【手についたうんち(便)の取り方】簡単!!頑固な臭いを消す方法を紹介!

 

まだ小さな子供のおむつを替えていたら手にうんちがついてしまったという経験は育児経験ある方なら一度は体験した出来事ではないでしょうか?

 

または、自宅や職場で介護をしたり、ペットの糞を掃除していると気が付いたら、「手にうんち(便)が付いていた」ということも珍しいことではありません。

 

 

手に付いた便は洗い流すことはできても臭いがついてしまったり、感染の心配があったりとその後の処置に困ってしまいますよね。

 

そこで今回は、うんちが手に付いてしまった時の対処法(取り方)と臭いの消し方についてご紹介します。

 

手にうんちがついてしまうことで心配される危険は?

 

基本的に手に便が付着しただけでは感染症などの病気になることはありません。

 

しかし、手に便が付着したまま食べ物などを触ってしまうと感染症を引き起こす可能性があります。

 

便の中には未消化の食物や水分はもちろんのこと様々な腸内細菌が含まれています。その中で特に感染が心配されるのは食中毒の原因菌でもあるサルモネラ菌です。

 

SalmonellaNIAID.jpg

(Salmonella enterica 出典:Wikipedia

 

サルモネラ菌というと主に鶏卵などについていることでも知られていますが、実は猫や犬の糞にも多く含まれています。

 

そのため、これらの糞を触ってそのまま放置したり、洗浄が不十分なまま調理などを行うと作った食べ物から口へサルモネラ菌が侵入し食中毒を引き起こす可能性があります。

 

さらに、人間の便からの感染が心配されるのが、ノロウイルスやカンピロバクターなどの下痢や嘔吐を伴う感染症です。

 

特にノロウイルスは代表的な症状として激しい下痢や嘔吐が見られますが、感染者の便には多量の細菌が含まれているので、うっかり手に付着したままにしておくと感染を広げてしまう可能性があります。

 

そのため、手に便がついてしまった場合はなるべく速やかに専用と消毒を行うようにしましょう。

 

また、便が付いた手を洗っても臭いが取れない場合、便の臭いの原因である硫化水素やインドール、スカトールの成分が手に残っていることが考えられます。

 

そのため、匂いが取れない場合はこの成分を除去すれば匂いが無くなる可能性があります。

 

手についたうんち(便)の取り方&対処法

 

手に便がついてしまった場合、便の持ち主が健康であれば石鹸などで手洗いをした後に、アルコール消毒を行えば病気になる危険性はほとんどありません。

 

赤ちゃんの便も同様で赤ちゃんが健康であればしっかりと手洗いと消毒を行えば問題はありません。

 

①ノロウイルス感染者のうんちが手に付いてしまった場合

ノロウイルスはアルコール消毒や熱にも抵抗力のあるウイルスで嘔吐や下痢で床や服が汚れた場合、通常は次亜塩層酸ナトリウムを含んだ洗剤などで消毒を行いましょう。

 

しかし、次亜塩素酸ナトリウムは人間の肌に付着するとひどいかぶれなどの肌荒れを起こすので手の消毒には使えません。

 

そのため、ノロウイルス感染者の便が手に付いてしまった場合は、通常よりもかなり念入りに手を洗うようにしましょう。

 

【用意するもの】

✔ ハンドソープ

手順

  1. 洗面台などで流水で15秒以上手を流します。
  2. ハンドソープなどで15秒以上手をよく洗います。指の間など隅々まで洗うようにしましょう。
  3. 手に付いた泡を流す。
  4. 上記の手順をもう一度繰り返す。

 

ノロウイルスの菌は石鹸などで殺菌することはできないので、手洗いでどれだけ菌を落とせるかが感染を防ぐためのカギになります。

 

また、便が付いた方の手で蛇口などを触ってしまうとせっかく綺麗になった手が蛇口を閉める時に汚染されてしまいます。

 

そのため、なるべく汚れていないほうの手で蛇口を開けるか、手洗い後によく蛇口や洗面台を洗うようにしてください。

 

また、便が付いた手をキッチンなど食材を調理する場所で洗ってしまうと菌がシンクに広がり、食器や食材など人の口に触れるものに付着してしまう可能性があります。

 

