洗濯をして真っ白になったシャツは気持ちのいいものですよね。
ところが、つい色物と一緒に洗濯をしてしまい色移りが起きてしまうと、せっかく洗濯したのにと悲しくなってしまいます。
色移り、どうにかならないものでしょうか?そこで、今回は色落ちについて徹底解説していきます。
色物と白物を一緒に洗っても良いのか?面倒でもきっちり分けて洗うべきなのか?洗い方や色移りを防止する方法など、洗濯時の色移りに関するアレコレをご紹介いたします。
目次
色落ちしやすい衣服を知ろう
色移りが起きるという事は、色落ちが起きているという事です。
まずは、色落ちに気を付けたい衣服がある事からご紹介いたします。
①色の濃さ
当然の事ですが、色が濃い衣服は色落ちに気を付けなければなりません。
柄物なども、柄の部分が濃い場合などは色落ちに注意する必要があります。
②外国製の衣服
外国製の衣服も注意が必要です。
とは言え、国産ブランドであってもメイドインジャパンと書かれている衣服は少なく多くは海外の工場で生産されています。
ここで言う外国製は、海外ブランドの衣服という意味で捉えて下さい。
国産メーカーの場合、海外工場で生産されていても製造工程などは日本のマニュアルに沿っていたり、現地での指導があるので極端に色落ちしやすい製造方法にはなっていません。
しかし、海外ブランドは色落ちなどの問題に対して考え方が大きく違うケースがある為日本製を基準に考えると、かなり色落ちしやすい衣服もあるので注意が必要です。
③素材にも注意が必要
衣服の素材にも色落ちしやすい素材がありますので注意しましょう。
綿製品や麻製品、またシルクなどを素材とする衣服は色落ちしやすいと覚えておきましょう。
④購入したばかりは要注意
洗うタイミングですが、購入したばかりの色物や柄物は色落ちしやすいので特に注意しましょう。
複数回洗うと、色落ちはほとんど無くなりますが最初の数回(特に最初)は白物と一緒に洗う事は避けた方が無難と言えます。
このように色落ちしやすい衣服の条件は様々です。
極端に言えば、シルク製で濃い色の海外ブランドを最初に洗う場合などは、かなり色落ちすると考えてよいでしょう。
白物と色物、一緒に洗濯できる?
色移りは困りますが、白物と色物は一緒に洗うべきではないのでしょうか?
まず、結論から言ってしまえば洗う事は可能です。
しかし、色移りの可能性が0ではないので絶対に色移りは起こしたくない!という方は面倒でも分けて洗う事が確実に色移りをさせない方法です。
しかし、色移りの可能性を下げて一緒に洗う方法はありますのでいくつかご紹介していきます。
色物の色移りをさせない方法
①一緒に洗う前に
まず事前準備とでも言いましょうか、色物と白物を一緒に洗おうとする上で大事な事があります。
それは、前述した色落ちしやすい条件に当てはまる衣服は、購入してから最初の数回は別洗いするという事です。
実も蓋も無いとお思いかもしれませんが、盛大に色落ちするであろう事が判っていながら白物と一緒に洗って色移りを防ぐという事はなかなか難しいのです。
色落ちがある程度落ち着いてしまえば、後述する一緒に洗う方法で色移りのリスクを軽減して白物と一緒に洗えるので、最初の数回はしっかりと別洗いしましょう。
②色落ちが落ち着いたのか判別する方法
購入してから数回は別洗いしても、一体どれほど色落ちが落ち着いたのかどうか心配で白物と一緒に洗濯するのが躊躇われるという方もいますよね。
そこで、色落ちのチェック方法を試してみると判別ができます。
方法はシンプルです。
色落ちのチェック方法
1.白い布切れを用意し、洗濯洗剤を原液のまま白い布切れに垂らします。
2.色落ちする可能性がある衣服を白い布切れで軽く叩きます。(この時、色落ちしても目立たない箇所で試しましょう)
3.叩いた白い布に、色移りしているかどうか確認する。
色移りしていた場合は、まとめ洗いは避けた方がいいでしょう。
