【アクリルセーターを縮ませる方法 4選】簡単!!おすすめの縮め方を紹介!

 

秋冬に定番であるニットアイテムには、一般的に素材としてウールが使用されます。

 

ところが、製品の組成表示を見てみると、ウールだけでなく他の素材も使用されているのをご存知でしょうか?

 

じつは最近はアクリル素材の物が増えてきました。

 

しかし、「お気に入りのアクリルセーターが、気がつけば伸びてしまった…」なんてことも良くあります。

 

 

そこで今回は、『アクリルセーターを縮ませる方法』をご紹介していきます。お困りの際はぜひ参考にしてみてください。

 

アクリル素材の特徴について

 

三大合成繊維のひとつであるアクリルは、保温性が高く、軽くてふっくらとやわらかな風合いが特徴です。

 

そして、吸水・吸湿性が低いため、乾きやすく、人工繊維であるため虫食いによるダメージを受けないところが嬉しいですね。

 

そしてもう一つ。

 

「アクリル素材は縮むより伸びやすい素材」という特徴があります。

 

ニット製品を家庭で洗濯したら縮んでしまうというイメージがあるかもしれませんが、アクリル素材のものはむしろ伸びてしまうことが多いため、注意が必要です。

 

アクリルセーターを縮ませる方法

 

それでは、伸びてしまったアクリルセーターの縮ませ方について紹介していきます。

 

セーターだけでなく、靴下、手袋、カーディガン、マフラー、ニット帽など、伸びてしまった普段お使いのアクリル素材の製品を縮ませましょう。

 

①水洗いする方法

「ac 写真 水道水」の画像検索結果

 

水洗いにより網目の間隔を縮め、サイズダウンさせていきます。

 

このとき、「洗剤は使用しないこと」がポイントです

 

洗剤には服が縮まないようにする成分が含まれているためです。

 

1回の水洗いでは好みのサイズまで縮まないかもしれないので、以下の手順を何回か繰り返してみましょう。

 

【用意するもの】

✔ 洗濯ネット

手順

  1. 洗濯ネットにアクリルセーターを畳んで入れます。
  2. 洗濯機の普通コースで洗濯します。
  3. 脱水はアクリルセーターが半乾き程度になるまでかけます。
  4. 形を整えて平干しすれば完了です。

水洗いで縮みが感じられなかった場合、熱を加える手法を試してみましょう。

 

合成繊維には、熱で縮む性質があります…とは言っても、アクリルは熱に弱い素材なので、温度には十分に注意しましょう。

 

アクリルへかける熱が高すぎると、繊維が溶けて固まってしまいます。

 

アクリルならではのやわらかな手触りを維持するために、くれぐれも温度には注意しましょう。

 

②お湯に浸ける方法

「ac 写真 お湯」の画像検索結果

 

使用するお湯の温度を高くしたほうが、縮みが実感できると思います。

 

しかし、生地が硬くなってしまい、ごわごわとした肌触りになる恐れがあります。

 

初めて挑戦する場合、湯温は40℃で試してみましょう。

 

思うように縮まなかった場合は、火傷の恐れがあるためゴム手袋を使用して、湯温を高くして50℃でもう一度やってみましょう。

 

【用意するもの】

✔ 洗面器(シンクや浴槽でも可)

✔ 温度計

✔ タオル

✔ ドライヤー

手順

  1. 40℃くらいのお湯を、洗面器やシンクにたっぷりと用意します。
  2. 伸びてしまった部分を2〜3分お湯に浸けます。
  3. くるくると丸めて水を切った後、タオルで挟むように水を切ります。
  4. ドライヤーでしっかりと乾燥させれば完了です。

 

③アイロンのスチームを当てる方法

「ac 写真 アイロン」の画像検索結果

 

アイロンのスチームを当てる方法は、お湯につけるよりも成功率が高い方法です。

 

しかし、アイロンの熱が高すぎると繊維の溶けやテカリの原因となりますので注意しましょう。

 

【用意するもの】

✔ アイロン

✔ アイロン台

✔ 当て布(アイロンをかける場合のみ)

手順

  1. アイロン台に、裏返しにしてアクリルセーターを置きます。
  2. 縮ませたい部分に低・中温にしたアイロンの蒸気を当てていきます。
  3. 蒸気を当てた部分を縮めるイメージで握りましょう。
  4. 全体の形を整えて、水分がなくなるまで乾かしましょう。

スチームを当てる際はアクリルセーターを裏返しにして、1cmほど離した状態で浮かしがけをしていきましょう。

 

また、浮かしがけが苦手な場合は、当て布をして低温(90〜110℃)でアイロンをかけましょう。

 

④乾燥機にかける方法

「ac 写真 乾燥機」の画像検索結果

 

部分的にではなく、全体を縮ませたい場合は乾燥機にかけてみましょう。

 

乾燥機を使用する場合は、シワが入ったり、部分的に縮んでしまう恐れがあります。

 

こまめにチェックをしながらアクリルセーターを縮めていきましょう。

 

【用意するもの】

✔ 霧吹き

✔ 乾燥器

手順

  1. アクリルセーターを霧吹きで湿らせます。
  2. 数分乾燥機にかけ、取り出したら形を整えます。
  3. 縮みすぎてしまった場合は水に浸けましょう。

 

アクリルセーターを縮ませる際の注意点

 

ニットはお湯に浸けたり、スチームを当てることで縮むイメージがありますね。

 

しかし、それは素材にウールが使用されている場合にのみ当てはまります。

 

化学繊維であるアクリルは、熱を加えて引っ張ると伸びてしまい、元には戻らなくなる可能性があります。

 

また、仮に縮んだとしても、アクリルの最大の特徴である柔らかさが損なわれているかもしれません。

 

