残り物を入れておくための容器だけでなく、キーホルダーやペットボトル、フリーラックなど、私たちの周りにはプラスチック製のもので溢れています。
最近では、プラスチック製のファスナーや飾りがついた服も多く目にするようになりました。
しかし、「アイロンがけをしたら、プラスチックの飾りやファスナーが溶けて取れなくなってしまった…」という経験はないでしょうか?
ザックパーカー作ろうとしたけど模様の位置間違えたし塗料をアイロンで定着させてたらファスナーが溶けたので泣きたい。 pic.twitter.com/bx1CtNC0dP
— まーはおはお (@nyaaaaaaaaan) February 20, 2016
また、ストーブで溶けたプラスチックが何かの拍子につくこともあります。
ヒーターでゴミ箱溶けて、ゴミ箱の上に足置いてたら靴下に溶けたゴミ箱のプラスチックがついた👵🏻🤘🏻 pic.twitter.com/Py2srm6ZxY
— 黒確定民族 (@hyEvans316k) February 3, 2016
それがお気に入りのお洋服だったりすると、捨てるにはなかなか勇気がいりますよね…。しかし、そこであきらめて捨てる必要はありません!
今回は、服に付いた溶けたプラスチックの取り方についてご紹介します。
お気に入りのお洋服を蘇らせるためにも、ぜひ今回紹介する方法を参考になさってください。
目次
服に付いた溶けたプラスチックの取り方
それでは早速、溶けたプラスチックの取り除き方について紹介していきます。
溶けたプラスチックを落とすには、以下の3つの方法があります。
プラスチックを取る方法
- 温めて柔らかくする
- 冷やして固める
- 優しく擦り落とす
ここからはそれぞれの方法について詳しくご紹介していきますので、お好きな方法をお試しください。
①温めて柔らかくする方法
プラスチックは、熱を加えると柔らかくなりますので、もう一度熱を加えて柔らかくすることで取り除きやすくなります。
【用意するもの】
✔ スチームドライヤー、またはスチーム機能付きのアイロン
✔ ハンカチや手ぬぐい
手順
- まず用意したハンカチ、または手ぬぐいを濡らして水気を切り、プラスチックがついた部分にのせます。
- その上からドライヤーかアイロンのスチームをあてていきましょう。
- 少し指で触れてみて柔らかくなったようであれば、端から少しずつ汚れを剥がし取っていきます。
- プラスチックは冷えるとすぐ固まって硬くなってしまいます。
(※もし硬くなってしまったときは、もう一度1〜3の手順を繰り返してください) - 汚れが落ちたら通常通り洗濯機で洗って完了です。
スチームは近づけすぎるとプラスチックが溶けてしまい、繊維の奥深くまで入り込んでしまいます。
そのため、スチームは15cm程度離してあてるようにし、少しずつ様子を見ながら作業を行いましょう。
また、作業中はスチームで火傷しないよう注意し、柔らかくなったかどうかを確認する時は、爪楊枝を使うことをオススメします。
②冷やす方法
プラスチックは熱を加えると柔らかくなる性質を持ちますが、冷えると柔軟性がなくなりはがし取りやすくなります。
冷やし固めてから汚れを落とす方法は、次の通りです。
【用意するもの】
✔ 氷(コールドスプレーでも可)
✔ ビニール袋
✔ タオル、または手ぬぐいなど
手順
- プラスチックがついた箇所にタオル、または手ぬぐいを置きます。
- ビニール袋に氷を入れたら、プラスチックがついた箇所に当て少し時間を置きましょう。
- ゴールドスプレーを用いる場合も同様です。
- プラスチックが充分硬くなったら、端からやさしくはがしとっていきます。
- 最後に通常通り洗濯をして完了です。
プラスチックをはがし取るときは、服を傷めないよう注意しながら作業を進めましょう。
なかなか固まらないときは、衣類をビニール袋に入れ、冷凍庫に入れても構いません。
③お湯+重曹で磨く(すりおろす)方法
プラスチックの汚れが残ってしまった時や、汚れの範囲が狭いときは、重曹の入ったお湯につけ、歯磨きで磨くことで落とすことができます。
