カビは胞子を飛ばして増殖し、住処を見つけると根を下ろします。
カーテンのような繊維の中の方まで根を張られてしまうと、完全に落とすのは中々難しいです。
つまりカビは、発生後できるだけ早く対処した方が落ちやすいのです。
今回は、レースカーテンのカビ取り方法・カビ対策などご紹介します。
目次
カビの発生原因
カーテンのカビの多くの原因は結露です。
結露により、カーテンのすそがいつも濡れた状態になるため、カビが生えてしまいます。
とく寒い時期になると、結露に悩まされる日々が続きますよね。
朝起きると、サッシの周りが結露で濡れていて、水たまりのようになっていることさえあります。
拭いてもまた結露するので、きりがないし……。
結露を放っておくと、カーテンのカビの原因になることはもちろん、フローリングにもカビが生えてしまうこともあります。
結露の原因
そもそも結露はなぜ起きるか、きちんと知っていますか?
部屋の中の湿度が高く温かい空気が、外気で冷やされた窓付近で冷やされ、水滴に姿を変えたのが結露です。
夏に冷たい飲み物を入れたペットボトルを置いておくと、そのペットボトルの周りに水滴がつくのと同じです。
つまり原因は、湿度が高いことと、部屋の内外の気温差にあるということです。(結露対策は後ほどご紹介します)
レースカーテンのカビ取り方法
結露対策をしたり一生懸命結露を拭き取ったりしても、真っ白なレースカーテンのすそに黒カビが繁殖してしまうことはあります。
見つけたときには、カビが広範囲に広がらないためにもできるだけ早く対処したいですよね。
カーテンの素材などによってはプロに頼んだ方がよいものもありますが、ご家庭でできる方法もご紹介します。
①カビキラーを使ったカビの落とし方
カビキラーを使うと、しつこいカビもさっぱりなくなる確率が極めて高いです。
ただし、カーテンそのものへのダメージも大きいので注意が必要です。
高価なカーテンの場合は、毛羽立ちなどを覚悟した上での作業が必要です。
【用意する物】
・カビキラー
・マスク(着用)
・ゴム手袋(着用)
汚れ
手順
1.お風呂場でカーテンを広げる。このとき換気もする。
2.カビの気になる部分にカビキラーをかける。
3.30分放置する。
4.ぬるま湯できちんとカビキラーを落とす。
※湯船にぬるま湯をためて落とすと楽ちんです。
5.洗濯機で柔軟剤を使って洗う。
※洗濯機で洗えないものはファブリーズなどでもOK!
6.元のようにつるして、乾かす。
②ハイターを使ったカビの落とし方
カビキラーよりも少し漂白効果は劣りますが、ハイターも代表的な塩素系の漂白剤。生活の中で使用する漂白剤の中では割と強いものです。
【用意する物】
・キッチンハイター ※他の塩素系の漂白剤でもOKです。
・マスク(着用)
・ゴム手袋(着用)
汚れ
手順
1.湯船にぬるま湯とキッチンハイターを入れる。
2.カーテンを湯船に入れ、全体が浸るようにする。
3.汚れの気になる部分は軽くもみ洗い。
4.2時間前後つけておく。
5.カーテンを湯船に入れ、全体が浸るようにする。
6.ぬるま湯できちんとキッチンハイターを落とす。
※湯船に改めてぬるま湯をためて落とすと良いです。
7.洗濯機で柔軟剤を使って洗う。
※洗濯機で洗えないものはファブリーズなどでもOK!
8.元のようにつるして、乾かす。
おすすめの結露対策
先ほど説明したように、結露の原因は、湿度が高いことと、部屋の内外の気温差にあります。
ということは、この2点を解消してあげるような対策をしてあげれば、結露を抑えることができ、結果的にカーテンのカビへの対策もできるということです!