ふっくらとした手触りを維持するためにも、40以上のお湯での洗濯や乾燥機の使用、形を整える際のアイロンの温度にも十分に注意して作業を行っていきましょう。

 

また、アクリルは実は伸びやすい繊維。大切に着ていても、だんだんと伸びていってしまいます。

 

伸びを最小限に抑えるためにも、干すときはできるだけ平干しにしましょう。

 

アクリルセーターが伸びない!正しい洗濯方法

 

アクリル繊維は、強度・耐久性の高さが特徴です。

 

とはいっても、強い繊維というわけではありません。

 

製品に使用されているアクリルの比率に関係なく、できるだけ優しく、丁寧に洗うことがポイントです。

 

それでは、洗濯をするために製品ラベルを確認してどのように洗うのか見てみましょう。

 

アクリルは合成繊維なので洗剤には比較的強いですが、中には洗濯表示に「水洗い不可マーク」がある場合もあります。

 

 

「水洗い不可」マークのついたものは家庭での洗濯に向かないため、クリーニングへ出しましょう。

 

「水洗い不可」マークがなければ、家庭での洗濯が可能な製品です。

 

「手洗い」なのか、「洗濯機洗い」なのかを確認して、表示に従って洗ってみましょう。

 

①洗濯機洗いの場合

「ac 写真 乾燥機」の画像検索結果

 

「洗濯機洗い」できるものは、洗濯機にお任せしましょう。

 

そのまま入れて洗濯機で洗うと生地が伸びたり、他の洋服がぶつかって生地にダメージがかかってしまいます。

 

それだけでなく、擦れることが毛玉の原因にもなりますので、必ず洗濯ネットに入れましょう。

 

いつも使用している洗濯洗剤で洗濯しても問題ありませんが、中性洗剤を使用したほうが購入時の風合いを維持できるでしょう。

 

【用意するもの】

✔ 液体洗剤(おしゃれ着洗剤)

✔ 柔軟剤

✔ 洗濯ネット

手順

  1. 服を裏返し、汚れている部分が外側に来るよう折りたたみ、洗濯ネットへ入れましょう。
    ※裏返しにすることで、皮脂や汗による汚れを落としやすくします。
  2. 適量の洗剤を入れ、洗濯機の「ドライコース」や「手洗いコース」といった、弱水流で洗い上げるモードを選択。
  3. このとき、脱水の時間は10秒ほどにしましょう。
    ※できるだけ生地へのダメージを小さくすることにより、きれいな仕上がりになります。

 

②手洗いの場合

 

洗濯表示に関わらず、大切にしたいアクリル製品は「手洗い」で洗うことをオススメします。

 

手洗いだと、洗う時間の長さや洗う強さを調節できるため、生地へのダメージを最小限にとどめることができます。

 

【用意するもの】

✔ 洗面器(浴槽やシンクでも可)

✔ おしゃれ着洗剤

※洗剤は、シワやヨレ、毛玉ができにくいおしゃれ着洗剤がおすすめです。

✔ 洗濯ネット

手順

  1. 洗面器などに40℃程度のお湯と洗剤を入れてよく混ぜ溶かします。
  2. 裏返しにして畳んだ衣類を入れ、30〜40回押し洗いをします。
    ※このとき、押し洗いをする時間は3分以内にするよう気をつけましょう。
  3. 容器の洗剤液を捨てる。水を入れ替え何度かすすぎます。
  4. すすぎが終わったら、衣類はくるくると丸めて水分を取ります。
  5. 洗濯ネットに衣類をたたんで入れ、1分脱水すれば完了です。

 

③柔軟剤を使用する場合

脱水前の最後のすすぎの際に、水と少量の柔軟剤を混ぜ溶かした溶液に衣類を入れ、押し洗いをして柔軟剤を馴染ませましょう。

 

洗濯後の正しい干し方

 

洗い終わったアクリルセーターを干していきましょう。

 

アクリル製品は洗い方だけでなく、「干し方」もとても重要です。

 

アクリルセーターは、直射日光を避け、日陰で干しましょう。

 

また、伸びやすい素材であるアクリルをハンガーで吊るしてしまうと、水の重みで型崩れしてしまう恐れがあります。

 

平干しネットという楕円形のネットで干すと、型崩れや伸びを防ぐことができます。

 

▼大切にしたいアクリルセーターは平干しネットで干しましょう!

 

平干しネットを持っていない場合は、物干し竿に干しましょう。

 

干し方はとても簡単で、アクリルセーターを2つ折りにして物干し竿にかけるだけ。

 

水分の重みで袖が伸びてしまうこともあるので、必ず袖部分も物干し竿にかけましょう。

 

物干し竿にアクリルセーターを干す場所がない場合は、洗濯かごで干すことも可能です。

 

かごを逆さまにして、その上でアクリルセーターを広げて干すだけでOKです。物干し竿の時と同様に、袖の伸びを防ぐため、腕の部分はクロスさせると良いでしょう。

 

まとめ

 

アクリルは実は伸びやすい繊維。

 

お気に入りのアクリルセーターは、大切に取り扱っていても、首や腕を通すだけでどんどん伸びていってしまいます。

 

伸びてしまったアクリルセーターを縮めたいときは、以下の方法で縮ませることができます。

 

縮ませる方法

 

 水洗い

 

 40℃のお湯に浸ける

 

 スチームアイロンの蒸気を当てる

 

 乾燥機をかける

 

お湯やアイロンを使用する際は高温になりすぎないよう注意してください。

 

アクリルは熱に弱いため、繊維が溶けてごわごわになってしまうかもしれません。

 

上記の方法で、伸びてしまったお気に入りのアイテムを復活させてみましょう。