【油を固める方法7つ】凝固剤の代用はこれ!!片栗粉・小麦粉・重曹など簡単手軽な方法!

 

ご家庭で毎日作るお料理の中で人気のメニューとして『揚げ物!』と思われる方は、多いのではないでしょうか?

 

しかし、調理する側の方としては油をたくさん使うので料理中は勿論のこと、揚げ物が終わった後の油の処理など意外と手間がかかり、後片付けは面倒な作業です。

 

当然のことながら、そのまま水に流してしまいますと冷えた油が排水管の内側に付着し、蓄積すると水道管が詰まってしまいます。

 

さらに海や川に流れ込んだ場合、環境汚染につながるリスクがあります。

 

調理後の油の捨て方は各地域の市町村によって規定があると思いますが、各ご家庭では“油は固めて捨てる”のが一般的です。

 

 

今回は、油を身近なもので処理する方法や固めるアイテムをご紹介していきます。お困りの際はぜひ参考にしてみてください。

 

食用油を捨てるタイミングは?

 

揚げ物に使用する食用油、大体何回くらいが限度でしょう?

 

通常、3~4回が限度とされています。

 

それ以上ですと油が酸化して消化不良を起こしたり、果ては動脈硬化など人体に様々な弊害を及ぼす可能性があります。

 

油を加熱した時に泡が消えにくくなっていたり、色が濃い褐色になった油は完全に酸化した油ですので、すぐに廃棄しましょう。

 

凝固剤の代用!!油を固めない&吸収させるやり方

※必ず油が冷めてから作業を行ってください。

①牛乳パックを使う方法

 

【用意するもの】

✔ 洗って乾かした牛乳パック

✔ 古い新聞紙

✔ ビニール袋(牛乳パックが包める大きさ)

✔ キッチンペーパーや雑巾(油がこぼれた時のため)

✔ ガムテープ

手順

  1. 油を注ぎやすいように、牛乳パックの上の部分を全て開けます。
  2. 牛乳パックの中に、見開きサイズの4分の1の大きさの新聞紙を丸めて詰めます。
  3. ビニール袋を広げてキッチンペーパーか古新聞紙を敷いて、その中に牛乳パックを立てます。
  4. 牛乳パックに油を注ぎます。
    ※この時、油がこぼれてもすぐ拭き取れるように手元にキッチンペーパーか雑巾を用意しておくとよい
  5. 自然発火防止に水を注ぎます。
  6. 注ぎ口を閉めて、ガムテープでしっかりとめて、ビニール袋に包み、燃えるゴミとして捨てます。

※1つの牛乳パックで処理できる油の分量は、大体500mlです。使用した油の量が多かった場合、2~3個の牛乳パックに分けて処理しましょう。

※新聞を購読してない場合、古くなったTシャツや下着類で代用できます。

 

 

②ビニール袋を使う方法

【用意するもの】

✔ 厚みのあるビニール袋

✔ 古い新聞紙

✔ キッチンペーパー

✔ ガムテープ

手順

  1. キッチンの三角コーナーやボウルに、厚みのあるビニール袋を2重に重ねて立てて、見開きサイズの4分の1の大きさの新聞紙を丸めて底に敷きます。
    もし余っている紙オムツがあれば、ビニール袋が安定しますし、油の吸収も良いのでおすすめです
  2. ビニール袋の中に油を注ぎ、自然発火防止のため水も入れます。
    この時、油がこぼれてもすぐ拭き取れるように手元にキッチンペーパーや雑巾を用意しておきます
  3. ビニール袋を太めの輪ゴムでしっかり閉め、念の為ガムテープでも塞いでおきます。
  4. 燃えるゴミとして処分しましょう。

 