そのため、手を洗う時はキッチン以外の場所で洗うようにしましょう。

 

②犬や猫の糞が手に付いた場合の対処法

犬や猫の糞に含まれるサルモネラ菌は、石鹸やアルコール消毒液の抵抗力が弱いのでしっかりと手を洗い、手指消毒を行えば感染を防ぐことができます。

 

また、感染性胃腸炎の原因の一つであるカンピロバクターもアルコール消毒液には弱いので、しっかりと手洗いと消毒を行えば問題はありません。

 

しかし、これらの菌もノロウイルスと同様に糞が付いた手でドアノブなどを触ってしまうと知らない間に菌が付着してしまい感染の原因になりますので、自分が触れたと思われる場所はなるべく消毒液で拭くようにしましょう。

 

手に付いたうんちの臭いを取る方法

 

手に付いた便の匂いが取れない場合は、手のしわなどに便が残っている可能性もあります。

 

そのため、まずはブラシなどで手を良くこすって洗うことをおすすめします。

 

また、手荒れの危険性もありますが、粉石鹸を使用して手を洗うと粉がしわの奥まで届いて汚れを掻き出すのでより効果的に臭いを消せます。

 

それでも匂いがとれない場合は以下の方法がおすすめです。

 

消臭方法

 

  • 金属イオンを含んだ消臭剤を使う

手に付いた便の臭いが取れない時は金属イオンを含んだ消臭剤を使用すると、匂いの成分が金属イオンと反応して臭いが取れることがあります。そのため、金属イオンを含んだ生ごみ用の消臭剤などを手につけてよくもみこむようにしましょう。

 

  • レモン汁を使う

レモン汁などの柑橘系のエキスに含まれるクエン酸は殺菌消臭効果があり、こちらも手によくも見込むことで消臭効果が期待できます。さらに、酸性の成分でアルカリ性の汚れを中和する働きもあるので、尿に含まれるアルカリ性のアンモニア臭などにも有効です。

 

  • 緑茶で洗う

緑茶にはカテキンという殺菌効果のある成分が含まれています。そのため、自宅にお茶のパックがある場合は、緑茶を作って洗面器などに入れて手を洗うことで手に付いた便の匂いを招集する効果が期待できます。

 

 

作業中の注意点

 

手に付いた便を処理する時にはいくつか注意点があります。

 

①便が付いた手で家具などを触らないようにする

手をいくらきれいに洗っても便の不付着した手で他の場所を触ってしまっていては、再度手に便がついてしまい意味を成さない結果になってしまいます。

 

そのため、手に便がついてしまった時はなるべく他の場所を触らないように心がけましょう。

 

また、触ってしまった場合にはしっかりと消毒液などで噴き掃除をして菌を残さないようにすることが大切です。

 

②便を処理する時は手袋をする

思いがけず手に便がついてしまうことは誰にでもあることです。

 

しかし、感染を予防するためにも便を処理する時はなるべく手袋などをして手が汚れないように予防することが大切です。

 

また、便が衣類などに付着することもなるべく避けた方が良いので感染症からの下痢を処理する場合には使い捨てできるエプロンを着用するのもおすすめです。

 

③便はトイレットペーパーの上からも付着することがある

トイレットペーパーは吸水性の良い素材でできているため、仮にトイレットペーパーの上から便を拭いても吸収された便が手に付いている可能性も否定できません。

 

そのため、便の処理をするときはもちろんのこと、便をした後にお尻を拭く際にも注意が必要で、トイレをした後には必ず手を洗うようにしましょう。

 

まとめ

まとめ

 

✔ ペットの糞から感染する病気もある。

 

✔ 特に感染症患者の便には注意が必要。

 

✔ 手に便が付いた時にはよく手を洗いしっかりと消毒する。

 

✔ 手に付いた便臭が取れない時は便が手に残っている場合が多い。

 

✔ 匂いが取れない時はブラシや粉石鹸でよく手を洗う。

 

✔ 金属イオンを含む消臭剤、レモン汁、緑茶も消臭効果がある。

 

✔ 便が付いた手で家具などは触らないようにする。

 

✔ 便の処理をするときには手袋やエプロンを着用する。

 

✔ トイレをした後はしっかりと手を洗う。