①除湿をする
まずは除湿。湿度を下げたいので、除湿をします。
除湿器をかけるとよいでしょう。
冬に室内い洗濯ものを干す方がいますが、窓際は避けることや、浴室乾燥等あれば部屋ではなく浴室に干すようにしましょう。
②断熱をする
結露を起こしやすい窓などの断熱をして、外の冷たい空気が室内に入ってくるのを防ぎます。
完全に結露を無くすことは難しいですが、大きな効果があるでしょう。
二重窓や断熱効果のある窓に変えると、その効果は明白。結露が激減します。
断熱コーティングもそれなりの効果があります。
お手軽グッズに比べると少し値は張りますが、10年以上もつものもあるので、思い切って頼んでみるのもよいかもしれません。
窓に貼るだけで断熱効果のあるシートや、スプレーするだけで断熱ができるグッズもあります。価格も方法もお手軽で手が出しやすいと思います。
もっと身近なものでは、新聞紙や段ボールでも十分効果があります。
マスキングテープで窓に張り付ければ、テープの跡をつけずに済みます。また、新聞紙や段ボールの良いところは、使い捨てにできることですね。
ちなみに、断熱は暖房効果も高めてくれるというメリットもあって一石二鳥ですね!
③窓を温める
断熱とは逆転の発想で、窓が冷たくなければ室温との差が生まれないので、窓を温めてしまおうという方法。
窓下ヒーターやウィンドラジエーターというグッズがあるので、ご興味のある方はぜひ見てみてください。
④換気をする
あたりまえのことなのですが、料理中などは忘れずに換気するようにしましょう。
また、寝る前や出かける前など、暖房を切る前に3~4分ほどでもよいので、窓を開けて外気を入れるようにしましょう。
手がかじかむほど寒い日もありますが、暖房を切る前ならば光熱費の圧迫にもなりません。
カーテンは自宅で洗って本当に大丈夫か心配……
レースカーテンのお手入れは、色がないので、色落ちの心配などなくできますが、そのほかのカーテンはどうすればよいのでしょうか。
実はカーテンは、1年~2年に一度くらいはきれいにしてあげた方が良いと言われています。
今はウォッシャブルのカーテンも増えてきたので、お家で洗うこともできるとは思いますが、不安はありますよね。
①カーテンの洗濯表示を確認しよう!
まず、どんなカーテンでも、ご家庭で洗う前には必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。
水洗いがOKか、洗濯機は使用して大丈夫か、漂白はOKか、カーテンを傷めないためにチェックしましょう。
②日本の洗濯表示の改正について
ちょっと話が逸れますが、洗濯表示が2016年から新しくなったのはご存知ですか?
世界共通の洗濯表示に変更になりました。今までは各国それぞれの文化的背景もあり、異なる洗濯表示でしたが、衣類の輸出入が増えたことなどから共通表示になりました。
2016年以前、海外製品の洋服を見て、見慣れない洗濯表示だなぁと思った経験が一度はあるのではないでしょうか。
新しい洗濯表示は、海外の洗濯表示に合わせる形で定められたため、以前のものよりも簡素化されています。
慣れるまでは少しわかりにくいものもあるかもしれませんね。
③簡単!色落ちチェック!
洗濯表示の確認をしたけれども、それでも色落ちしないか不安という方には、簡単に色落ちチェックができる方法があるので、試してみてください。
汚れ
色落ちチェックのやり方
1.洗濯洗剤を白っぽいタオルの端っこにつける。
2.タオルで洗いたいカーテンの目立たない部分に、軽くたたくようにする
3.タオルをチェックする。
→タオルが白いまま変化がなければ洗濯してもOK!
→タオルに少しでも色がうつっているようであれば洗濯NG!
カーテンは部屋の印象を大きく左右します。
また、清潔に保たないと、部屋全体を覆っているカーテンからカビが舞い上がってしまうこともあります。想像すると少し恐ろしくなりますね。
大掃除のときだけでも良いので、カーテンを気にしてあげてくださいね!
まとめ
・カーテンのカビの原因のほとんどは結露にある。
・結露の原因は、湿度が高いことと室内外の温度差の2つにある。
・レースカーテンのカビは、塩素系漂白剤につけ置きして落と巣のが効果的。
・結露対策でカーテンのカビ予防も一緒にしよう。
・洗濯表示の確認と色落ちチェックで安心してカーテンを清潔に!