【用意するもの】
✔ 40℃程度のお湯
✔ 大きめの洗面器、またはたらい
✔ 歯ブラシ
✔ 重曹
手順
- まず40度程度人でしたぬるま湯を用意し、大きめの洗面器、またまたたらいに入れます。
- ぬるま湯に用意した重曹を溶かし入れましょう。
- 中にプラスチックがついた服を入れ、優しく揉み洗いをしてください。
- 汚れが取れたらお湯を取り替えてすすぎ洗いをし、水気を切ります。
- 最後に通常通り洗濯をして完了です。
なかなか汚れが落とし切れない時は、ぬるま湯で柔らかくした後、汚れ部分に直接重曹のせ歯ブラシで汚れが落ちるまで優しく擦り洗いをしましょう。
④中性洗剤をつけ、優しく擦り落とす方法
ぬるま湯を使っても汚れが落ちない場合は、中性洗剤を使ってみましょう。
【用意するもの】
✔ 食器洗い用の中性洗剤
✔ ぬるま湯
✔ 大きめの洗面器、またはたらい
✔ 歯ブラシ
手順
- まず初めに洗濯表示を確認し、色落ちしないかどうかをチェックしましょう。
- 次に40℃程度のぬるま湯を洗面器、またはたらいに入れます。
- 次にぬるま湯を入れた洗面器に汚れがついた服を入れます。
- 汚れ部分に中性洗剤を1から2滴つけ、優しくもみ洗いをしましょう。
- なかなか汚れが落ちない時は、歯ブラシでやさしく擦り落としてください。
- 中性洗剤がしっかり落ちるまでよくすすぎ、水気を切ります。
- 最後に通常通り洗濯をして完了です。
歯ブラシの代わりに食器洗い用のスポンジやメラミンスポンジを使っても構いません。
ただし素材によっては生地が毛羽立ってしまう恐れがありますので、必ず洗濯表示をチェックし、目立たない部分を擦ってみて大丈夫かどうかを確認してください。
⑤プラスチックを切り取る方法
少し強引な手段になりますが、毛足の長い衣類の場合は眉毛用のハサミや糸切りバサミ、カミソリを使って切り取るという方法もあります。
【用意するもの】
✔ 眉毛用のハサミ、またはカミソリ
✔ アイロン台など
手順
- アイロン台や作業台などの安定した場所に幅を置きます。
- 片手で幅を抑え、プラスチックの汚れがついた部分の端を少し持ち上げるようにしながらハサミで繊維をカットしていきます。
- プラスチックが固まりすぎてプラスチックがあまり浮き上がらない場合は、カミソリなどを間に挟み、腹に穴を開けないよう注意しながら、滑らせるようにカットしていきます。
汚れが残っていた場合は、歯ブラシや紙やすりを使って擦ると汚れをきれいに落とせます。
穴を開けそうで不安な場合は、カミソリやハサミの代わりにバターナイフを使っても構いません。
作業を行う上での注意点
プラスチックが溶けて服に付いたときは、「除光液」「エタノール」「プラスチック用の溶剤」などの溶剤は使用しないようにしましょう。
上記の溶剤を使うと、服の色落ちや生地を溶かしてしまう恐れがありますので、十分注意しましょう。
また、プラスチックが解けた際には強烈な匂いを発するため、匂いで具合が悪くなることがあります。
万が一、具合が悪くなったときは、すぐにかかりつけの医師の診断を受けましょう。
最終手段は、クリーニング(プロ)にお願いしよう
溶けたプラスチックの汚れは、どのご家庭にもある身近なものを利用して取り除くことができます。
しかし、デリケート素材の服など、生地によってはご家庭で対処できないものもあります。
高価なお洋服やお気に入りのお洋服など、少しでも不安がある場合には無理をせず、クリーニング店に依頼しましょう。
費用はかかりますが、クリーニング店にお願いすれば生地を傷めることなく、キレイに汚れを取り除いてくれます。
まとめ
まとめ
✔ 服に付いた溶けたプラスチックは、スチームで柔らかくした後削り取ることができる。
✔ 冷やして固めてから剥がしとる方法、ぬるま湯で柔らかくした後、擦り取る方法もある。
✔ 汚れが落ちにくい時は歯ブラシなどでこすり落とすと良い。
✔ 毛足の長い衣類は、カッターやカミソリで切り取る方法も有効。
✔ アルコールや除光液は生地を溶かす恐れがあるため使用しない。
✔ 具合が悪くなった際には、すぐに医師の診断を受ける。