【変色した金を元に戻す方法】変色の原因は!?黒ずみ汚れの落とし方&手入れ方法も紹介!

 

18金や14金など高級感のある金を使ったアクセサリーは良いものですよね。

 

しかし、長く使っている間に少しずつ黒ずみ汚れが目立つようになってしまうと、せっかくのアクセサリーが台無しになってしまいます。

 

また、久し振りに取り出した時に黒ずみなどの変色を起こしてしまっていては付ける気になりませんよね。

 

そこで、今回は変色してしまった金を戻す方法をご紹介いたします。

 

汚れの原因や落とし方、手入れの方法などにも触れて行きますので是非とも参考にして下さい。

 

金が変色する原因

 

 

実は、金製品と一口に言っても純金なのか合金なのかという違いや、合金であってもどのような金属との合金なのかで変色する原因も変わります。

 

①酸化して変色する

まず、純金・合金の双方で起こり得る原因が「酸化」による変色です。

 

果物などが空気に触れて黒く変色してしまう原理と基本的には同じ事です。

 

酸化してしまう原因として一番大きな原因とされているのは「人の皮脂」です。

 

皮脂汚れが付着して、それらが空気に触れて酸化して変色を起こしてしまいます。

 

金自体は酸化しにくい物質ですが、合金を作る素材として銅が選ばれている事は多い事と金に付いた皮脂が酸化するという事から変色の原因として最も多いのがこの酸化による黒ずみです。

 

②硫化による変色

そして、もう一つ変色の原因としてありえるのが「硫化」です。

 

酸化に似ていますが、こちらは空気中の硫黄成分が原因で起きる変化です。

 

もちろん、金そのものは常温において硫化など起こさない物質なのですが冒頭で注意を促した「銀」は非常に硫化しやすい性質を持っているのです。

 

つまり、金の比率が低く合金素材として銀を多く含んだ製品の場合は「硫化」による変色を起こしている可能性もある、という事です。

 

硫化による変色か酸化による変色かを見た目で判断することは出来ませんが、合金材料に多く銀が使われているのであれば「硫化」による変色を疑う必要があります。

 

変色した金を元に戻す方法

 

それでは、本題の変色してしまった金を綺麗に戻す方法を紹介していきます。

 

酸化汚れに対応する方法をメインに紹介しますが、硫化による変色についての対処法も触れますのでご自分の金製品がどちらの汚れかによって試す方法を変えて下さいね。

 

①中性洗剤で汚れを落とす方法

 

 

まずは、お手軽に出来る方法として中性洗剤を使った落とし方をご紹介します。

 

酸化した汚れに適した方法ですね。

 

食器用洗剤などの中性洗剤によって、皮脂汚れを落とす為綺麗になるのです。

 

【用意するもの】

✔ 中性洗剤

✔ ぬるま湯

✔ 柔らかい布

手順

  1. 中性洗剤とぬるま湯を1:1で混ぜておきましょう。
  2. 金製品を混ぜた溶液に浸して5~10分程度待ちます。
  3. あとは取り出して柔らかい布で水分と汚れをふき取って終了です。

 

②消毒用アルコールで汚れを落とす方法

 

 

こちらもドラッグストアなどで売っている消毒用アルコールを使った簡単な方法です。

 

準備するものや手順も中性洗剤とほとんど変わりません。

 

消毒用アルコールは、宝石を取り扱う専門業者も手入れに使う事もあるので正攻法と言ったところでしょうか。

 

【用意するもの】

✔ 消毒用アルコール

✔ 水

✔ 柔らかい布

手順

  1. 消毒用アルコールと水を1:1で混ぜて中に金製品を入れましょう。

     

  2. 5分程待ちます。汚れの落ち方が悪いと感じたら浸した金製品を少し水の中で振ります。
  3. 取り出して柔らかい布で水分と汚れをふき取り終了です。

 

③超音波洗浄機で汚れを落とす方法

 

 

超音波洗浄機って何?と思った方、メガネ屋さんなどに置いてある細かく振動して汚れを落とすあの機械の事です。

 

