【加湿器タンクのカビ掃除方法】中まで手が届かない!おすすめカビ取り方法を紹介!

 

冬の時期、暖房やエアコンなどで室内が乾燥すると、風邪や呼吸器系の病気を招く原因となります。

 

そこで活躍するのが“加湿器”!

 

乾燥した空気に程よい湿度を与え、わたし達をウィルスや雑菌の攻撃から保護してくれる働きをしてくれます。

 

そんな頼もしい加湿器ですが、お手入れを怠ると逆にタンク内が雑菌やカビの温床になってしまいます。

 

 

そんな状態で加湿器を稼働させても、室内に【病原菌を撒き散らす】だけで、せっかくの加湿器のメリットがデメリットに変わってしまいます。

 

そこで今回は、加湿器のタンクの掃除方法をご紹介します。

 

特にカビを除去するのに効果的な方法をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

加湿器タンク内に発生する汚れの種類

 

先程、方式別に加湿器のタイプをご紹介しましたが、正直わたしたちは「加湿器って結局水を加熱してるんだから、雑菌が増えることなんてないのでは?」と思い込みがちです。

 

しかし、予想以上に加湿器、特にタンク内は汚れやすい箇所なのです。

 

では、どのような汚れやトラブルがあるか、ひとつずつ見ていきましょう

 

①タンク内の水垢

 

タンクに注水する水道水には塩素やカルシウム、ミネラルなどの成分が多種含まれています。

 

それらが熱で温められると、厄介な水垢となってタンク内やフィルターに付着し、お手入れをせずに放置しておくと、異臭が発生することがあります。

 

②雑菌類

 

 

菌類は水分だけでも、養分として繁殖していけるので、常に水に事欠かないタンク内は、雑菌のパラダイス!と言っても過言ではありません。

 

特に、その中でも要注意とされているものの一つが“レジオネラ菌”です。

 

Legionella pneumophila 01.jpg

(Legionella pneumophila 出典:Wikipedia

 

“レジオネラ菌”は、土の中など自然界に存在する、いわゆる常生菌で、室外に存在する際は問題視されません。

 

ところが、お湯が常時循環しているお風呂場や、公園の噴水、加湿器などの環境下で繁殖しやすいという性質があります。

 

水本来だけでなく、その周囲の設備器具などの衛生レベルが低いと増殖。空気中の水分にもレジオネラ菌が混入してしまい、人間が吸ってしまうリスクが起こりえます。

 

レジオネラ菌を多量に吸引してしまうと、最悪な場合は肺炎などの呼吸器疾患を引き起こすことも事実で、命の危険にも関わってきます。

 

特に、体力や抵抗力の低いご高齢者やこどもさんは感染しやすいので、加湿器にも常に衛生面で注意が必要となります。

 

③ カビ、およびカビに類似した雑菌

(コロニーを形成したカビ 出典:Wikipedia

 

乾燥した空気で、ウィルスなどが繁殖しないように湿気を与える加湿器ですが、それは他の菌類にとっては好条件の環境でもあります。

 

先程のレジオネラ菌以外にも、加湿器にピンク色っぽいカビ?と思われるような汚れを見たことはありませんか?

 

これは、お風呂場や水回りの排水口周辺にも発生しやすい“ロドトルラ”という名の酵母菌の仲間です。

 

赤カビと昔呼んでいたのは、実はカビではなくこの酵母菌で、カビ菌と比較しても増殖スピードが、非常に早いのが特徴です。

 

水分さえあれば、数日で瞬く間に増えて、かなり目立つようになります。

 

“ロドトルラ”自体は感染症の原因にはならないのですが、これをエサとして繁殖し、人体にも影響を及ぼす“黒カビ菌”が発生する兆候でもありますので、やはり放置するわけにはいきません。

 

簡単!加湿器タンクの掃除方法

 

それでは、加湿器タンクのお掃除はどうしたら簡単で効率よく行えるか、詳しくご説明していきます。

 

①通常の掃除方法

 

【用意するもの】

✔ クエン酸

✔ 使い古し歯ブラシ

✔ つまようじ

✔ ゴム手袋

手順

  1. 加湿器本体からタンクをはずします。
  2. まず、タンクの蓋を使い古し歯ブラシでこすり洗いします。細かい溝や、タンク側の溝もつまようじで、丁寧に汚れを取り除きましょう。
    ※ここの部分は通常のお掃除と同じで、ひどい汚れには洗剤を使うなど適宜行って下さい
  3. 細かい部分の掃除が終わったら、タンク内を一度ざっと水洗いします。
  4. タンク内に40℃前後のお湯を容量の8~9割入れて、クエン酸を混ぜます。
    (湯1リットルに対しクエン酸10gを目安に。お湯は熱すぎないように)
  5. 蓋をして、少し振ってから数時間つけ置きします。
    ※蓋側(給水口側)を下にして置かない。たまに上下をひっくり返して、クエン酸がタンク内全体に漬かるようにすると尚よいです
  6. つけ置きが終わったら、タンク内のお湯を捨てて、水でしっかり洗い流します。蓋も再度、きれいに水洗いしておきましょう。

 

 

②赤カビ(赤色酵母)の対処方法

 

【用意するもの】

✔ 重曹

✔ 使い古し歯ブラシ

✔ つまようじ

✔ 消毒用エタノール

✔ ゴム手袋

手順

  1. お湯250mlに重曹20gをスプレー式容器に混ぜます。
  2. 赤カビ、ピンク色のぬめりが気になる部分に直接吹きかけ、歯ブラシなどでこすり、その後消毒用エタノールを吹きかけて再度こすり洗いします。
  3. 水洗いをしっかりして、水分を拭き取ります。
  4. もう一度、消毒用エタノールを布にしみこませ、拭き取っていきます。(菌の繁殖を抑えるため)
  5. しっかり乾燥させてから加湿器にセットしましょう。

 

 

加湿器タンクを衛生的に保つ方法

 

「暖房あるところに、加湿器あり!」というほど、わたし達の健康維持に一役担っているアイテムなので、いつも清潔に使いたいですよね。

 

以下のことに注意して、正しく使用すれば自分やご家族の体を雑菌やカビから守ることができます。

 

きれいに保つ対策

 

・水道水を使う(浄水器の水やミネラルウォーターなどはNG)

 

・前述のお手入れを週に1回、もしくは10日に1度は行う

 

・消毒用エタノールでスプレーしておいて、防カビ対策にもつとめる

※ 各メーカーによって、お掃除方法やメンテナンスなど異なることもありますので、必ず取扱説明書を読み、確認して下さい。

 

 

まとめ

まとめ

 

 レジオネラ菌はお湯が循環する環境で繁殖しやすく、肺炎を発症させる原因ともなるので、タンク内の衛生には注意が必要

 

 通称「赤カビ」「ピンクカビ」は実は“ロドトルラ”という酵母菌の仲間で、カビよりも増殖が速く、この菌自体に人体への影響はなくとも、これをエサとする黒カビ発生の起因にもなるので、除去が必要

 

 加湿器タンクは、クエン酸とお湯でつけ置き掃除が効果的。その際、蓋やタンク側の溝部分もしっかり掃除をする。

 

 赤カビ(ピンクカビ)対策には、重曹とお湯で対処し、その後必ず消毒用エタノールも塗布して防カビにも気をつける。

 

 加湿器を衛生的に保つため、タンクの水は継ぎ足さず、必ず毎日入れ替える。掃除は週に1度もしくは10日に1回行うとよい。ただし、超音波式加湿器はできれば3日に1度くらいのお掃除が好ましい。

 

 

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