天ぷらやとんかつなど、揚げ物は美味しいですよね。
ご自宅で揚げ物をした後は、オイルポットに油を残しておく方は多いのではないでしょうか?
まだ使用できる油を保存しておけるオイルポットは、エコで便利なものですがどれくらいのタイミングで洗えばいいのでしょうか?
また、洗うといっても油が大量に入っていたオイルポットはどのように洗うのが効果的なのでしょうか?
今回は、そのようなお悩みを解消するべくオイルポットの洗い方や洗うタイミングについて徹底解説していきます。
目次
オイルポットは毎日洗う!?
オイルポットは毎日洗う必要がある・・・なんて事はありませんから心配ご無用です。
とは言え、オイルポットを洗うタイミングはいつか?と改めて聞かれると答えに困ってしまうものです。
オイルポットを洗うべきタイミングは、油の使用頻度や保管状態によってある程度左右されてしまう為、一概には言えない部分もありますが結論から言ってしまえば
「オイルポットの油を捨てるタイミング」
このタイミングで洗うべきと言えます。
そもそも、オイルポットの役割とは揚げ物などの油を大量に使う調理後に余った油を再利用する為に保存しておくことです。
オイルポットに保存した油の量や、油の使用頻度によってオイルポット内の油が無くなるタイミングや、油を廃棄するタイミングは異なります。
一つ重要な事として、オイルポットに油が少し残っていても新たに余ってしまった油を注ぎ足して保存している方はいませんか?
詳しい理由は後述しますが、オイルポットに保存した油が残っている状態で新たに油を注ぎ足して保存はせずに一度洗ってから新たに油を入れましょうね。
古くなった(酸化した)油は有害になる
古くなって酸化した油を摂取すると、体に悪いと聞いたことは無いでしょうか?
事実、酸化があまりにも進んだ油を体に摂取する事は有害です。
酸化してしまった油を用いて調理した場合は味も悪くなり健康にも悪い為、使用しない方が良いのです。
それでは毎回新しい油を使うべきなのか??
もちろん、新しい油を使えば美味しいですし体を害する可能性も少ないですが揚げ物を1回調理するたびに捨てていたのでは経済的にも地球の環境的にも悪いですよね。
酸化した油は有害ですが、一度や二度繰り返して使ったところで問題ないのです。
しかし、冒頭でも述べたように使用頻度などによって一概に言えない部分があります。例えば使用回数が一度や二度であっても、オイルポットの油が半年前に揚げ物をした残りというのでは該当しないという事です。
有害な油はどのように判断するべきか?
これも、人によって判断基準が異なるため一概には言えませんが目安はあります。
未使用の油は比較的サラサラとしていて、色も透明に近いはずです。
再利用を重ねていくと、色は茶色っぽく変色していき粘度も高くなっていきます。さらに、味やにおいにも変化が出てきます。
個人差はあるかと思いますが、透き通らない程茶色く変色していたりドロドロになっている、味やにおいが気になる場合は再利用を諦めて新しい油に切り替えるタイミングと言えます。
揚げ物であれば、2~3回の再利用を目安とすると良いでしょう。
オイルポットの油に見切りを付けたら、次回の保存に備えて一度オイルポットを綺麗にリセットしておきましょう。
オイルポットを洗うのには『重曹』『セスキ炭酸ソーダ』がおすすめ!
オイルポットを洗おうとした場合、その汚れは油汚れ、つまり酸性に分類される汚れです。
酸はアルカリによって「中和」される性質がある為、その性質を理解した上で洗うと非常に効果的になります。
ズバリ、重曹やセスキ炭酸ソーダを使用して洗うのがおすすめです。
お掃除系ライフハックでは常連、王道のイメージがある重曹ですが水に溶かした場合、その溶液はアルカリ性を示します。
セスキ炭酸ソーダも重曹と同様に水に溶かすとアルカリ性を示しますが、重曹よりも強いアルカリ性となります。
また、重曹はセスキ炭酸ソーダに比べれば水に溶けづらいです。しかし、溶け残った重曹が研磨剤の役割を果たす為クレンザーの代用品としてよく使用される場合があります。
一方、セスキ炭酸ソーダは水に非常に溶けやすいです。
溶け残った場合、重曹のような研磨剤の役割を果たす事はありません。
しかし、前述したようにアルカリ性質は重曹よりも高い為洗浄力という点ではセスキ炭酸ソーダの方が一枚上手と言えます。
尚、強いアルカリ性は金属や衣服、さらには肌を傷める危険性があります。
アルカリ性と記載されている洗剤を使用する際は、手袋をするなどの注意が必要です。
オイルポットの洗い方
まず洗い方を実践する前に、使っているオイルポットの材質を確認しましょう。
アルミ製のオイルポットを使っている場合はこの方法は試さないようにして下さい。
前述の通り、アルカリ性質は金属を腐食させる作用がある為アルミ製のオイルポットには適さない方法となります。
【用意する物】
・重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)
・スプレーボトル
汚れ
手順
1.オイルポットの油は固めるテンプルなどでしっかり廃棄しておきましょう。
2.重曹またはセスキ炭酸ソーダ溶液を作りスプレーボトルに入れます。
濃度は汚れに応じるのがベストとですが、目安としては重曹の場合は少し多め(スプレーボトルなら大さじ2~3)にして、セスキ炭酸ソーダの場合は少なめ(大さじ1~2)にしましょう。
※濃度が濃い場合は、肌荒れの心配もある為手袋などで保護をして作業に当たりましょう。
3.オイルポットに2を吹きかけて15~30分程放置しましょう
4.キッチンペーパーなどで汚れを拭き取っていきます。汚れの落ち具合を確認して、落ち切っていない場合は3に戻ります。
5.汚れが落ちたことを確認したら、水洗いをして水気をよく拭き取り終了です。
まとめ
・オイルポットを洗うタイミングは油を捨てるタイミング。
・酸化した油は健康を害する危険性あり。
・油汚れは酸性汚れ。
・重曹やセスキ炭酸ソーダで綺麗に洗うことができる。
酸化した油は有害であると聞いて、油の保存が怖くなってしまった方もいるかもしれません。
しかし、極端に古い油を使用した場合で無い限りは口にしてすぐに深刻な健康被害が起きる訳ではありません。
あまり神経質になってしまうと、逆にストレスになりますから極端に古くなった油は避けよう、という程度に考えて下さいね。
セスキ炭酸ソーダが家に無い!と言う方は、ホームセンターの掃除コーナーを覗いてみて下さい。最近では、100円ショップでも購入できます。
掃除用として常備しておくと役立つ機会が多いのでおすすめです。