プラスチック製品に油性ペンで書いたこどもの名前が、使っているうちに取れてきたり消えてしまったことはありませんか?
- なわとびのプラスチックの取っ手に油性ペンで名前を書いて持たせたのに、一日で名前がとれてしまって幼稚園の先生に注意された…
- プラスチックのお箸やコップに書いた名前が洗っているうちに消えてしまう…
といったことは小さいお子さんのいるご家庭ではよくある悩みといえます。
小さい人が保育園で使うステンレスのコップ各自の名前とお印を油性ペンで書くんだけど数日で消える。書き直すを繰り返す。私にとってかなりのストレス。消えない方法は無いものか………
— riko325 (@rikotamako3826) April 12, 2019
そこで今回は、プラスチックに書いた油性ペンが消えない方法についてご紹介していきます。
困った際にはぜひ今回ご紹介する方法をお試しください!
目次
なぜプラスチックに書いた油性ペンの文字が消えてしまう?消えないようにするコツ
じつは、表面がツルツルしたプラスチックに油性ペンで書かれた文字は、摩擦で落ちやすいのです。
油性ペンは以下の成分で構成されています。
油性ペンの成分
- 色がつく成分である「染料や顔料」
- 染料を溶かしたり、顔料をのばすための「有機溶剤」
- 筆記面にしっかり書いた文字などがつくようにするための「定着材」
- 各成分が混ざりやすようにするためのつなぎの役割をする「樹脂」
紙や、石、無塗装の木など、表面が多孔質であったり、ざらざらしているものに対しては、インクがしみこんでいくので、油性ペンで書いた文字は消えにくくなります。
それに対して、表面がツルツルしているプラスチックは、表面にインクが付着するだけなので、油性ペンで書いた文字が落ちやすいのです。
また、油性ペンで書いた文字は、アルコールや油分で溶けてきて落ちてしまうことがあります。
しかし、日常生活の通常の使用の中で、油性ペンで書いた文字が落ちてしまうのは、大半が摩擦によるものです。
油性マジックで書かれてるからって油断してると摩擦とかで消えるんやな(^_^;)
サインもらった直後から暫く何の保護もしてなかったから当時の仕事仲間に
「何、やってるんですか!消えますよ!」って怒られた記憶あるw
保護フィルムつける前でこれだけ消えてるしな。 pic.twitter.com/y6eaQPDSzc— ぷいぷい (@kumokumotori) April 9, 2017
触って、使っているうちに少しずつこすれて取れてきてしまうのです。
食器に書いた名前などは、食品の油分や洗うときにスポンジなどでこすることでとても取れやすいといえます。
油性ペンで書いた文字を摩擦や汚れから守ることが、消えてしまうことを防ぐコツといえます。
プラスチックに書いた油性ペンが消えないようにする方法
①セロハンテープ
油性ペンで文字を書いた上から、しわにならないように貼ります。
テープカッターで切ると、端がギザギザしてしまうのではさみでカットした方が仕上がりがきれいになります。
四角形のテープの角を落としておくとよりはがれにくくなります。
②OPPテープ
OPPテープとは梱包用の透明のビニールテープのことです。
ポリプロピレンというプラスチックでできており。セロハンテープよりも頑丈な上、幅が広いので、広範囲に貼れます。
耐熱温度も100度以上あります。
こちらも油性ペンで文字を書いた上から、しわにならないように貼り、端ははさみでカットした方が仕上がりがきれいになるでしょう。
また、四角形のテープの角を落としておくとよりはがれにくくなります。
③ブックコートフィルム
図書館などで、本を保護するために本全体に貼り付ける透明の保護シートです。
ブックコートフィルム、ブッカーなどの名前で市販されています。
OPPテープよりもさらに広範囲に貼ることができ、厚みもさまざまものがあるため、中には紫外線カットの効果があるものもあります。
セロパンテープやOPPテープよりは厚いので、使い方によっては違和感を感じるかもしれません。
