お家の玄関は、お客様が一番最初に印象を受ける場所ですよね。

 

通常のお掃除では、ホコリなどの掃き掃除が中心で、気をつけてはいても、毎日靴を着脱する場所でもあるので、知らず知らずのうちに落としにくい汚れが蓄積しています。

 

また、シューズのお手入れなどをする際に、使用した靴墨や防水スプレーなどの溶剤がこびり付いたりと、思わぬ汚れの原因になる場合もあります。

 

年に数回でも良いので、玄関のテラコッタタイルをすっきりきれいにすれば、お家の入り口の様相も変わり気分も一新できると思います。

 

そこで今回は、お玄関のテラコッタタイルの掃除方法、お手入れについてご説明していきます。

 

テラコッタタイルの特長を知ろう!

 

 

通常【タイル】ときくと、大体の方は“磁器タイル”を連想すると思いますが、呼び名から、テラコッタとは南欧のアイテムという感じですよね。

 

まさにその通りで、イタリア語が語源で【土(terra)を焼いた(cotta)】というのが直訳です。植物を植える素焼きのポットといえば、イメージがはっきりと浮かぶでしょう。

 

今回テーマとなるテラコッタタイルは元々、粘土をこねて天日干しにしたものでしたが、建築が近代化するにつれて、住宅資材用途に準ずるように、型に入れて焼き固められ製造されるようになりました。

 

構造上多孔質で、通気性にも優れ、速乾性が高いことが大きなメリットとなります。

 

雨天の玄関まわりでは、テラコッタが水分や湿気を吸収し、スピーディーに乾かすので、素焼きのおしゃれ感とともに、実用面でも人気が高まっています。

 

また、少しでも長くテラコッタタイルの風合いを保つために、施工前に業者が【シーラー処理】という加工をすることも多いです。これによって、程よい吸水性を保ちながら、テラコッタタイルを強化する働きが得られます。

 

施工後のご自宅でのメンテナンスとしても、保護や汚れ防止用の【テラコッタタイル用ワックス】をかけるなど定期的にお手入れすることで、破損を防御しながら、経年変化も味わうことが可能です。

 

掃除・お手入れをする前に気をつけること

 

 

テラコッタにも様々なタイプがありますので、ご自宅のテラコッタの材質を確認するところからはじめましょう。

 

まず、タイルに少量の水をかけ、浸み込むか浸み込まないかを調べましょう。

 

浸み込む場合は、洗剤の種類によっては白く変色するので、使用するのはひかえるか、洗剤の製造元に問い合わせてみましょう。

 

玄関テラコッタタイルの基本的な掃除方法

 

 

テラコッタタイルのお掃除方法、お手入れのコツをいくつかご紹介しますが、全行程での初期準備として、必ず玄関に置いてあるシューズ、物品等をすべて撤去してから始めましょう。

 

①簡単な掃除

【用意する物】

・掃除機やほうき

・モップやぞうきん

・乾拭き用布

・ジョウロ

汚れ

手順

1.玄関の靴・傘立て・物品を撤去したら、ほうきで埃や砂を掃き掃除します。

2.玄関の隅の方は、掃除機を使って細かい埃などを吸引します。

3.テラコッタタイル全体にジョウロで水をまいて、モップで拭き掃除します。

4.細かい汚れはぞうきんで拭きます。

5.テラコッタタイルのくすみが取れて、きれいになったら乾拭きをします。

6.できれば玄関ドアを開け、外気でタイルを完全に乾かしましょう。

※テラコッタタイルが完全に乾いてから、撤去した物品類を元にもどしましょう。

 

②しつこい汚れの掃除

【用意する物】

・中性洗剤

・メラミンスポンジ

・モップやぞうきん

・デッキブラシ

汚れ

手順

1.モップやぞうきんで水拭きしても汚れが残っていれば、再度、水をまいてデッキブラシでこすり洗いをします。

2.全体的にこすってみて、まだ汚れが目立つようなら、2リットルほどの水に中性洗剤を100mlくらい混ぜて、再度デッキブラシでこすってみましょう。

※汚れの度合いによって、洗剤の濃度は適宜にしてください

3.細かい箇所やタイルの接ぎ目・目地部分は汚れがたまりやすいので、メラミンスポンジでこすって落とします。

 

テラコッタタイルの黒ずみ汚れの掃除

 

 

靴を脱いだ時に、外部から付着してきた砂などには金属成分が含まれてます。

 

