ホームセンターで豊富な種類が並ぶ「ペンキ塗料」。
色を塗り替えるDIYは気軽にできて人気ですよね。
塗装をするときにスペースを確保しやすい屋外で作業することも多くあります。
そんな時、うっかり塗料が跳ねて大事な車のタイヤについてしまうこともあります。
道路にペンキをこぼしたの誰ですかぁ〜?
おかげでタイヤがペンキまみれ😭 pic.twitter.com/e9KbM1GsbT— Nishine Lure Works (@Beatour27) November 13, 2018
サーフ帰ってきたんにタイヤにペンキ誰かに塗られてまた修理😔
オカン朝からあんたタイヤまっきっきやがいね!言われたしそんなやべーんかと思ったらそんなもんで良かった(-_-) pic.twitter.com/pLT6PyeLPS— 吉永 亮平 (@wrwr8719) May 27, 2016
予想外のことで焦ってしまいますよね。
そこで今回は、タイヤについたペンキ塗料の落とし方をご紹介します。
ぜひ、参考にして下さいね。
目次
ペンキ塗料の種類と汚れを落とす際のポイント
ペンキ塗料には、「油性」「水性」の2種類あります。
この油性と水性の違いがペンキ塗料を落とすときにポイントになってきます。
塗料には基本的に、以下の四つの成分が入っています。
【CHECK!!】
- 塗膜になる主成分の樹脂
- 色を出すための顔料
- 防腐剤などの添加物
- 塗料を液体の状態に溶かしておく溶剤
この内、溶剤に水を使っている塗料を水性塗料、有機溶剤を使っている塗料を油性塗料と言います。
塗料を溶かす溶剤の違いによって、ペンキ塗料の効果的な落とし方が違ってきます。
もう一つ、塗料を落とすときのポイントとして知っておきたいのが乾燥にかかる時間です。
- 水性塗料 夏場:30~1時間 冬場:1時間~2時間
- 油性塗料 夏場:1~2時間 冬場:3~5時間
水性塗料は乾く前なら水に溶けますが、製品によっては乾くと耐水性を持ち落としにくくなるものがあります。
油性塗料は耐久性があるので落としにくいイメージがありますが、乾く前であれば落としやすいです。
タイヤにペンキ塗料がついたことに気がついたら、早目に対処すればきれいに落とすことができます。
タイヤについた水性ペンキ塗料の落とし方
①水で洗い流す方法
水性塗料は乾く前であれば、水で洗い流すことができます。
【用意するもの】
✔ ブラシ
✔ バケツ
手順
タイヤに水をかけながら、ブラシで塗料を洗い流しましょう。
(※蛇口から繋いだホースが届かない場合は、バケツに水を入れて洗い流すと良いです)
②中性のカーシャンプーを使った方法
車の汚れを落とすカーシャンプーでもタイヤについたペンキ塗料を落とすことができます。
弱アルカリ性のカーシャンプーも市販されていますが、タイヤのゴムを傷めるので中性のカーシャンプーを使いましょう。
また、中性のカーシャンプーであっても、長時間タイヤに洗剤の成分を残しておくとタイヤを傷めてしまいます。
そのため、塗料が落ちたら、すぐにタイヤについた洗剤も洗い流すようにしましょう。
【用意するもの】
✔ 中性のカーシャンプー
✔ ブラシ
✔ バケツ
手順
- 説明書に従いバケツにカーシャンプーを希釈します。
- タイヤについた塗料に水をかけます。
- ブラシにカーシャンプーをつけてペンキ塗料を落とします。
- ペンキ塗料が落ちたら、タイヤについた洗剤を水で洗い流します。
タイヤについた油性ペンキ塗料の落とし方
①乾く前に拭き取る
油性塗料は乾いてしまうと落としにくくなりますので、タイヤに塗料がついたことに気がついたら、すぐに拭き取りましょう。
【用意するもの】
✔ 要らない布など
手順
布でタイヤについた油性塗料を拭き取りましょう。
(※拭くことによって塗料がタイヤに広がらないように、慎重に作業して下さい)
②高圧洗浄機を使った方法
洗車に使う高圧洗浄機でタイヤについたペンキ塗料を落とすことができます。
