日用品の中で、気にはなっていてもやり方がいま一つ曖昧なお手入れ方法ってありますよね。
私たちの身の周り全てのモノは、ほとんど手で扱う事が大半なので、身近な物品ほぼ全てに、手垢汚れがついています。
お気に入りの日用品ほど、使用頻度は高いですし、それに伴い汚れも蓄積していきます。
愛用品はできれば長く使っていきたいものです。少しでもお手入れの機会を作って、常に気持ちよく使える状態をキープしていきましょう。
今回は、本やプラスチック製の日用品、ガラスなどなどの手垢汚れの掃除方法やメンテナンスのやり方、おすすめアイテムをご紹介します。
目次
手垢の成分とは?
手垢が気になる箇所として、テレビや携帯の液晶画面、洗面台の鏡がよく目立つ所だと思います。
白く浮いて見える汚れが、比較的明確に見られる手垢でしょう。
手垢というのは、皮膚から分泌された汗や皮脂の成分から由来するものです。
皮膚が接触した場所に付着し、時間が経って水分が蒸発したあとに現れてくるのです。
手の触れた場所を、その都度拭き取れば、手垢が目立つことは避けられますが、家じゅう、身の周り全てを「即座に拭き掃除」は、余程の潔癖症の方でないと、不可能に近いと思います。
では、実際に手垢が気になった時にはどのようにお手入れしていけばよいでしょう?
素材・場所別の手垢の落とし方
物品の素材によっては、洗剤や溶剤が使えない物もありますので、気をつけてお手入れしましょう。
①テレビやスマホの液晶画面
【用意する物】
・液晶画面用ハイテククロス
汚れ
手順
1.液晶画面用ハイテククロスでやさしくこすり、手垢を落とします。
2.汚れがひどい場合は、液晶画面専用のクリーナーを使います。
※テレビやスマホの液晶画面は、非常に繊細な素材なので、絶対に日常使用する洗剤や溶剤は使わないでください。マイクロファイバークロスであっても傷になってしまう事があります。
②PCのキーボードやマウス
【用意する物】
・アルコール分を含んだウェットティッシュ
・綿棒
汚れ
手順
1.パソコンの電源を落としたら、アルコール分を含んだウェットティッシュで拭き取ります。
2.各キー同士の隙間には細い綿棒を使って落とします。
※キーボードやマウスは、特に手垢汚れに年中さらされる場所です。アルコールは揮発性で、水分に弱い精密機器にも使い勝手がいいです。
③鏡の手垢汚れ
鏡は特に手垢汚れが目立つ場所ですし、汚れが蓄積されやすいので汚れがひどくなる前にお手入れしましょう。
【用意する物】
・マイクロファイバークロス
・水
・アルコール除菌スプレー
・重曹水
汚れ
手順
鏡面をマイクロファイバークロスで水拭きします。
※水拭きした場合、拭き取りあとが残ってしまったら、あとが残りにくいアルコール除菌スプレーで拭き掃除をすると、ピカピカになるのでおすすめです。
※化粧品が付着した手で触った鏡は、さらに手垢汚れが落ちにくい状態なので、重曹水をマイクロファイバーなどに含ませ、拭き掃除をする。最後に乾拭きをする。
④ガラスについた手垢
窓ガラスは勿論のこと、食器棚やサイドボードの引き戸、ガラス板の家具類にしても、手垢汚れが目立つとお部屋全体の清潔感にも影響を及ぼします。
気づいたらすぐに以下の方法で拭き掃除を心がけましょう。
【用意する物】
・消毒用エタノールスプレー
・乾いた布
汚れ
手順
1.ガラスの全体にアルコール除菌スプレーを吹きかけ、マイクロファイバークロスで拭き取ります。
2.手垢汚れのひどい箇所はメラミンスポンジで軽くこすり落とします。
※アルコール除菌スプレーが手元にない場合、炭酸水が代用できます。炭酸ガスが汚れを浮かし、すぐに蒸発するので水滴の跡も残らず、二度拭きの手間も省けます。
3.市販の炭酸水をスプレーボトルに入れて、アルコール除菌スプレーを使う時と同様に拭き掃除をします。
※上記の方法でもまだ取れない手垢汚れがある場合、食器用中性洗剤を使ってみましょう。
⇒食器用中性洗剤を1~2滴、クロスになじませ、水かぬるま湯に浸し気になる部分を徹底的に落とす。
⑤プラスチック類の手垢掃除
私たちの周囲にはプラスチック製の物が多々あります。
