【瞬間冷却剤(ヒヤロンなど)の捨て方】使用済みの中身の正しい処分方法を紹介!

 

真夏の熱中症対策や発熱時、スポーツ中の突然のケガなど、私達の生活の中で頻繁に登場する「ヒヤロンなどの瞬間冷却剤」。

 

とても便利で日常生活では欠かすことができませんよね。

 

しかし・・・

  • 使用済みの瞬間冷却剤の捨て方がわからない!
  • 瞬間冷却剤の中身の正しい処分方法は?

と、捨てようとする時にときに迷いますよね。

 

 

 

そこで今回は、使用済みの瞬間冷却剤の捨て方についてご紹介していきます。

 

使用済みの瞬間冷却剤の捨て方

 

使用済みの瞬間冷却剤は

 

【中身を開封して処分せず、そのまま自治体の規定にしたがったゴミの日に出す】

 

と良いでしょう。

 

瞬間冷却剤は、ほとんどの自治体が「もえるゴミ(可燃ゴミ)扱いになっています。

 

しかし、瞬間冷却剤の裏面の仕様書には、「燃えないゴミとしてお捨てください」とあります。

 

自治体によっては、使用後の瞬間冷却剤を燃えないゴミ(不燃ゴミ)扱いにしている地域もあります。

 

まずは、お住いの自治体のゴミの分別の決まりを確認しましょう。

 

不明な場合は問い合わせして、可燃ゴミか不燃ゴミの扱いになるかをご確認ください。

 

使用済みの瞬間冷却剤の捨て方の注意点

 

使用済みの瞬間冷却剤の処分方法についてですが、さまざまな説があります。

 

しかし、実はやらない方が良い方法もあるので、ここで取り上げてみます。

 

①下水(トイレ)に捨てる

「ac 写真 トイレ」の画像検索結果

 

使用ずみの瞬間冷却剤は、袋の中で液体の状態になるので、中の袋を開けて下水に捨ててしまうという方も多いと思います。

 

しかし、成分によっては下水に捨てることで詰まってしまうことがあります。

 

また、下水汚染の原因にもなります。

 

思わぬトラブルを避けるためにも、なるべく下水に捨てるのは避けた方が良いでしょう。

 

②土やプランターに流す

「ac 写真 土」の画像検索結果

 

瞬間冷却剤の中身の液体は、庭の土やプランターに流すと良いという説があります。

 

瞬間冷却剤に使用されている硝酸アンモニウムは、肥料としても使用されているため、

 

「使用済みの瞬間冷却剤の中身も肥料になるのではないか」という発想からきています。

 

しかし、植物の肥料として使われている硝酸アンモニウムは、瞬間冷却剤とは加工が違うので、実は瞬間冷却剤の中身は肥料として向きません。

 

少量の場合でしたら大丈夫なこともありますが、土壌が酸性に傾きすぎたり、瞬間冷却剤の成分によっては、プランターや庭の植物が枯れてしまう可能性もあります。

 

こちらの処理の仕方も、避けた方が良いでしょう。

 

瞬間冷却剤(ヒヤロンなど)は再利用できる?叩けば冷える仕組みを知ろう!

 

瞬間冷却剤は以下の3つの成分からできています。

 

瞬間冷却剤の成分

 

  • 硝酸アンモニウム
  • 尿素

 

硝酸アンモニウムは、水に混ぜると熱を奪う「吸熱反応」を起こし、また尿素も硝酸アンモニウムと同じで、水に混ぜると吸熱効果があります。

 

冷える前の瞬間冷却剤(ヒヤロンなど)の袋の中には、実はこの硝酸アンモニウムと尿素、そして「水が入った袋」が入っているのです。

 

瞬間冷却剤の袋を「叩く」ことで、中の水が入った袋が割れ、硝酸アンモニウムや尿素と混ざり合うことにより、急速に冷却が始まります。

 

さて、使用中は便利な瞬間冷却剤ですが、30分~60分ほど冷たさが持続した後は、常温の液体が入った袋になってしまいます。

 

1度使った瞬間冷却剤は、再利用できるかというとできません。

 

硝酸アンモニウムや尿素は、1度水に混ざって吸熱反応を起こしてしまうと、再び反応を起こすことはないからです。

 

また、「冷凍庫で凍らせれば保冷剤として再利用できる」という説もありますが、メーカー・種類によって、保冷剤として再利用できるものとできないものがあります。

 

保冷剤としても繰り返し利用したいという方は、購入する前に商品の詳細をよくご確認の上、ご購入下さい。

 

水に流しても大丈夫!家庭で作れる瞬間冷却剤

 

ヒヤロンなど市販の瞬間冷却剤は、下水に流したり庭やプランターに撒いたりせず、可燃ゴミで出すということがわかりました。

 

便利な瞬間冷却剤ですが、なんと自宅で作ることもできます。

【用意するもの】

✔ 粉末の尿素(ホームセンターなどで販売されているもの) 200250g

✔ 大きめのジップロック(ファスナーがついているポリ袋)

✔ 水 100ml

手順

  1. ジップロックに、尿素を200250g入れます。
  2. 1のジップロックに、水100mlを入れて、袋の口をしっかり閉じます。
  3. ジップロックを振って、尿素と水が混ざり合うようにします。(袋から水が漏れないよう、ご注意ください)
  4. すぐに冷たくなってくるので、冷やしたい部分にあてて使用します。

尿素は、普段植物の肥料として使用されています。

 

▼尿素 1kg

 

こちらの手作り瞬間冷却剤は、尿素のみを使用するので、使用した後は庭やプランターの肥料として撒くことができますし、下水に流すこともできます。

 

市販の瞬間冷却剤よりはキンキンに冷えませんが、突然の熱中症対策や日中日焼けをして火照った肌を冷やしたり、夜中の急な発熱時など、突然冷却剤が必要になった時に便利です。

 

また、使用後も肥料として再利用できるところが良いですね。

 

頻繁に瞬間冷却剤を使う方や尿素がご家庭にある場合は、ぜひ作ってみてください。

 

まとめ

まとめ

 

 使用後の瞬間冷却剤は、自治体のゴミの分別にしたがって出す。(ほとんどの地域が燃えるゴミとして出すが、住んでいる自治体によって違うので注意)

 

 使用後の瞬間冷却剤は、瞬間冷却剤としては再利用できない。

 

 使用後の瞬間冷却材は、保冷剤として繰り返し使える商品も出てきているので、保冷剤再利用したい場合は購入するときに確認しよう。

 

 使用ずみの中身は、下水に流すという説があるが、成分によっては詰まりを起こす可能性がある。

 

 使用ずみの中身は、庭の土やプランターに肥料として撒いて処分するという説があるが、肥料とは別の成分で作られているので、止めた方が良い。

 

 尿素と水のみで手作りした瞬間冷却剤は、使用後は下水に流したり、肥料として使うことが可能。