ふわふわの肌触りが魅力のカシミアに汚れが付いた時はどうしていますか?
カシミアはデリケートなため、その都度クリーニングに出しているという人も少なくないでしょう。
しかし、カシミアは、実はご自宅でも洗うことができます。
着用するたびにクリーニングに出すのでは経済的にも負担になってしまいますよね。
そこでこの記事では、カシミアの洗濯方法と汚れを防止する方法について紹介しましょう。
目次
カシミアを洗濯する前の注意点
カシミアを洗濯する前は、次のことを確認しましょう。
チェックポイント
✔ 洗濯表示を確認する。
✔ 色落ちしないかどうかを確認する。
✔ カシミアが洗える洗剤を確認する。
①洗濯表示
カシミアを洗うときは、必ず洗濯表示を確認してから洗濯して下さい。
洗濯表示のタグを見て水洗いできるものかどうかを確認しましょう。
また、適正温度についても確認してください。
適正温度について書かれていない時は、30度程度を目安にしましょう。
②カシミアが洗える洗剤
カシミアを洗うときは、おしゃれ着用の中性洗剤を使います。
そのほかシャンプーを使っても汚れを落とすことができます。
シャンプーは、たんぱく質の汚れが落としやすくするため、カシミアについた汗や皮脂の汚れを落としやすくなります。
また、リンスやトリートメントを使って洗うことで、カシミアが滑らかになり毛玉を背にます。
③色落ちしないかどうかの確認方法
カシミアは、いきなり洗濯するのではなく、色落ちしないかどうかを確認してから洗濯しましょう。
まずは脇の下など、なるべく目立たないところを選んで、中性洗剤を少量塗って5分ほどおきます。
時間をおいたら、ティッシュペーパーやタオルなどで染み込ませた洗剤を吸い取り、色落ちしていなければ、そのまま洗濯してもかまいません。
カシミアの手洗い方法
カシミアは、選択ネットの大きさにも注意が必要です。
選択ネットを選ぶには、カシミアたたんでみて、それより少し小さめのものを選びましょう。
あまり大きすぎる洗濯ネットを使用すると、選択ネットの中でカシミアが泳いでしまい、縮みや痛みの原因となってしまいます。
【用意するもの】
✔ 一回り小さめの洗濯ネット
✔ 大きめの洗面器
✔ 30度程度のぬるま湯
✔ おしゃれ着用洗剤
✔ リンス、またはトリートメント
✔ ゴム手袋
作り方
- カシミアを手洗いするときは、必ずゴム手袋を着用してから洗濯しましょう。
- 目立つ汚れは手洗いする前に、たたき拭きをして、ある程度汚れを落としておきましょう。
- 大きめの洗面器、または盥を用意して、その中にぬるま湯を入れましょう。ぬるま湯は、30度程度を目安にして下さい。
- ぬるま湯におしゃれ着用の洗濯洗剤を溶かし入れ、30秒から1分ほど浸しておきましょう。
- カシミアに十分洗剤が浸透したら、やさしく押し洗いをします。
- 汚れが落ちたのを確認し、新しいお湯に交換してすすぎ洗いをします。
- すすぎ洗いは、カシミアを浸した後に上下にやさしく押し洗いをするか、ぬるま湯の中でカシミアを泳がせるように左右に動かして下さい。
- 水が汚れなくなったら、もう一度新しいぬるま湯を入れ、その中にリンス、またはトリートメントを入れます。
- トリートメントを入れたぬるま湯がカシミアに浸透したら、もう一度すすぎ洗いをしましょう。すすぎ洗いは、手で触れて見てぬめりがなくなるまで行ってください。
洗濯機で洗う場合は「手洗いorデリケートモード」!
