毎日使うキッチン。
使用後は掃除しているのになぜか臭う。キッチンのシンクもごみ受けもキレイに掃除しているのに・・・・。こんな経験ありませんか?
そんな臭いの原因は「排水溝」にあるかもしれません。
目につく箇所は掃除していても、つい後回しになりがちな「排水溝」の掃除。
いざ、掃除しようと思い腰を上げても臭いやヘドロでドロドロになった排水溝・・・。想像するだけでやる気をなくしてしまいますよね。
出来るころなら触らずに簡単な方法で汚れやにおいをすっきりできたら最高じゃないですか?
今回は、キッチンの排水溝のヘドロ汚れ除去法やドロドロにならないために普段からできる予防策などご紹介していきます。
ヘドロの説明などありますので序盤は少しぐったりしますが、方法を知ったらすぐにでも掃除したくなること間違いなしです!
目次
ヘドロの正体とは?
臭いもするし見た目もグロテスク、またあのヌルヌルとした感触も触りたくない要因ですよね。
洗剤の水を流しているのになぜこんなにヌルヌル・ドロドロのものが現れるのでしょうか?
実はヘドロの正体は「有機物や雑菌のかたまり」。
排水溝のごみ受けに溜まるタンパク質や炭水化物などの有機物をエサに雑菌が繁殖します。野菜くずや洗剤カス・水垢が格好なエサになります。
その細菌が繁殖することによりあの特有な「臭い」が発生します。
また、この時細菌が発生させた粘液があのドロドロ・ヌルヌルな「ヘドロ」となっているのです。
ヘドロは細菌が発生させた液なので、菌を多く含んだ汚れと言えとても不衛生な汚れです。
・正体を知れば知るほど触りたくない
・出来れば見たくもない
というのが正直な気持ちですよね。
しかし、そのままにしていても特有の臭いは増すばかり、思い切って掃除するしかない!
今回は自宅にあるものでできるだけでなるべく触らずに掃除する方法ご紹介します。
ヘドロは酢と重曹で除去できる!
まずは、「酢」「重曹」それぞれの汚れへの効果を見ていきましょう。
酢の効果
✔ 剥離・溶解効果
酢には汚れを剥がしやすくする“剥離”効果
また汚れを溶かす“溶解”効果があります。
単体で使用しても作用が弱く効果がありませんが、今回一緒に使用する重曹と化学反応を起こすことにより、この2つの効果を高めることができ、汚れを除去することが出来ます。
✔ 抑菌効果
菌を殺すまでの強い殺菌作用はない物の、酢のあの酸っぱい成分には「菌の抑制を抑える効果」があります。
重曹の効果
✔ 中和作用
汚れの多くは酸性の事が多いですが、重曹はその反対のアルカリ性の性質があります。
酢と同様に単体で使用した場合は汚れ落ちの効果は低いですが、酢と混ぜることにより、もともとのアルカリ性がアップし強アルカリ性へと変化させることが出来ます。
この強アルカリ性が酸性の汚れを中和させ落としやすくする効果があります。
✔ 発泡効果
アルカリ性の重曹と、酸性の酢を混ぜることによって化学反応を起こし、発泡します。
この泡が汚れを浮かし、溶かしやすくする作用があり特に油汚れなどにはより力を発揮します。
効果が分かったことで、ここからは実際の掃除の手順についてご説明していきます。
【用意する物】
・酢 10~20㏄
・重曹 1袋
・ビニール手袋
・捨てても良い歯ブラシ
汚れ
手順
1.ビニール手袋をしてキッチンの排水溝のごみ受けを外します。
2.排水溝の汚れに重曹をたっぷり振り掛けます。
3.重曹を振り掛けた排水溝の上に酢を垂らします。
4.20~30分放置します。
5.水を流し、残っている汚れがあれば歯ブラシでこすりながしましょう。
放置時間後に水を流し、少し汚れが残っていても酢と重曹の効果により、汚れが剥がれやすくなっているため、少しの力で簡単に落とすことが出来ます。
注意点としては・・・・
✔ ヘドロ汚れ素手で直接触らないこと
✔ 振り掛けた重曹に酢をかけすぎないこと
✔ 酢は「食酢」または「穀物酢」を使用すること
この3点です。
先に述べたように、ヘドロ汚れは細菌の集合体です。万が一、手に傷などがあった場合にヘドロを触ってしまうと傷口から体内に菌が入り込んでしまう可能性があります。
また、重曹に酢をかけすぎてしまうと重曹が汚れにくっつく前に流れてしまい十分な効果が得られない可能性があるからです。
使用する酢は料理などに使用する「調理酢」を使用してしまうと調味料などが入っている可能性が高く、洗浄効果を得られない可能性があるため、使用する酢は「食酢」または「穀物酢」を使用してください。
また、酢の代わりにクエン酸を使用することも同様の効果を得ることが出来ます。
塩素系漂白剤を使った方法
普段、キッチンのフキンやまな板などの漂白に使用されている方も多いのではないでしょうか?
