと、設定温度にするために、フィンを余計に回さなければならないので、より電力を使用してしまいます。

 

放置していると、その他の部品へも良からぬ影響を及ぼし、エアコン自体の効率が悪くなり、一番のデメリットとしては、電気代が無駄にかさんでしまいますし、最悪の場合エアコン自体が故障してしまいます。

 

嫌な臭いの原因は室外機!

 

 

エアコンから異臭がする場合、大概は室内のエアコン内部の汚れが原因となることが多いです。

 

しかし、意外と室外機のメンテンナンス不足によって臭いが発生するパターンもあるのです。

 

実は、エアコンの室外機が臭いの原因ということも多いのです。

 

エアコンの冷房運転では、エアコン内部で結露することは周知のとおりです。

 

ところが、暖房運転では、冷房とは反対のはたらきをするので、室外機から水が出てくることがあります。

 

室外機から生じた水と付着した汚れが混ざってしまい、これが悪臭の原因となってしまいます。

 

エアコンの室外機の臭い対策には「掃除」!

 

 

室外機のお掃除は、手順として【表側】【裏側】【室外機周囲】に分けて行います。

 

【表側】とはグリルの掃除、【裏側】は少々細かいフィンの部分、【周囲】はその他の場所のことです。一つずつ、ご説明していきましょう。

 

①表側のグリル掃除

【用意する物】

・掃除機(できればハンディクリーナーも)

・ほうき

・使い古し歯ブラシ

・ぞうきん

・ゴム手袋

汚れ

手順

1.室外機の表側に着いている、ホコリやゴミ、枯れ葉、蜘蛛の巣などをほうきで掃き掃除する。

2.グリルの目の細かい部分には、使い古し歯ブラシで汚れを取り除く。

3.落ちたゴミ、ホコリ、枯れ葉等を掃除機で吸い取る。グリルの目の部分はハンドクリーナーで汚れを吸い取ることもおすすめ。

4.表面のパネルや、グリルを雑巾で水拭きする。

 

②裏側のフィンの掃除

【用意する物】

・掃除機(ブラシノズルを使う)

・清掃用ブラシ

・ゴム手袋

汚れ

手順

1.ブラシノズルの部分だけを、フィンに当てて掃除機で汚れを吸い取る。

※ 室外機の裏側のアルミ金属板は熱交換器で、非常に繊細なつくりなので、掃除機自体が当たっただけも、金属板が損傷するリスクがあります。気をつけて掃除機をかけましょう。この部分にゴミが詰まったりすると、排熱が機能的にできなくなるので、丁寧に取り除きましょう。

2.清掃用ブラシで、金属板にこびり付いた汚れを取り除く。

 

③周囲の掃除

【用意する物】

・使い古し歯ブラシ

・割り箸など細い部分のつまりをとるもの

・ゴム手袋

汚れ

手順

1.室外機の下側に水抜き穴があるので、その部分に歯ブラシや割り箸でゴミなどを取る。

※ 水抜き穴は、エアコンの結露した水を排水するので、詰まると室外機の中に水が溜まって、電子部品がショートする危険もあります。暖房を使う時期に、水抜き穴から排水してくるので、特にその時期の前に、割り箸や歯ブラシなどで汚れをかき出しておくように気をつけましょう。

2.水抜き穴につながっている【ドレンホース】にも、詰まりが無いか確認し、同様にゴミなどを取り除く。

3.室外機の周辺も片付ける。室外機から半径約20cmの範囲には物を置かない。

※ 室外機の周りに、鉢植えなどを置いてあると空気の流れを妨げ、汚れやゴミが詰まった状態と同様、電気を無駄に消費してしまいます。

 

④その他の注意

室外機に汚れがつきにくくする目的と、冷房効果向上のためにも、夏季は室外機の上側に日よけをつけると、とても効果があります。

 

冬は雪や霜で、フィンに目詰まりしないように防雪フードなどで対策しておくことも必要です。 

 

室外機とエアコンの隙間の問題もチェック

 

 

エアコンを設置する際には、エアコンと室外機をパイプで繋ぐので、壁に穴を開けます。

 

この穴をきちんと塞いでないと、室内が「負圧」になった場合、外の空気が室内に流れ込みます。

 

※「負圧」とは、最近の機密性の高いマンションなどで、換気扇を回した際など、室内の空気が外に排出されるのに対して、外からの空気の流れが少ないため、室内の気圧が屋外より低い状態のことをいいます。

 

対策として、窓を少し開けそこから空気を取り入れれば、負圧が少なくなり、エアコン周りからの空気流入を抑えることができるでしょう。

 

また、先程の「ドレンホース」から「負圧」が原因で、外部の空気を逆流させることもあるそうです。

 

万が一、ドレンホースが下水口に排水するのであれば、屋内に下水の臭いが逆流してくるリスクがあります。防止策としては、ドレンホースに室内から外への方向のみ、水や空気が流れるように、【逆止弁】を取り付けることも提案します。

 

まとめ

 エアコンと室外機は「熱のやりとり」をしていて、空気自体をやりとりしているのではない。

 エアコンからの臭いは、暖房運転時の室外機からが原因の場合がある。

 室外機のお手入れをする事で、無駄な電気代が削減され、故障のリスクも減り、エアコンを効率よく使用できる。

 室外機は【表のグリル】【裏のフィン】【室外機周辺】の段取りで掃除していく。基本はほうきで掃いて、掃除機で内部のゴミを吸い取り、パネルの水拭きだが、裏側の金属板のフィンはとても、繊細なつくりなので負荷をかけず、ブラシで丁寧に汚れを取り除く。

 室外機周辺の半径20cm内には、空気の流れを良くするため、鉢植えなどの物を置かない。

 室外機の底面にある水抜き穴にも、ゴミが詰まっていないか確認し、またつながっている「ドレンホース」内部にも詰まりがないか要チェック。

 室内と屋外の気圧の差異「負圧」によって、室外機内の臭いも逆流してくる場合があるので、気密性の高いマンションなどでは、時々窓を開けて換気と空気の流れをつくり、対処する。