油性ペンで文字を書いた上から、しわにならないように貼り、はさみやカッターでカットして使いましょう。
こちらも四角形のテープの角を落としておくとよりはがれにくくなります。
市販されているものを買うこともできますが、大きさにこだわらなければ、図書館や学校の図書室に聞いてみたら端材を分けてもらえるかもしれません。
④木工用ボンド
木工用ボンドは乾くと透明になり、耐水性があります。
油性ペンで文字を書いた上から塗って乾かして使いましょう。
⑤透明マニュキア
油性ペンで文字を書いた上から塗って乾かしましょう。
乾くまでは触らないように気を付けましょう。
⑥スプレータイプのクリアラッカー
透明のラッカーを油性ペンで書いた文字に吹き付けることで保護することができます。
近くから吹き付けるとにじんでしまうこともあるので、適度に距離を離し、広範囲に吹き付けるつもりで吹き付けましょう。
しかし、食器など、口にするものには向いていません。
⑦アクリル系のフィキサチーフ
フィキサチーフとは、絵画用品で、画材を画面に定着させるために使うものになります。
スプレータイプで売られているものがほとんどです。
油性ペンで書いた文字の上に吹き付けて使いましょう。
フィキサチーフには、オイル系、アルコール系のものもありますが、それらはプラスチックに書いた油性ペンと相性が悪く、にじんだり、溶けてしまうこともあるので、アクリル系のものを選びましょう。
また、こちらもクリアラッカーと同様、食器など口にするものには向いていません。
⑧UVレジン
油性ペンで書いた上にUVレジン液を垂らして覆うように塗って使いましょう。
つまようじなどで気泡をつぶしながらそっと広げるように塗るときれいに仕上がります。
さいごにレジン用の紫外線ランプで硬化させるか、太陽光にあてて硬化させましょう。
⑨目打ちでなぞる
上記で紹介した、筆記面を保護する方法とは全く違った方法です。
「目打ちでなぞる」とは、プラスチック自体に傷をつけ、表面を荒くして、インクのノリをよくする方法になります。
やり方は文字を書いた上から目打ちなど鋭いものでなぞり、プラスチックに傷をつけ、さらに油性ペンでなぞってインクがしみこむようにします。
この方法は園芸用の札やペットの迷子札などには向いています。
プラスチックに書いた油性ペンが消えないようにする時の注意点
①テープはやり直しがしにくい
一度貼り付けてしまうと、やり直しがしにくいのがテープやブックコートフィルムです。
失敗しないようにスマートホンに保護フィルムを貼るような感じで丁寧に貼り付けましょう。
②テープは剥がしたり、消したりするときに大変
テープは、はがしたときにテープ跡が残ったりします。
その他の方法でもプラスチック表面に塗ったものをはがして元通りにするのはなかなか困難です。
▼困ったときにはこちらの記事を参考にしてください
おすすめ!プラスチックに書いても落ちにくい油性ペン
油性ペンのメーカーでは、筆記面への定着がよく、落ちにくいペンを開発販売しています。
特に強いものをいくつかご紹介します。
◎【三菱】パワフルネーム ツイン [細字丸芯+極細]
◎寺西化学工業 なまえペンツイン MNTP-T1
◎不易 消えないマーカー細字黒 裸 KGMS-18 4902561003000
◎マジック ペイントマーカーSR No.550(中字) 油性マーキングペン 12色セット
まとめ
まとめ
✔ 油性ペンで書いた文字を摩擦や汚れから守ることが、消えてしまうことを防ぐコツ。
✔ プラスチックに書いた油性ペンが消えないようにする方法
- セロハンテープ
- OPPテープ
- ブックコートフィルム
- 木工用ボンド
- 透明マニュキア
- スプレータイプのクリアラッカー
- アクリル系のフィキサチーフ
- UVレジン
- 目打ちでなぞる
✔ プラスチックに書いた油性ペンが消えないようにする時の注意点
- テープなどはやり直しがしにくい
- はがしたり、消したりするときに大変