【畳についた水性ペン(マジック)の落とし方】簡単!!おすすめの取り方を紹介!

 

畳に水性ペンの汚れがついてしまったことはありませんか。

「目を離したすきにこどもが水性ペンで落書きをしてしまった…」

「畳にうっかり水性ペンを落としてついてしまった…」

ということも日常の中ではありますよね。

 

 

畳にペンのあとがついているととても目立ちますし、お客様の目も気になるものです。

 

なんとかしてきれいにするか、せめて薄く目立たないようにしたいですよね。

 

そこで今回は、簡単にできる畳についた水性ペン(マジック)の落とし方についてご紹介していきます。

 

困ったときにはぜひ参考にしてみてください。

 

水性ペンの汚れとは?消すためのコツ

 

水性ペンは、基本、着色剤とそれをのばす水でできています。

 

水分とともに筆記面に着色剤がしみこみ、乾くことで落ちにくくなります。

 

畳は、イグサというイネ科の植物を乾燥させて編み込んだものが一般的ですが、現在は、ポリプロピレンでできたもの、撥水加工をした和紙でできたものもあります。

 

いちばん汚れを落としやすいのはポリプロピレンでできたものです。

 

 

ポリプロピレンはプラスチックの一部で、組織の奥までインクがしみこみにくいものです。撥水加工の和紙も、加工がまだ劣化していなければ比較的落としやすいでしょう。

 

しかし、加工が落ちかかった和紙の畳や、イグサの畳は水性ペンのインクが完全にしみこんでしまっているととても落としにくいです。

 

繊維の奥までしみこんでしまった場合は、完全に汚れを除去することはあきらめなければならない場合もあります。

 

しみこむ前にできるだけ早く対処して、少しでも薄くなるように手を尽くしてみましょう。

 

また、水性ペンの汚れを落とすには、「水や洗剤で汚れを溶かしてふき取る」「摩擦でこすり落とす」といった方法が有効です。

 

畳についた水性ペンの汚れを落とす方法

 

①せっけんor中性洗剤orアルカリ性住居用洗剤+ぬるま湯

「ac 写真 せっけん」の画像検索結果

 

せっけんや洗剤の成分でインクを溶かしだし、ふき取ります。

【用意するもの】

✔ せっけん または 中性洗剤 またはアルカリ性住居用洗剤

✔ ぬるま湯

✔ 水拭き用のクロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【イグサの畳向け】

  1. ぬるま湯にせっけんを溶かします。
  2. クロスかペーパーをせっけん水に浸し、よく絞ります。
  3. 汚れに濡らしたクロスかペーパーを押し付けます。
  4. 乾いたクロスかペーパーを押し付け、水分を吸い取ります。
  5. 手順3,4を繰り返します。
  6. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、せっけんや洗剤の成分を拭き取ります。
  7. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

※イグサには、吸湿、放湿の作用があるので、濡らしたクロスを押し付ける、乾いたクロスを押し付ける、という作業を繰り返すことで、少しずつ汚れが吸い出されてくることが期待されます。

 

続いてポリプロピレン、撥水加工した和紙の畳向けの手順をご紹介します。

 

手順【ポリプロピレン、撥水加工した和紙の畳向け】

  1. ぬるま湯にせっけんを溶かします。
  2. クロスかペーパーをせっけん水に浸し、よく絞ります。
  3. 濡らしたクロスかペーパーで汚れた部分をたたくように拭きます。
  4. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、せっけんや洗剤の成分を拭き取ります。
  5. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

※住居用のアルカリ洗剤の方は、洗浄作用は強いですが、その分肌にはきびしいです。手荒れには注意して扱ってください。

 

②薄めた食酢

「ac 写真 食酢」の画像検索結果

 

食酢には穏やかな漂白作用があります。

【用意するもの】

✔ 酢水(食酢1+水1)

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【全素材の畳共通】

  1. クロスかペーパーを酢水に濡らしてよく絞ります。
  2. 濡らしたクロスかペーパーで汚れた部分をたたくように拭きます。
  3. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、食酢の成分を拭き取ります。
  4. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

※作業した部分だけ色が変わっているということもあるので、様子を見ながら行ってください。

 

③牛乳

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牛乳には水溶性のインクをきれいにする効果があります。

 

汚れが乾ききる前の方が効果が高いです。しかし、この方法は油性ペンの汚れには効果がありません。

【用意するもの】

✔ 牛乳

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【全素材の畳共通】

  1. クロスかペーパーを牛乳に濡らしてよく絞ります。
  2. 濡らしたクロスかペーパーで汚れた部分をたたくように拭きます。
  3. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、牛乳の成分を拭き取ります。
  4. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

 

④消毒用アルコール

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アルコールには汚れを浮かせる効果があります。

 

ふき取り切れなくても、奥へ汚れを流し込んでしまい、薄く見せる効果も期待されます。

【用意するもの】

✔ 消毒用アルコール

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【全素材の畳共通】

  1. クロスかペーパーをアルコールに濡らしてよく絞ります。
  2. 濡らしたクロスかペーパーで汚れた部分をたたくように拭きます。
  3. アルコールは揮発がはやいので、成分が残ることはあまりありませんが、気になれば乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