例えば、DVDやゲームソフトを収納するボックス、衣類収納ケース等々です。
プラスチックの手垢汚れの掃除方法をご説明します。
【用意する物】
・マイクロファイバークロス
・食器用中性洗剤
・重曹水またはセスキ炭酸ソーダ水
汚れ
手順
1.プラスチック製の収納ボックスや衣類収納ケースに、重曹水またはセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、マイクロファイバークロスで拭き取ります。
2.特に手垢汚れが目立つ箇所には、クロスに食器用中性洗剤を1~2滴ふくませ、水をひたして強めにこすり落とします。
※プラスチック製のリモコンには、【木工用ボンド】を使った汚れ落としの方法があります。
1.リモコンの表面全体に木工用ボンドを塗って、乾くまで待ちます。
2.乾いたら、端から木工用ボンドを剥がしていきます。
3.ボタンの溝にボンドが詰まっている場合は、爪楊枝やしつけ針などで取り除きます。
⑥ドアノブにはセスキ炭酸ソーダ
【用意する物】
・セスキ炭酸ソーダ水
・マイクロファイバークロス
・重曹
・スポンジ
汚れ
手順
1.マイクロファイバークロスにセスキ炭酸水を吹きかけ、ドアノブ全体を拭き掃除します。
2.しつこい手垢汚れの場合、水でぬらしたスポンジに重曹をつけて、こすり落とします。
3.最後に、きれいな布で乾拭きをします。
⑦本に着いた手垢のお掃除
愛読書などは、何度も繰り返し熟読してしまうので、気がつくと表紙や本の側面(小口)部分が手垢で汚れてしまいます。
せっかくのお気に入りの作品ならば、できるだけ良好な状態で保存したいものです。
本の手垢汚れは次のように落とします。
【用意する物】
・消しゴム
・メラミンスポンジ
・弱アルカリ性洗剤
・スプレーボトル
・乾拭き用の布
・紙ヤスリ(1500番)
汚れ
手順
1.本の表紙についた手垢は、消しゴムでこすって落とします。
2.手ごわい汚れなら、メラミンスポンジに水を含ませ固く絞って、こすって落としましょう。
※表紙全体をきれいにしたい場合・・・
1.弱アルカリ性洗剤を水で1:5の割合で薄めた溶液を、スプレーボトルに入れ、布やマイクロファイバークロスに吹きかけ、汚れを拭き取りましょう。
2.最後にきれいな布で乾拭きをする。
※本の側面(小口)やページ上部の天という部分は・・・
1.1500番の紙ヤスリで軽くこする。汚れを摩滅させて除去するやり方なので、力加減に注意しながら、汚れを落としましょう。
※表紙がコーティング加工されてなかったり、表紙に使われている素材によっては液体での拭き掃除に適合しない事がありますので、注意してお手入れしましょう。
まとめ
・手垢汚れは、接触する部分に付着してしまうので、できれば気がついた時に、拭き掃除をこころがける。
・パソコンのキーボードやマウスには、アルコール分を含んだウェットティッシュ、綿棒を使い手垢を除去していく。
・テレビやスマホの液晶画面の手垢は液晶画面用ハイテククロスで拭き取る。液晶画面は非常に繊細なため、専用のクロスでないとキズがつくリスクがある。
・鏡に付着した手垢はアルコール除菌スプレーを吹き付け、マイクロファイバークロスで拭き掃除を。化粧品などと共に付着した手垢には重曹水で拭き取り、仕上げに乾拭きする。
・ガラス類についた汚れには、アルコール除菌スプレーまたは炭酸水で拭き掃除する。
特にしつこい手垢汚れには、布に食器用中性洗剤を数滴たらし水になじませこするように落とす。布でも取れない場合はメラミンスポンジを使う。
・プラスチック素材の手垢には、重曹水またはセスキ炭酸ソーダ水で落とす。
落ちにくい箇所は、食器用中性洗剤を数滴たらした布を水になじませ、強めに拭き取る。リモコンには木工用ボンドを塗って乾いたらボンドを剥がすと、表面の汚れが一気に取り除ける。
・ドアノブにはセスキ炭酸ソーダ水で拭き掃除が効果的。
・本に着いた手垢は、表紙部分なら消しゴム・メラミンスポンジで軽くこすって落とす。もしくはオレンジオイル配合ウェットペーパーで拭いて、すぐ乾拭きをする。
小口、天は極細目(1500番)の紙ヤスリで軽く研磨して汚れを落とす。