洗濯機で洗うときは、「手洗い」または「デリケート」モードに設定して下さい。
機種によっては表示が異なり、「ドライ」「ソフト」と書かれていることもあります。また、洗濯機を使うときはなるべく1枚ずつ洗いましょう。
ドラム式の洗濯機はたたき洗いをするため、カシミアを傷めてしまいます。ドラム式洗濯機を使用している方は、洗濯機ではなく手洗いをして下さい。
カシミアの脱水&乾燥方法
カシミアは、脱水機にかけてもかまいません。
脱水機にかけるときは、洗面器の中でたたんだ状態でおき、軽く押して水分を抜き取り選択ネットに入れてから脱水機の中に入れて下さい。
【用意するもの】
✔ ハンガー2本
脱水方法
- 脱水する時間は、できるだけ短く設定し、30秒から1分ほどを目安にして下さい。
- 脱水が終わったら、カシミアの形を整えてハンガーにかけます。
- ハンガーは、2本以上用意してM字、またはなるべく平らになるようにおき、風通しの良いところに陰干しにしましょう。
カシミアは、ハンガーにかけると水分の重みで伸びてしまうことがありますので、なるべく平干しにしましょう。
ハンガーは、平干しをのものがありますので、そちらを利用してもよいでしょう。
カシミアの普段のお手入れ方法
チェックポイント
✔ 毛玉をこまめにとる。
✔ 連続して着用しない。
✔ ブラシを使って汚れを落とす。
✔ すぐにタンスにしまわない。
それぞれの具体的なお手入れ方法は、次のものになります。
①毛玉の取り方
カシミアは、柔らかな肌触りが魅力ではありますが、毛脚が長いため、繊維同士が絡み合い毛玉になりやすい素材です。
もしも毛玉になってしまった時は、指でちぎったりせず糸きりバサミのような小さめのハサミを使って、毛玉を取り除きましょう。
根気のいる作業ですが、そのまま放置すると、毛玉が増えて塊になることもありますので、見つけた時に処理しましょう。
切り取った毛玉は指で取り除くのではなく、なるべく粘着力の弱いテープを使って取り除いてください。
②連続して着用しない
頻繁に着用すると、どうしても摩擦が起きてしまい毛玉ができやすくなります。
また、腋の下など、摩擦が起きやすい個所は、毛玉処理をしすぎると繊維が薄くなってしまいますので、なるべく間隔をあけて着用しましょう。
③ブラシを使ったお手入れ方法
ブラシは毛玉のほつれを解いたり、汚れを落とすために用います。
こまめにブラシをかけることで、繊維が滑らかになり、毛玉ができにくくなります。
また、繊維が滑らかになることで、ほこりがつきにくくなりますので、外出後はカシミアにブラシをかけてからタンスなどに収納しましょう。
ブラシはなるべく天然毛のものを使い、毛の密度が濃く、少し小ぶりのものを選びましょう。
④すぐにしまわない
カシミアは、着用後すぐにタンスに収納しないようにしましょう。
目に見えなくても着用した後は、襟元やそで口などに汗や汚れが付いています。
そのため、タンスに収納する前にブラシをかけ、汚れがつきやすい部分をたたき拭きしてからハンガーにかけ、湿気をとります。
ただし、あまり長時間ハンガーにかけておくと、型崩れの原因になりますので注意して下さい。
湿気がとれたら、きれいにたたんで収納しましょう。
まとめ
✔ カシミアはなるべく手洗いにする。
✔ ドラム式洗濯機でカシミアを洗わない。
✔ 洗濯ネットはカシミアをたたんだ時の大きさよりも一回り小さめのものを選ぶ。
✔ カシミアを洗う洗剤は、おしゃれ着用中性洗剤、またはシャンプーでも洗濯できる。
✔ 進み洗いをするときは、リンスやトリートメントを入れて毛玉を防ぐ。
✔ カシミアは連続して着用せず、ブラシで汚れを落としたり、着用後すぐにタンスに収納しないなど、こまめなお手入れを心がける。
✔ カシミアを干す時は、ハンガーを2本以上使用する。
カシミア山羊からとれる毛を使用した繊維の一つです。まだ数が少ないため高級品としても人気があり、柔らかく滑らかな肌触りが特徴で、保湿性や保温性に優れているため、セーターのほかコートやマフラーなどの冬物のアイテムとしても人気です。
高級感のあるカシミアですが、虫がつきやすくデリケートなため、こまめに汚れを落とすなど取り扱いには注意が必要です。
ぜひこの記事を参考に、正しいお手入れをしてお気に入りのカシミヤアイテムを使ってファッションを楽しんでください。