普段あまり気にもとめない『カーテン』。
洗濯だってそう頻繁に洗ったりしない方も多いのではないでしょうか。ところがふと気づけばカーテンにカビが生えていたという経験はありませんか?
お風呂場ならカビは生えやすいので気にかけてはいても、カーテンはカビが生えるという認識があまりないもの。黒カビならすぐに気づくかもしれませんが、白いカビであれば気付きにくいですよね。
知らないうちにカビを吸い込んで、アレルギーを引き起こした、なんてことになりかねません。
今回そのカーテンのカビの取り方の紹介と共に、カビがカーテンに繁殖しないための対策をあわせて紹介したいと思います。
目次
カーテンについてしまったカビの取り除き方
日頃から対策を講じていても、長期間家を留守にしていた、忙しくて気が回らなかったなどによって、カビが生えてしまうこともあるでしょう。
いくつか方法がありますので、カーテンの素材や洗濯表示を確認してから試してみてください。水洗いできない場合はクリーニング屋さんにお願いしましょう。
①酸素系漂白剤
酸素系漂白剤、もしくは過炭酸ナトリウムと書かれているものを使ってください。(木綿や麻、化学繊維のものには使えますが、ウールや絹製品には向いていません)
洗濯の手順
❶ 熱めのお湯に、酸素系漂白剤を溶かします(用量は漂白剤の説明書きに従ってください)。
❷ カーテンを漂白液の中につけ、お湯が冷めるまで待ちます。
❸ ゴム手袋などをはめてもみ洗いをします。手が荒れるので、素手でやらない方がよいでしょう。
❹ 洗濯機で洗います。
酸素系漂白剤は色落ちしにくく、生地を傷めにくいのが特徴ですが、その分、頑固なカビには弱いです。もみ洗いしてもまだ落ちないようなら、再度つけおきを行ってください。
②重曹
ウールや絹などのデリケートなカーテンでも使えるのが重曹です。
洗濯の手順
❶ ぬるま湯に重曹を溶かします。水1ℓに対し大匙4杯の割合で重曹水を作ってください。
❷ 10分ほどつけます。
❸ 手袋をはめてもみ洗いをしてください。
❹ 水ですすいで干せば終わりです。
重曹には消臭効果もあるので、カーテンについた臭いも抑えられます。
③キッチンハイター
カーテンが化繊であれば、キッチンハイターも使えます。ただし色物の場合は色落ちが激しいので使わない方がよいです。エンソサラシ不可の素材にも使えません。
洗濯の手順
❶ 泡タイプのキッチンハイターをカビに直接スプレーします。
❷ 液体タイプのキッチンハイターなら水で薄めたものに浸けて様子をみます。このときあまり浸けすぎると生地を傷めるので気を付けてください。
❸ カビが消えたらすすいで洗濯機で洗濯します。頑固なカビの場合は歯ブラシでこすってから洗濯するとよいでしょう。
④カビ取りスプレー
業務用のカビ取りスプレーを買って使うというのも手です。
カーテンだけでなく、木材や畳、布団などにも使用することができるので、カーテン以外にもカビが発生したときには汎用が効きます。
カビが繁殖する原因と対策
カビが繁殖するのは、梅雨や冬場の結露による湿気が主な原因と言えるでしょう。
繁殖しやすい温度は20~30℃。人の生活空間はカビが好む温度と言えます。
また、部屋の中で特に日あたりが悪く、じめっとした場所もカビが生えやすいです。
3つの対策
【対策1】結露で発生した水分はこまめにふき取るか、結露を吸収するシートを窓に張るなど工夫をすること
【対策2】定期的に窓を開けて風を通すか、除湿機を使って湿気がこもらないようにする
【対策3】カーテンの洗濯回数を増やし、清潔な状態を保つ
普段から以上のことに気を付けていれば、カビの繁殖は抑えられるでしょう。
カーテンを干すときの注意
以上方法をご紹介しましたが、カーテンを干すときは、生乾きにならないよう気を付けてください。
乾かすのに時間がかかると、雑菌が繁殖し、カビが生えやすくなってしまいます。
室内で乾かすときは、除湿機・エアコンの除湿機能・扇風機などを使って早く乾くよう工夫をしてください。
まとめ
・カビを繁殖させないために、結露の水分はふき取りましょう
・普段から空気を入れ替えるか、除湿機などで湿気がこもらないようにしましょう
・カビ取りを行う時は素材や洗濯表示を確認してから作業を行いましょう
・酸素系漂白剤・重曹・キッチンハイターなどを使ってカビを取りましょう
・カーテンを干すときは短時間で乾かし、雑菌が繁殖しないようにしましょう