これが酸化すると、黒ずみ汚れとしてこびり付いてしまいます。重曹を使って落としましょう。

【用意する物】

・重曹

・メラミンスポンジ

・デッキブラシ

・ぞうきん

汚れ

手順

1.水をふくませたメラミンスポンジを固く絞って、重曹を少量つけてこすり落とします。

2.黒ずみ汚れが広範囲にわたる場合は、重曹水(水1カップに対して重曹小さじ1杯を溶かしたもの)をスプレーしてデッキブラシでこすります。

3.汚れが落ちたら、じょうろで水をまいて流します。

4.モップやぞうきんで乾拭きをして、ドアを開け玄関全体を完全に乾かしましょう。

※重曹のほかにも【ウタマロ石鹸】を使う方法もおすすめです。ウタマロ石鹸をそのまま直にタイルに塗って、固く絞ったメラミンスポンジで擦りましょう。

 

○おすすめ商品→ウタマロマホー石鹸

 

靴墨で汚れた部分の掃除

 

 

シューズのお手入れをしていて、靴墨がテラコッタタイルにしみついたりした場合の落とし方をご紹介します。

【用意する物】

・ベンジンもしくは、除光液

・使い古し歯ブラシ

・乾拭き用布

汚れ

手順

1.靴墨の部分に除光液を数滴垂らし、使い古しの歯ブラシで擦り落とします。

2.汚れが落ちたら、ぞうきんで水拭きし、その後乾拭きしましょう。

 

タイルの白い汚れの掃除

 

 

 

洗剤やメラミンスポンジで掃除しても、落としきれない白い粉のような汚れは、白華現象(エフロレッセンス)と呼ばれるものです。

 

建築資材の基礎部分に使われる、コンクリートからしみだした石灰成分が、壁や床に漏出して、白く粉を吹いたような汚れとなって表出します。

 

テラコッタタイルの風合いを著しく損じるので、きちんとお手入れしましょう。

【用意する物】

・酸性洗剤(サンポールなど)

・スプレー容器

・じょうろ

・乾拭き用布

汚れ

手順

1.酸性洗剤と水を1:2の割合で薄めて、スプレー容器で混ぜます。

※汚れの度合いによって薄める割合を加減してください

2.白くくすんだ部分に溶剤をスプレーして、しばらく放置します。

3.白いくすみが取れたのを確認し、大量の水で洗い流しましょう。

 

○おすすめ商品→カンペハピオ復活洗浄剤エフロ用300ML

 

テラコッタタイルをきれいに保つために

①玄関マットをドアの前に敷いておく

ドアの前に玄関マットを敷いて、靴についた泥汚れなどを払ってから入れば、玄関への砂や泥の侵入を減らせます。

 

②こまめな掃き掃除

日常、外出先から靴についた埃、砂、ゴミなどがたまりやすいので、掃き掃除をこころがけましょう。

 

もうひと手間、掃き掃除後、使い古した布を濡らして固くしぼって拭き掃除もすれば、かなりテラコッタタイルの汚れの付着が防げます。

 

③雨の日の拭き掃除

雨の日は、玄関マットで靴の裏の泥、砂等をこそぎ落とした後、玄関内の手前側に雑巾などを置き、雨水を拭き取るようにすれば、玄関のタイルが汚れることが防げます。

 

④余分なシューズは収納しておく

火災や自然災害時の非難のため、家族の人数分の靴は置いておくのは当たり前ですが、余分なシューズ類はなるべく収納しておきましょう。

 

掃除もしやすいですし、ゴミ、埃などがたまるのも防げます。

 

まとめ

・テラコッタタイルは素焼きの風合いで玄関を彩るとともに、構造上多孔質で、通気性にも優れ、速乾性が高いので実用的でもある。

・掃除・お手入れの前にテラコッタの材質チェックをしておく。目立たない部分で水がしみこむかどうか確認し、しみこむようなら洗剤を使った掃除は製造元に問い合わせてみる。

・基本の掃除としては、掃き掃除で埃・ゴミ等を取り除き、その後水をまいてぞうきんやモップで拭き掃除をする。

・しつこい汚れには、中性洗剤を水で薄めて、デッキブラシでこすり洗いをする

・テラコッタタイルの黒ずみ汚れには、メラミンスポンジに重曹をつけてこする。

また、タイルに直にウタマロ石鹸をこすりつけて、その後水で濡らしたメラミンスポンジを固く絞ってこすると効果的に落ちる。

・テラコッタタイルにしみついた靴墨には、ベンジンや除光液を数滴垂らして、使い古し歯ブラシでこするときれいに落ちる。

・テラコッタタイルに表出した白い汚れは【白樺現象(エフロレッセンス)】と呼ばれ、酸性洗剤や、専用の復活洗浄剤使うと汚れが落ちる。

・玄関先の靴を最小限にとどめ、玄関のこまめな掃き掃除、拭き掃除をこころがけ、玄関マットを敷くことで、テラコッタタイルをきれいに保てる。

・雨天の外出先からの帰宅前に、玄関マットの後、雑巾等で靴の水分を拭き取ることで汚れ防止になる。