冬の間しまっておいた「グローブ」
久しぶりに使おうと思ったら、グローブにカビが生えてしまっていたという経験はないでしょうか?
ぼくのカビ臭いグローブくん pic.twitter.com/TPttG6BXrx
— ころぽっくる (@mockn_roll) June 17, 2016
じつは、革製グローブはカビがとても生えやすい製品なのです。
とはいえ、決して安いものではないグローブ、可能であれば買い替えずにすませたいものですよね。
そこで今回は、野球用グローブの臭いの取り方について詳しく解説していきますので、困ったときにはぜひお試しください!
目次
野球用グローブについたカビの落とし方
カビには根があります。
革の内部に根が入り込んでしまうと表面だけカビをとっても革の奥からすぐカビが発生してしまいます。
そのため、革の内部に根が入り込んでいない状態のうちに対策することが大事です。
根が革内部に入り込んでいるようであれば、クリーニング店など専門店での相談をオススメします。
この記事では、根が革に入り込んでいない状態の場合の対処方法をご紹介します。
①まずは乾拭きまたは水拭きを行おう!
まずは乾いたタオルまたは、水を固く絞ったタオルで拭いていく方法を試してみましょう。
ちょっとしたカビであれば、この方法で落ちるでしょう。
【用意するもの】
✔ 水
✔ ブラシやタオル
✔ 革用クリーム
手順
- ブラシやタオルでほこりや汚れを払い落とします。
- その後、乾いたタオルまたは、水を固く絞ったタオルで拭いていきます。※グローブの繊維が縦方向に入っているので、指先の方から手前に向かってタオルを縦方向にこすりましょう
- 陰干しして乾燥させます。
- 革用クリーム(なければハンドクリームでも代用できます)を薄くのばしてグローブ全体に広げます。
- 余分なクリームを乾拭きでふき取れば完了です。
②消毒用エタノールを使う方法
拭いただけでは落ちないカビを落とすには、消毒用エタノールを使います。
濃度の高い無水エタノールでは、カビの殺菌ができないので、消毒用エタノールを使いましょう。
(※無水エタノールに殺菌効果がない理由は、細胞膜の浸透効果が低くかつ揮発性が非常に高いためです)
【用意するもの】
✔ 消毒用アルコール
✔ タオル
✔ 革用クリーム
手順
- タオルかスポンジに消毒用アルコールを含ませ、グローブの目立たないところで試し塗りしてください。※色落ちする場合がありますので注意しましょう
- 試し塗りで大丈夫であれば、消毒用アルコールをタオルかスポンジに含ませ、乾拭きと同じ手順でグローブに対して縦方向にふき取っていきます。
- グローブのカビを取り除いたら、陰干しして乾燥させます。
- 革用クリーム(なければハンドクリーム)を薄くのばしてグローブ全体に広げます。
- 余分なクリームを乾拭きでふき取ります。
③最終手段は水洗い
買い替えるのも覚悟であれば、クリーニングより安く水洗いできる革専用の洗剤を使いましょう。
手順に従って革専用洗剤で丸洗いしてみるのも一つの方法です。
革専用洗剤の指示どおり、手洗いしてみてください。
野球用グローブ内の臭いの取り方
グローブの中の臭いは主に「汗」です。
まずグローブ内の汗を取り除いていきましょう!
【用意するもの】
✔ 綿手
✔ 石鹸
✔ タオル
臭いの取り方
- 綿手を用意して、手につけます。
- 水に濡らして石鹸を付けて、手にはめた綿手を泡立てます。
- グローブの中で綿手をはめた手でグローブ内部の汚れをこすり除きます。
- 綿手をすすぐか新しい綿手を水で硬く絞り、内部の石鹸を綺麗に取り除きます。
- 内部を乾燥させるために新聞紙を指の形に丸めて、中に入れます。手の平の部分はタオルを詰めましょう。
- 風通しの良い場所で陰干しして指の内部の水気を取り除きます。
汗をふきとっても、使用すればまた臭いもついてしまいますので、汗防止の手袋をはめてこまめに交換すると汗の臭いを防ぐことができるでしょう。
野球用グローブの普段のお手入れ方法
グローブは革製品ですので、こまめなお手入れが、カビの発生や臭いを防ぐことにつながります。
使った後のお手入れで、カビや臭いを防ぎましょう。
【用意するもの】
✔ ブラシ
✔ タオル
✔ ローション
お手入れ方法
- 汚れを落とす
ブラシやタオルで大まかな汚れを払い落とします - 乾拭きをする
タオルはグローブに対して縦方向になるように拭いていきます - どうしても落ちない汚れをローションで取る
ローションを直接グローブに付けず、タオルなどに少量とって、そのタオルで汚れている部分にローションを薄くのばします。浮いてきた汚れをふき取ります。 - 仕上げにもう一度乾拭きをする
- 風通しの良い場所に指先を下にして立てておく
親指と小指部分が下になるようにアーチ状に置きます。手の甲の部分を下にしてグローブを置くのはやめましょう。型崩れの原因になります。
重曹を入れた消臭袋をグローブに中にちょっとはさんで置いておけば消臭効果ありますので日常のお手入れにも活用してみてください。
野球用グローブの保管時は「重曹」を活用しよう!
また、使っていない保管時のグローブに重曹をいれておくと臭いを防ぐことができます。
ここではその保管方法をご紹介していきます。
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ ストッキング(もしくは靴下でもOK)
手順
- 重曹を粉の状態でストッキングや使い古した靴下など袋状の布製品などに入れて、こぼれないように口を閉じます。
※グローブの中にさっと入れることが出来る量とサイズにしましょう - グローブの手をはめる部分に重曹の入った袋を軽く入れます(指先までねじ込む必要はありません)。
重曹が汗の臭いを中和と吸着で取り除く働きをしてくれます。
なおセスキ炭酸ソーダでなくて重曹をオススメするのは、重曹には吸水効果があるためです。
グローブ内部の湿気を除去してくれ、カビの発生を防いでくれるのです。
グローブの正しいオイルの塗り方
オイルの塗りすぎは、グローブが重くなりますので注意しましょう。
毎回オイルを塗ると塗りすぎになりますので、購入したてから手になじむまでは一週間に一回。
その後は10日~2週間に一回ぐらいを目安にオイルで手入れしましょう。
オイルはタオルやスポンジにとって、グローブに対して縦方向にタオルを移動させて薄くのばしていき、さいごにしっかり乾拭きすれば完了です。
まとめ
まとめ
✔ グローブに生えたカビは乾拭きまたは硬く絞ったタオルで水拭きしてみましょう。落ちない場合、消毒用エタノールを使って、カビを取り除きましょう。
✔ グローブの中の汚れは、綿手を手にはめた状態で石鹸を泡立て、その綿手の状態でグローブの内部の汚れを落としましょう。新しい綿手または石鹸をすすいだ綿手をかたく絞って、手にはめてグローブ内部に残った石鹸を取り除きます。
指先には新聞紙をつめて陰干しをして乾燥させます。
✔ 買い替える覚悟であれば、革専用洗剤で丸洗いしてみる方法もあります。
✔ 普段からこまめにお手入れすると、カビや臭いを防げます。重曹を詰めた袋で消臭するのもオススメです。
✔ 普段のお手入れで気を付けたいのはオイルの塗りすぎです。使い込んだグローブなら10~2週間に一回を目安にオイルでのお手入れをしてください。