③色物や柄物を裏返す
白物とまとめ洗いをするとき、やはり不安だという方は洗濯機に入れる時に色物や柄物だけ裏返しにして洗うと比較的色移りしづらくなります。
さらに、洗濯ネットを併用すれば効果的です。
洗濯ネットは目が細かければ細かいほど色移りを防ぐ効果は高くなります。
④洗濯洗剤や漂白剤
まとめ洗いをする際、色移りのリスクを下げる為には洗濯洗剤は中性洗剤を使用しましょう。
弱アルカリ性の洗濯洗剤は洗浄力が強い反面、衣類を傷つけてしまう事があり結果として衣類の色落ちがひどくなってしまう可能性があるので避けましょう。
また、粉末洗剤より液体洗剤の方がおすすめです。
理由は、すすぎ易さ。
単純に、色落ちする衣服と白物が触れ合う時間が短ければ短い程色移りは起きづらくなりますので、すすぎ時間が短くて済む液体洗剤を使用しましょう。
尚、漂白剤をもし使用する場合は塩素系のタイプは避けましょう。塩素系漂白剤は色落ちを起こしやすく、色移りの原因になりかねません。
どうしても漂白剤を使いたい場合は、酸素系漂白剤を使用しましょう。
⑤色移りリスクを軽減する洗い方
洗剤選びや、ネットの利用などで色移りリスクを減らしたらいざまとめ洗い!
洗濯機のスイッチをON・・ちょっと待ってください。
洗い方にもひと工夫すると、さらに色移りリスクを軽減できます。
洗濯時の水量は多め
洗濯時の水量を調節できるのであれば、洗う量に対して多めの水量で洗いましょう。
理由は単純で、水量が多ければその分色落ちした染料も薄まりますので色移りしづらくなります。
残り湯はNG 水で洗いましょう
洗濯の際に、残り湯を吸引して使用できるタイプの洗濯機もありますが、もし残り湯がまだ温かいのであれば避けましょう。
色落ちと、水温には密接な関係があります。水温が高くなればその分色落ちしやすくなるのです。
色移りのリスクがあるまとめ洗いの際は冷たい水で洗濯しましょう。
すすぎは少ない方がよい
洗剤の選び方でも触れましたが、色物と白物をまとめ洗いする場合は極力一緒に洗っている時間を短くして色移りのリスクを下げたいものです。
そこで、すすぎ時間はなるべく少なくすると良いでしょう。
最近の液体洗剤には、すすぎ1回でOKという商品もありますのでまとめ洗いの際はすすぎが少ない洗剤を使用すると少ないすすぎ時間で洗濯することができます。
洗濯終了後は速やかに取り出しましょう
重複するようですが、色移りのリスクは色物と白物が触れ合う時間が長ければ長い程に高くなってしまいます。
洗濯を終えて、濡れた衣服同士が触れ合っている状態で放置してしまうとせっかく気を付けて洗濯したのに、水の泡になってしまう危険性があります。
洗濯が終わったら速やかに取り出してしまいましょう。
乾燥機付きの洗濯機を使っている方は、少し面倒かもしれませんが脱水後に一度洗濯機を止めて、色物と白物は別にして乾燥をかけた方が色移りの心配がありません。
乾燥開始時は、やはり濡れた衣服同士が触れ合っている上に擦れてしまうので色移りの原因になりかねません。
まとめ
・色落ちしやすい衣服がある(素材や販売国、色の濃度)。
・最初の数回は別洗いが無難。
・色移りチェックをすれば色落ちリスクが判別できる。
・洗濯洗剤選びや水温、洗う方法などを工夫すればまとめ洗いできる。
・色物と白物が触れる時間の長さに比例して色移りリスクは高まる。
いかがでしたでしょうか?
毎日の洗濯はただでさえ面倒なものです。
色物と白物を毎回毎回、分けて洗うのは手間もかかり経済的にも負担です。
購入から数回は面倒でも分けて洗うべきですが、色落ちが落ち着いてきたら色落ちリスクを減らしてまとめ洗いするとグッと楽になりますよ。
ただし、どうしても色落ちさせたくない場合には面倒でも分けて洗濯をしたほうが安心できますね。
少しの手間でまとめ洗いをするか、面倒でも分けて洗濯をするかはケースバイケースで使い分けると良いでしょう。