メガネ屋さんに行く、という訳にはちょっといきませんがアクセサリーショップなどでは超音波洗浄機を準備している店舗も多いので、購入先のショップや近所のショップなどで超音波洗浄機があるかどうかを確かめてみるといいでしょう。

 

ほとんどの場合、サービスとしてアクセサリーのメンテナンスを行ってくれます。

 

④重曹を使って汚れを落とす方法

 

 

「硫化」が原因で汚れてしまった場合には重曹を使った方法が効果的です。

 

化学反応を利用して、硫化の原因である硫黄成分を取り除く事ができます。

 

ただし、宝石や細かい装飾があしらわれたジュエリーなどの場合は控えた方が良いかもしれません。使用されている溶剤や宝石の種類によっては取り返しがつかない事態を引き起こしかねません。

 

【用意するもの】

✔ 重曹

✔ 塩

✔ アルミホイル

✔ 容器(耐熱性があり汚れを落としたい製品が入る大きさ)

✔ 熱湯

✔ 柔らかい布

手順

  1. 容器にアルミホイルを敷きましょう。
  2. アルミホイルを敷いた容器に金製品を乗せて塩をかけます。(大さじ1程度)
  3. 熱湯と重曹で溶液を作り(熱湯:重曹=3:1程度)2へと注ぎます。
  4. 2~3分程度待ってから取り出して柔らかい布で水分を拭き取り終了です。

硫化が原因で黒ずんでいた場合、化学反応によって綺麗にもどります。

 

熱湯を使うので取り出す際は火傷に注意して、割りばしなど金属以外を使いましょう。

 

やらない方がよい方法

 

最後に、効果は期待できるものの、行わない方が良い方法をいくつか紹介します。

 

中には、金製品の汚れ対策として紹介されている方法もありますが、行わない方が良い理由を添えつつ解説していきます。

 

①酢やタバスコで汚れを落とす方法

酢やタバスコに含まれる酢酸成分が汚れに対して効果を発揮します。

 

ですが、せっかくのアクセサリーがこれらの食品臭になる恐れがあります。

 

ライフハックとしてはアリですが、おすすめしたい方法とは言えません。

 

②重曹や歯磨き粉で磨く方法

重曹による化学反応で落とす方法はご紹介しましたが、この方法は考え方が全く異なります。

 

重曹を少量の水で溶いて糊状にしたペーストで磨く方法や歯磨き粉で磨く方法を紹介している場合がありますが、金製品に関してはこの方法は好ましくありません。

 

なぜなら、金はそもそも柔らかく傷がつきやすい物質です。

 

重曹にせよ歯磨き粉にせよ、綺麗になる原理は含まれる研磨剤としての特性を活かして汚れを物理的に落とす方法です。

 

汚れは落ちますが、研磨剤によって研磨された際に細かい傷を付ける事に繋がります。

 

③銀磨きクロスなどで拭く方法

重曹や歯磨き粉に比べればはるかに安全ですが、やはり研磨剤は含まれています。

 

もし、このようなクロスで磨く場合は研磨剤不使用タイプがありますのでそちらを使うようにしましょう。

 

金の黒ずみ対策・手入れ方法

 

黒ずみを起こさない為にはどのような事に気を付けるべきなのでしょうか?

 

気を付けるべき点は2つあります。

 

まず、着用や使用後には皮脂を綺麗に取ってあげるという事。

 

そしてもう一つはジュエリーボックスなど空気に触れづらい保管場所に保管するという事。

 

汚れの原因は、皮脂汚れの酸化による場合がほとんどです。原因である皮脂汚れと酸化の二つに注意をすれば綺麗な輝きを保つことに繋がります。

 

まとめ

まとめ

 

 汚れの原因は皮脂汚れと酸化、硫化がある。

 

 落とす方法は中性洗剤やアルコールが効果的。

 

 硫化には重曹を使って化学的に対処すると効果的。

 

 皮脂をこまめに落として空気に触れないように保管するとよい。

 

いかがでしたでしょうか?

 

金製品の変色はいくつか原因がありますが、原因に合わせた対処法をすれば手軽に綺麗にすることができます。綺麗にしたあとは、こまめに皮脂汚れのケアをして輝きを維持したいものですね。