凝固剤の代用!!身近なアイテムで固める方法

①小麦粉や片栗粉で固める

【用意するもの】

✔ 小麦粉または片栗粉

✔ 古い新聞紙

✔ ビニール袋

手順

  1. 揚げ油が温かいうちに、油の分量と同量の小麦粉または片栗粉を投入します。
  2. 油が冷めてくると、固体化してくるのである程度の固さになったら、古新聞紙にくるみます。
  3. ビニール袋に入れて捨てます。

※小麦粉と片栗粉、両方ある場合は片栗粉を使用する方がおすすめです。

 

 

②パン粉で固める

【用意するもの】

✔ 消費期限切れのパン粉

✔ 古い新聞紙

✔ ビニール袋

手順

  1. 揚げ油が温かいうちに、油の分量と同量のパン粉を投入します。
  2. 油が冷えて固形化したら、古新聞紙にくるみます。
  3. ビニール袋に入れて捨てます。

※パン粉は袋を開けてしまうと湿気てしまいやすく・・・かと言って一回で使い切ることはなかなかありません。万が一、パン粉が古くなってもむやみに捨てず、使用済み油の処理に使えることを覚えておきましょう。

 

③重曹で固める

【用意するもの】

✔ 重曹(粉末)

✔ 古い新聞紙

✔ ビニール袋

手順

  1. 揚げ油が温かいうちに、油の分量と同量の重曹を投入します。
  2. 固まり始め、団子のような状態になってきたら、木べらなどで鍋からこそぎ、古新聞紙にくるみます。
  3. ビニール袋に入れて捨てます。

※揚げ物の後の鍋を洗うのにも、重曹はおすすめです。食品用の重曹の方が、料理器具を洗うのには安心して使えるでしょう。

 

その他の使用済み油の処理

①油汚れを油で落とす

換気扇のベトベト汚れ落としに、使用済み油が再利用できます。

 

取り外した換気扇に使用済み油をたっぷり塗布します。

 

少し放置してから使い古しの歯ブラシなどでこすり落とすと油と換気扇の汚れが馴染み、ベトベトな状態からサラサラに変わってきます。

 

その後は、熱めのお湯で洗い流しましょう。ぬめりが残るようなら、食器用洗剤で洗いましょう。

 

②油を回収してもらう

自治体によっては不要な油を資源として回収する活動を行っている地域もあります。

 

また、スーパーでも回収可能な場所があります。お住まいの地域の自治体や、スーパーなどに問い合わせてみましょう。

 

 

油をなるべくきれいに使うためのコツ

 

油をなるべくきれいに使うためには調理方法の順序にコツがあります。

 

油を汚しにくい調理から始めて、さし油をしながら使っていきましょう。

 

順番としては、【野菜などを素揚げ→魚介類・野菜の天ぷら→フライ・カツ・コロッケ→下味をつけてある唐揚げなど→炒め物】といった段取りがおすすめです。

 

ただし、魚や牡蠣、鶏肉などは素材の成分が油に溶け出しやすいので、二度目以降に揚げるのが良いとされています。

 

唐揚げやフライはパン粉や小麦粉が沈んでしまい、油が汚れやすい調理法ですので気をつけましょう。

 

まとめ

まとめ

 

✔ 酸化油は健康被害を及ぼすので、揚げ物油は3~4回使ったら取り替える。

 

 調理手段を考えて、食用油を有効に使う。素揚げ→天ぷら→フライ→唐揚げの順序がおすすめ。

 

 牛乳パックやビニールを利用して、使用済み油が冷めた状態で古新聞紙や綿の古着、使わなくなった紙オムツなどに吸い込ませ自然発火防止のため、水も一緒に注いで可燃ごみとして廃棄する。

 

 油を固めて捨てる方法としては、揚げ油が温かいうちに油と同量の小麦粉、片栗粉、パン粉、重曹を投入し油が冷えて固形化したら古新聞紙などにくるみ、ビニールに入れて、可燃ごみとして廃棄する。

 

 使用済み油そのものを各自治体やスーパーなどで回収して再利用する試みもあるので、問い合わせてみる。

 

 

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