 

⑤歯磨き粉+歯ブラシ

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歯磨き粉の研磨剤で、汚れをこすり落とします。

 

イグサや和紙の繊維の奥の方までしみこんだものは落とせませんが、表面に軽くついただけなら効果は期待できます。

 

ポリプロピレン畳の場合、奥までインクがしみこむことはないので、表面についた汚れをこすり落とすことはかなり有効でしょう。

【用意するもの】

✔ 研磨剤入りの歯磨き粉

✔ 古い歯ブラシ

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【全素材の畳共通】

  1. 汚れに歯磨き粉をなじませます。
  2. 歯ブラシで汚れ部分をこすります。研磨剤で汚れをこすり落とします。
  3. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、歯磨き粉の成分を拭き取ります。
  4. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

 

⑥重曹

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重曹の穏やかな研磨効果で汚れをこすり落とします。

 

イグサや和紙の繊維の奥の方までしみこんだものは落とせませんが、表面に軽くついただけなら効果は期待できます。

 

ポリプロピレン畳の場合、奥までインクがしみこむことはないので、表面についた汚れをこすり落とすことはかなり有効でしょう。

【用意するもの】

✔ 重曹

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

✔ 酢水(食酢1+水1)

手順【全素材の畳共通】

  1. 汚れに重曹をふりかけます。
  2. 水で塗らしたクロスかペーパーでふき、研磨剤で汚れをこすり落とします。
  3. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、重曹の成分を拭き取ります。
  4. 重曹成分が残ってしまいそう、と気になるときは、食酢と水を同量ずつ合わせたものでふき取りましょう。アルカリ性の重曹は、酸性の酢によって中和されます。
  5. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

※酢水は、漂白効果もあるので、作業した部分だけ目立って色が違うということにならないよう、様子を見ながら作業してください。

 

⑦漂白剤

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漂白剤で汚れを漂白して目立たなくさせるのです。

【用意するもの】

✔ 洗濯用漂白剤

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【全素材の畳共通】

  1. クロスかペーパーを漂白剤に濡らしてよく絞ります。
  2. 濡らしたクロスかペーパーで汚れた部分をたたくように拭きます。
  3. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、漂白剤の成分を拭き取ります。
  4. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

※作業した部分だけ目立って色が違うということにならないよう、様子を見ながら作業してください。また、手肌のあれにも気を付けてください。

 

⑧研磨剤入りのクリームクレンザー

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研磨剤で汚れをこすり落とし、洗浄します。

 

イグサや和紙の繊維の奥の方までしみこんだものは落とせませんが、表面に軽くついただけなら効果は期待できます。

 

ポリプロピレン畳の場合、奥までインクがしみこむことはないので、表面についた汚れをこすり落とすことはかなり有効でしょう。

【用意するもの】

✔ 研磨剤入りのクリームクレンザー

✔ 水拭き用クロスかペーパー

✔ 乾いたクロスかペーパー

手順【全素材の畳共通】

  1. 汚れにクリームクレンザーをなじませます。
  2. 濡らしたクロスかペーパーで汚れた部分をたたくように拭きます。
  3. 真水で濡らしたクロスかペーパーで、クレンザーの成分を拭き取ります。
  4. 乾いたクロスかペーパーでから拭きして仕上げます。

※研磨剤が畳の素材を傷めてしまうおそれがありますので、作業をする時には、力加減に注意しましょう。

 

畳についた水性ペンの汚れを落とすときの注意]

①畳の目に沿って作業をする

繊維の編み込まれている方向に沿って作業する方が汚れが落ちやすいです。

 

また、力をいれてごしごしこすると、かえって汚れを広げたり、しみこませてしまったり、畳を傷めてしまうことにもなりかねません。

 

軽いタッチでたたくようにこするとよいです。

 

②しっかり乾かす

水分のあるもので掃除した場合、から拭きで仕上げてしっかり水分をとりましょう。

 

イグサの畳は畳自体呼吸をして、吸湿と放湿をしていますが、過度な水分はカビなどをよぶことにもなります。

 

③時間を置かず、すぐ対処する

イグサや、紙の繊維にしみこんでしまったものはとても落としにくくなります。

 

汚れを見つけたらできるだけ早く対処しましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 水性ペンは、基本、着色剤と水などでできています。

 

 畳は、イグサでできたもの、ポリプロピレンでできたもの、撥水加工をした和紙でできたものなどがあります。

 

 水性ペンの汚れを落とすには、水や洗剤で汚れを溶かしてふき取る、摩擦でこすり落とすなどの方法があります。

 

 畳についた水性ペンの汚れを落とす方法としては、【せっけん+ぬるま湯 / 中性洗剤+ぬるま湯 / 住居用アルカリ性洗剤+ぬるま湯 / 薄めた食酢 / 牛乳 / 消毒用アルコール / 歯磨き粉+歯ブラシ / 重曹 / 漂白剤 / 研磨剤入りのクレンザー】などがあります。

 

 畳についた水性ペンの汚れを落とすときの注意として、【畳の目に沿って作業をする・しっかり乾かす・時間を置かず、すぐ対処する】ということがあげられます。