家庭用の高圧洗浄機をお持ちでなければ、ホームセンターの貸し出しサービスやネット上のレンタルサービスを利用する方法もあります。
使いやすいサービスを探してみて下さい。
また、高圧洗浄機の性能によってはタイヤ近くで使用すると、タイヤのゴムを傷めてしまう可能性がありますので、タイヤから50センチほど離して使用してください。
③マイナスドライバーやサンドペーパーで削る方法
乾いてしまったペンキ塗料を剥がすときにオススメの方法です。
地面と接地する部分にペンキ塗料がついた場合、走行しているうちに自然とペンキ塗料は落ちていきます。
しかし、タイヤの溝にペンキ塗料が入った場合、なかなか塗料が落ちないことがあります。その場合、マイナスドライバーを使って削り落とすのがおすすめです。
タイヤの側面にペンキ塗料がついた場合は、サンドペーパーで削り落とすことができます。タイヤを傷つけないように目の細かいサンドペーパーを選ぶようにしましょう。
【用意するもの】
✔ マイナスドライバーもしくはサンドペーパー
✔ 軍手
手順
マイナスドライバーやサンドペーパーでタイヤについたペンキ塗料を削り落としましょう。
(※くれぐれもタイヤを削り過ぎないように注意して作業してください)
④有機溶剤を使った方法【ホイールのみ】
購入したままの焼付塗装されたホイールに使用できる方法です。
再塗装してある部分や劣化している塗装に使用すると、元の塗装まで剥がれる可能性がありますので、目立たない場所で試してから有機溶剤を使用して下さい。
ホイールについたペンキ塗料を落とせる溶剤
- 車を洗浄するためのシリコンオフやパーツクリーナー
- 塗料を薄めるためのペイント薄め液
- ペンキ塗料を落とすための専用剤「塗料はがし剤」
ただ、これらの有機溶剤はタイヤのゴム部分に有機溶剤がつくとゴムを傷めてしまいますので、使用するときはゴムにつかないように気をつけてください。
また、有機溶剤を使用するとホイールのコーティングも取れる可能性があります。塗料を落とした後には再びコーティングして下さい。
【用意するもの】
✔ 有機溶剤
✔ 布
✔ ゴム手袋
手順
- 布に有機溶剤を染み込ませます。
- ①でホイールについた塗料を落とします。
- 塗料が落ちたらホイールについた有機溶剤を布できれいに拭き取ります。
※有機溶剤は引火性がありますので、火器に注意して使用してください。また、有機溶剤には人体に有毒な成分が含まれていることがありますもで、製品パッケージを確認し、保護具を着用して使用して下さい。
⑤専門業者に相談する
タイヤについたペンキ塗料を落とすときに、自分でできることは限られています。
車の安全な走行を考えたとき、タイヤは重要な部品です。
タイヤに大量にペンキ塗料がついてしまったとき、自分でタイヤを傷めずにペンキ塗料を落とすことに不安があるときは無理せず専門業者に相談しましょう。
作業をする上での注意点
塗料を落とす作業によって、タイヤを傷つけないように十分注意しましょう。
特にサイドウォールと呼ばれるタイヤの側面のゴムは薄い構造になっています。
傷がつくと走行中にその傷が広がり、パンクの原因になるので注意して下さい。
塗料を落とす過程でタイヤに傷がついたら、作業を中止し専門業者に相談しましょう。
まとめ
まとめ
✔ 塗料には溶剤の違いによって水性と油性があり、効果的な落とし方が違う。
✔ タイヤについた水性塗料は乾く前であれば水洗いで落とすことができる。
✔ 水性塗料は中性のカーシャンプーでも落とすことができる。
✔ タイヤについた油性塗料は乾く前なら拭き取ることができる。
✔ 油性塗料は高圧洗浄機でも落とすことができる。
✔ 乾いてしまった油性塗料はマイナスドライバーやサンドペーパーで削り取れる。
✔ ホイールについた油性塗料は有機溶剤で落とすことができる。
✔ 自分でペンキ塗料を落とすことに不安があれば専門業者に相談する。