昔も今も人気の仕上げ材である「タイル」。
機能性も高く、デザイン性にも優れていますよね。
そんなタイルの壁面には、フックやタオル掛けを取り付けるために両面テープを使う方も多いと思います。
しかし、取り付けたものをはずすときに、両面テープがタイルに残ってしまい困ることもあるでしょう。
そこで今回は、タイル上の両面テープのはがし方をご紹介します。
お困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
両面テープをはがす際のコツ
両面テープをきれいにはがすコツは、いかに粘着力を弱めるかにあります。
この後、粘着力を弱める方法をご紹介しますが、タイルと接している粘着部分に直接働きかけないと効果が期待できません。
そのため、作業を始める前に、タイル上に残っている余分な両面テープをできるだけ取り除いておくと、この後の作業が楽になります。
両面テープだけが残りましたら、次の作業に入ります。
【CHECK!!】
タイルにフックなどが付いているならば、こちらを参考に取り除いて下さい。
取り付けた物が鏡など割れると危険な物の場合は、保護メガネや軍手を使用し怪我のないように注意して作業して下さい。
- カッターを使用する
タイルに使用していた両面テープが厚みのあるものなら、カッターの刃を入れてテープを切り取って下さい。
- 糸を使用する
両面テープが紙のように薄くカッターの刃が入らないようなら、糸を使います。
テグスや釣り糸、手縫い糸などの細く丈夫な糸を隙間に入れて、左右に動かし切り取るように付いている物を外します。
このとき、素手で糸を持っていると手が痛くなりますから、軍手を使って下さい。
タイル上に残った両面テープのはがし方【家にある日用品を使う方法】
①消しゴムを使った方法
こちらは消しゴムの摩擦力を利用して両面テープの粘着剤を取る方法です。
タイル上に残ったネバネバの粘着部分に効果がありますので、粘着剤をキレイに取ることができます。
【用意するもの】
✔ 消しゴム
手順
タイルに残っている両面テープのネバネバする部分を消しゴムでこすりましょう。こうすることで、削りカスと一緒に粘着部分が取れてきます。
②粘着力の強いテープを使った方法
粘着力の強いテープで両面テープの粘着部分をくっつけてはがし取ることもできます。
ご家庭にある粘着力の強いテープといえば、段ボールの梱包に使うガムテープや布テープが挙げられます。
気軽にできる方法ですので、ぜひお試しください。
【用意するもの】
✔ ガムテープのような粘着力の強いテープ
手順
- タイルに残っている両面テープの上から、ガムテープを軽く貼ります。
- ガムテープを上からこすって両面テープと密着させます。
- ガムテープをはがします。
(※うまくいけば残っていた両面テープも一緒にはがれてきます。このとき、タイルに貼ったガムテープとはがし始めたガムテープとの角度が30°になるようにはがすと成功しやすいです) - ①~③を何回か繰り返しましょう。
③ドライヤーを使った方法
両面テープに使われている粘着剤には、熱に弱いという性質があり、この性質を利用した方法になります。
ただ、温めすぎて粘着部分が溶けてベトベトしてくると、逆に取れにくくなるので最初は短い時間から始めて下さい。
また、やけどには十分ご注意下さい。
【用意するもの】
✔ ドライヤー
手順
- ドライヤーでタイル上の両面テープを温めます。
- 両面テープの端をつまんではがし始めます。
④酢を使った方法
料理中に食材を柔らかくするために酢を使うことがあると思います。
酢は粘着剤も柔らかくする効果があるので、両面テープを取りやすくします。
作業中に酢の臭いがしますので、苦手な方は換気しながら作業するようにしましょう。
【用意するもの】
✔ 酢
✔ キッチンペーパー
✔ ラップ
✔ ヘラ
✔ 布
手順
- キッチンペーパーに酢をしみこませます。
- タイル上の両面テープの上に酢を染み込ませたキッチンペーパーを被せます。
- ②の上からラップを被せ、20~30分ほど置きます。
(※時間を置けば置くほど、取りやすくなります) - 両面テープが柔らかくなってきたら、ヘラで少しずつ削り取ります。
- さいごにタイルに残った酢を布で拭き取ります。
⑤ハンドクリームを使った方法
粘着部分をハンドクリームの油分で柔らかくすることで、両面テープを取りやすくします。
製品によって成分が違いますので、油分が多く含まれている製品を選ぶと良いでしょう。
ハンドクリームなら指で塗れますし、嫌な臭いもしないため、場所を選ばず使用することできるのも良い点です。
【用意するもの】
✔ ハンドクリーム
✔ ヘラ
✔ 布
手順
- タイル上の両面テープにハンドクリームを塗ります。