塩素系漂白剤は先ほどの酢と重曹を使用した際と同じ「強アルカリ性」です。
漂白を目的に使用されている方が大半かと思いますが、漂白のほかに・殺菌作用もあり、実は排水溝の汚れにも大いに力を発揮してくれるのです。
【用意する物】
・塩素系漂白剤
・ビニール手袋
・捨てても良い歯ブラシ
汚れ
手順
1.ビニール手袋をして排水溝のごみ受けを取ります。
2.排水溝の汚れに塩素系漂白剤をかけます。
3.20~30分放置します。
4.水を流し、汚れが残っている場合は歯ブラシでこすり、流しましょう。
酢と重曹を使用した際よりかなり臭いがありますが、殺菌作用は塩素系漂白剤を使用したほうが効果は高いことが考えられます。
また、液体タイプの塩素系漂白剤のほかにスプレータイプや泡で出てくるタイプの商品もあります。
排水溝のふちの汚れは液体をかけることが難しく、より多くの塩素系漂白剤を消費してしまう場合があります。
スプレータイプや泡タイプのものだと汚れを狙って直接噴射することが出来るので効果的に汚れを落としたい方には液体タイプのものよりもお勧めです。
少し塩素の臭いがありますが、酢や重曹がない場合や、より高い殺菌効果を求める方にはこちらの方法がおすすめです。
ヘドロ汚れを防ぐ予防法
今回、やっとの思いで掃除したにも関わらずまたすぐに排水溝が汚れてしまったらせっかくの苦労が水の泡ですよね。
少しでも長く綺麗さを保ちヘドロを防ぐ方法をご紹介します。
①アルミホイルをごみ受けに入れておく
アルミホイルが水と反応した際に「金属イオン」という物質がでます。
この物質がヘドロ汚れに作用し、付きづらくなる性質を持っています。
【用意する物】
・アルミホイル 10~15センチ程度のもの
汚れ
手順
1.アルミホイルを適度な長さで切り丸めます。
2.ごみ受けとごみ取りネットの間に丸めたアルミホイルを入れましょう。
とても簡単ですよね。
より、効果を期待するのであれば、丸めたアルミホイルを2~3個入れることをお勧めします。
また、アルミホイルに水が触れる面積を増やす頃が出来るのでアルミホイルはギュッと固く丸めず少し余裕があるくらいにふんわり丸める方が効果的です。
②専用のぬめり取りを排水溝に付ける
最近では100円ショップなどでも排水溝専用のぬめり防止剤が販売されています。
種類も様々で、アルミホイルのようにごみ受けに一緒に入れるタイプやぶら下げるタイプ、ごみ受けの蓋と一体化したものまでと多種多様です。
塩素系漂白剤の成分が含まれていることが多く少し塩素の臭いがしますが、中には塩素の臭いも無く、しっかりぬめり防止をしてくれる商品も発売されているので、専用の商品がほしいという方にはお勧めです。
③ごみ受けネットを「不織布」に変える
排水溝のごみ取りネットですが、みなさんはどのようなタイプを使用されていますか?
お勧めなのは「不織布」タイプです。
目が細かく、細菌のエサになる有機物が排水溝に流れることをかなり防いでくれます。
また、通常ンおネットに比べ油分を吸着してくれるので排水溝に流れる確率を減らしてくれます。
まとめ
・ヘドロの原因は「有機物や雑菌のかたまり」・ヌメリは雑菌の粘液。
・ドロドロを溶かすには「酢+重曹」の発泡作用を利用し、浮かせて溶かす。
・より高い効果を求めるなら塩素系漂白剤を使用するのもおすすめ。
・ぬめり防止には「アルミホイル」。
・より高い効果を求めるなら専用の防止剤がおすすめ。
いかがでしたでしょうか?
酢と重曹を使用し、化学反応によって汚れを落とす方法は酢を混ぜた際の発泡を見ていると「汚れに効いている」感じがして、楽しい気分で掃除をすることが出来ます。
また、今まで漂白を目的に主に使用していた塩素系漂白剤が排水溝の汚れ除去に使用できるなんて知りませんでした。
日々の予防も、自宅にあるアルミホイルで簡単にでき、予想以上に効果も高いのでぜひお試しいただければと思います。