
夏の強い日差しを防いでくれるすだれは風情があって良いですよね。
季節も移りそろそろすだれをしまおうかと降ろしてみると、そこにはびっしりと黒いカビが生えているとガッカリした気持ちになってしまいますね。
そこで、今回はすだれに生えてしまったカビの取り方について詳しく解説していきます。
カビの効果的な除去方法や、カビを防ぐための対策法や保管法についても触れていきます。
しっかりとカビを落として、気持ちよくすだれを使っていきましょう。
目次
簡単!効果的なすだれのカビ取り方法
早速、本題であるすだれについてしまったカビを効果的に除去する方法について紹介していきましょう。
①キッチンハイターなどの漂白剤を使う方法
台所用の漂白剤を使ってカビを落とす方法を紹介します。
塩素系漂白剤となるため、念のため手袋などで手の保護をしてマスクを着用して、なるべく換気のよい状態で行うようにしましょう。
【用意する物】
・台所用漂白剤
・雑巾
・使わなくなった歯ブラシ
・無水エタノール
・スプレーボトル
汚れ
手順
1.まずは下準備として、カビてしまったすだれを天日干しなどでしっかりと乾燥させておきましょう。
2.すだれのカビが目立つ部分を使わなくなった歯ブラシを使ってある程度落としていきましょう。
※カビの胞子は空気中に舞い、吸いこむと身体によくありませんので作業中はマスクの着用をおすすめします
3.次にキッチンハイターなど塩素系漂白剤を水で希釈します。
薄める目安は20倍程度が良いでしょう。
※この時、手袋の着用と換気を忘れずにしましょう
4.希釈した塩素系漂白剤をつけてよくしぼった雑巾ですだれ全体をしっかりと拭き上げていきます。
5.3の作業後2~30分程度時間を置きます。
6.その後、硬く絞った雑巾で全体を水拭きし、その後乾拭きをします。
7.カビがキレイに落ちているのが確認できたら、スプレーボトルに上記殺菌スプレーを作り全体に吹きかけます。
無水エタノール(ドラッグストアなどで販売されています)を水で薄めて殺菌スプレーを作ります。割合の目安は無水エタノール:水=6:4程度が良いでしょう。
8.10分程度置いて終了となります。
カビの除去には塩素系漂白剤が効果的です。
落ちづらいと感じた際は濃度の調整や水ではなくお湯で薄める事で効果を高める事が出来ますが、手荒れや臭気も増えるため注意が必要です。
無水エタノールが無い場合は市販されているアルコール除菌系スプレーで代用可能ですが、揮発性は無水エタノールで作成した殺菌スプレーに劣る可能性があるためしっかり乾いた事を確認しましょう。
②カビキラーなどの市販カビ対策商品を使う方法
塩素系漂白剤で効果が感じられない場合は、市販されているカビ専用の薬剤を使用しましょう。
漂白剤とベースとなる成分は同じですが、カビを取る効果をより高めるよう作られているため高い効果が期待できます。
準備するものと手順は、塩素系漂白剤で紹介した手順とほとんど同じで大丈夫です。
そのまま使用するのではなく、塩素系漂白剤と同様に水で薄めて使用するようにしましょう。
希釈倍率も塩素系漂白剤と同じく20倍程度を目安にすればOKですよ。
どうしても落ちない場合は、あきらめて買い替えよう!
漂白剤もカビキラーも効果がなく、カビ汚れがどうしても落ちない場合は思い切って買い替えるという選択肢も必要です。
思い入れがあってどうしても捨てられないなど、何か重大な理由がない限りはカビ汚れがひどくなってしまっているすだれは使用せずに捨てる方が良いかもしれません。
カビは前述したように菌類で、胞子が空気中に舞い散ります。
アレルゲンの一つにもなっていて、小さなお子様やアレルギー体質の方にとっては健康を害する原因になりかねません。
すだれを使用する場所にも問題があり、夏の日差しを避けるために窓周辺で利用する事からカビがついているすだれをかけていると、せっかくの心地よい風も胞子をまき散らす有害な風になってしまいます。
高級なすだれという物が存在するのか、仮にあるとしてどれほど高価なのかは判りませんが、一般的に私たちが目にするすだれは比較的安価に入手する事が可能です。
最近では、材質がプラスチックで手入れが簡単に出来るすだれや100円ショップなどでも購入する事が出来るようになっていますので、あまりにもカビ汚れがひどくなってしまっている場合は買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
続いてはカビないために出来る防止対策法や保管方法について紹介していきます。
すだれをカビさせないための防止対策
そもそもカビの発生を抑制する事が出来ればすだれを長く使う事が出来るというものです。
まず、カビがどうして発生するのかについて簡単に触れておきましょう。
カビが発生する3大条件
カビにとって過ごしやすいこれらの環境が全て整うと爆発的に増える危険性があります。
この中で、カビを防止する方法で最も重要な事とは湿度管理です。
防止対策として私たちに出来るカビ対策とは徹底的に「湿度を管理する」事となります。
それでは具体的にどのようにして湿度管理すれば良いのかについて紹介します。
①屋外ではなく屋内ですだれを使う
通常、窓の外側にすだれをかけて使う事が多いと思いますが湿度管理しやすい屋内で使用すると突然の雨などですだれが濡れてしまう事を防げます。
②1~2週間に1度手入れをする
シーズン期間中、家のお掃除をするついでにすだれの手入れをする事も大事です。
特に難しく考える必要はなく、簡単なので是非実践してみてください。
手入れをする日は、日差しが強くよく晴れた日が最適です。
硬く絞った雑巾で全体を拭き、乾拭きをした後は天日に干してあげましょう。
③殺菌スプレーでの手入れ
こまめな手入れが面倒という方は、カビの除去方法で使った無水エタノールを薄めた殺菌スプレーを気が向いた時に全体に吹き付けて手入れしましょう。
やはりよく晴れた日に行う方がよいでしょう。
④雨が降った場合は室内に取り込む
夏の風物詩と言えば、突然の夕立です。
雨が降ってきたらすだれを巻き上げるのではなく、「室内に取り込み」ましょう。
雨の日に屋外で巻き上げると、湿度がこもりやすくカビの原因になってしまいますよ。
すだれの正しい保管方法
保管に関しては難しく考える必要はありません。
やってしまいがちなNG保管法は通気性の悪いビニールなどに包んで保管する事です。
湿度がこもり、カビやすくなってしまうため注意しましょう。
おすすめの保管方法は、すだれを丸めてまとめる時に乾燥材を一緒に巻き込み新聞紙などで包む保管法です。
なるべく風通しのよい場所に保管して次のシーズンでもキレイに使える様にしておきましょう。
まとめ
✔ カビの除去には漂白剤やカビ取り薬剤を使う。
✔ 最悪の場合、買い替える事も検討しよう。
✔ カビ対策=湿度対策。
✔ こまめな手入れがすだれを長く使い続けるコツ。
✔ 保管時も湿度対策をしっかりしよう。
いかがでしたでしょうか?
日本文化の一つとして、すだれを使って涼を取るのは涼やかでよいものですよね。
しっかりと対策を施せば、長く使い続ける事ができます。
気持よく涼を取るためにもしっかりとカビ対策をしましょう。