- 両面テープが柔らかくなってきたらヘラで少しずつ削り取ります。
- タイルに残ったクリームを布で拭き取ります。
⑥台所用中性洗剤を使った方法
食器を洗う台所用中性洗剤に入っている界面活性剤は、両面テープの粘着力を弱めることができます。
粘着面まで洗剤を浸透させることがポイントです。
【用意するもの】
✔ 台所用中性洗剤
✔ ラップ
✔ ヘラ
✔ 布
手順
- タイル上の両面テープに台所用中性洗剤を塗ります。
- ①の上からラップをして10分ほど待ちます。
- 両面テープが柔らかくなってきたら、ヘラで少しずつ削り取ります。
- タイルに残った中性洗剤を布で拭き取ります。
【CHECK!!】
以上ご紹介してきましたが、合わせ技を使うとさらにはがしやすくなります。
例えば・・・
- 先にドライヤーで熱してから、台所用中性洗剤を塗る方法
- 酢を塗り拭き取った後に少しだけ粘着部分が残れば消しゴムを使うという方法
ヘラを使用することがよくありますが、ヘラが手元にない場合、使わなくなったプラスティック製のカードで代用できます。
タイル上に残った両面テープのはがし方【身近にある有機溶剤を使う方法】
有機溶剤とは、様々ものを溶かす働きのある有機化合物のことです。
ここでは、除光液、灯油、ライターオイル、ベンジンを使った方法をご紹介していきます。
これらは、どれも揮発性が高く強い臭いがしますので、気分が悪くならないように換気を十分に行いながら作業して下さい。
また、引火しやすい性質がありますので、台所で使うときは十分火気に注意して行いましょう。
①除光液を使った方法
マニュキアを落とす除光液の中にアセトンという有機溶剤の成分が含まれています。
アセトンには両面テープの粘着部分に使用されている樹脂を溶かす働きがあるので、両面テープははがしやすくなります。
【用意するもの】
✔ 除光液
✔ ティッシュ
✔ ラップ
✔ ヘラ
✔ 布
手順
- ティッシュに除光液をしみこませます。
- タイル上の両面テープに除光液を染み込ませたティッシュを被せます。
- ②の上からラップを被せ、10分ほど置きます。
- 両面テープが柔らかくなってきたら、ヘラで少しずつ削り取ります。
- 残った除光液を布で拭き取り、よく水拭きします。
②灯油・ライターオイル・ベンジンを使った方法
灯油、ライターオイル、ベンジンはどれも石油から精製されたものです。
(※ベンジンとはよく衣類の油汚れの染み抜きに使われる溶剤)
これらは、両面テープの粘着部分に使用されている樹脂を溶かす働きがありますので、両面テープをキレイに剥がすことができます。
【用意するもの】
✔ 有機溶剤(灯油、ライターオイル、ベンジンのいずれか一つ)
✔ 布
手順
- 布に溶剤をしみこませます。
- 溶剤を染み込ませた布で両面テープをこすります。
- 両面テープが柔らかくなってきたら、布で拭き取ります。
- 両面テープを取った後は水拭きをして、溶剤が残らないようにきれいに掃除をします。
※手荒れなど心配な方はゴム手袋を着用して下さい。
市販のシールやラベルはがしの専用品を使う方法
スーパーやドラックストアには、シールやラベルはがしの専用アイテムが売られています。
こちらは両面テープにも有効ですのでぜひ活用してみてください。
気軽に買える値段のものとしては、百円ショップでも手に入ります。
液状タイプやスプレータイプがありますので、場所や両面テープの状態に応じて使い分けましょう。
▼おすすめ商品
両面テープをはがす際の注意点
陶磁器製のタイルは、耐熱性にも耐薬品性にも優れています。
しかし、傷つかないわけではありませんので、作業中は必ず力をかけすぎないように注意しましょう。
特に金属製のヘラを使う場合には、両面テープが十分に柔らかくなってから使用するようにしてください。
また、作業中はタイルだけでなく目地も傷つけてしまわないようにご注意下さい。
【CHECK!!】
今度貼るなら、はがしやすい両面テープを使いましょう
実は、はがしやすい両面テープが市販されています。
今度、タイルに両面テープを使用するときは、こちらを使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
まとめ
✔ タイル上の両面テープをはがすには、粘着力を弱めることがポイント。
✔ 消しゴム、強力なテープ、ドライヤーの熱が有効。
✔ 酢、ハンドクリーム、中性洗剤で粘着部分はやわらかく取れやすくなる。
✔ 除光液、灯油、ライターオイル、ベンジンで両面テープははがれやすくなる。
✔ テープやラベルはがしの専用剤が売られている。
✔ 粘着力は強力だが、はがしたいときにはがしやすい両面テープが市販されている。