お出かけや人と会ったりする時、大半の女性は(最近では男性も?)お化粧をされると思います。
軽めのポイントメイクだけで、済まされる方もいらっしゃいますが、近年は紫外線による皮フへのダメージに意識が高まり、ベースメイクにはファンデーションをお使いになる方も多いでしょう。
ファンデーションは、肌の色合いを左右する重要なプロセスでもあるので、リキッドやパウダー、クリーム状などと様々なタイプがあります。
しかし、ベースメイクの要となるだけあってファンデーションを誤って、服や身の回りの小物に着けてしまった時は、なかなか簡単には落とせません。
しかも、外出前のメイク中や中には外出時のお化粧直しの際に付着してしまったら、とても焦ってしまいますよね。
今回は、ファンデーションが洋服やバッグなどに着いてしまった時の落とし方をご紹介しましょう。
目次
ファンデーションの特徴
ファンデーションはお顔の気になる部分、シミやそばかす、小じわ、毛穴、肌全体のくすみ等をカバーして、肌の表面を均等に整えるためのコスメなので、成分もかなりケミカルな性質のものが含まれます。
大まかには、クリームや乳液と同様に【油性の基剤】に、お肌の色合いを調整するための顔料を配合したものと考えていいでしょう。
また、現在販売されている殆どのファンデーションには、紫外線をカットしたり、肌の乾燥を抑えたりするための働きなどの工夫も見られます。
また、ファンデーションの種類には以下の4タイプがあります。それぞれの特徴も合わせてご説明します。
①パウダータイプ
粉を圧縮して固めた固形タイプのものです。ブラシやパフで肌に塗って使うタイプのものです。
一見、おしろいと同種類に思われますが、おしろいよりも高いカバー力でお肌の色合いを整えます。
肌自体の皮脂で、肌に密着させるというのが特徴です。
②ルースタイプ
粉末タイプのファンデーションです。
固形タイプとは違いサラサラの粉状なので、お肌にふんわり広げやすく、ベースメイクの仕上げとしては一番負担が軽い特徴があります。
③リキッドタイプ
リキッドというからには、液状のファンデーションなのですが、実は粉と油と水分が1:2:7で配合されたものを指します。
保湿力を重視したコンセプトなので、カバー力が高い特徴があります。
④クリームタイプ
先程のリキッドタイプが、更に密度が高まったタイプのファンデーションです。
粉・油・水分が2:2:6の配分となるので、水分が少ない分硬めのテクスチャーですから、お肌への密着が更にたかまります。
※近年は、上記の4タイプにプラスして、【ミネラルファンデーション】というタイプも普及してきました。ミネラルファンデーションの特徴としては、お肌へのダメージを軽減するために天然成分(ミネラル)が配合されているという点でしょう。
また、配合されたミネラルの働きによって、お肌にツヤを与えてくれる効果があります。
ファンデーションの落とし方
ファンデーションの特徴やタイプをご理解頂いたところで、早速ファンデーションが服などに付着して、シミになってしまった時の対処方法をご説明します。
①服に着いた時その1(外出先の応急処置編)
【用意する物】
・ハンドソープ
・乾いた布(ハンカチ・クレンジングシートでも代用可)
・ティッシュペーパー(数枚)
汚れ
手順
・シミが着いた部分にティッシュをあて、油分を吸収します。
・濡れたティッシュにハンドソープなどを少し含ませ、シミの付いた部分にあてます。
・シミが付いた部分の裏側に乾いた布をあてながら、さらに乾いた布かクレンジングシートでシミ部分を軽くたたきます。
・さいごに乾いた布、ハンカチで水分やソープを吸い取りましょう。
②服に着いた時その2(お家での処置方法)
【用意する物】
・クレンジングオイル
・ティッシュまたはコットン
汚れ
手順
1.シミの部分にクレンジングオイルを直接付け、ティッシュまたはコットンで、シミ部分を軽く叩き、汚れを浮かせます。
※クレンジングオイルを塗布する前に、衣類を水で濡らさないこと!
2.浮いてきた汚れをぬるま湯で洗い流します。
3.可能なら、その後すぐに洗濯機に入れ、通常通り洗濯しましょう。
③服に着いた時その3(食器用洗剤を使う方法)
【用意する物】
・食器用中性洗剤
汚れ
手順
1.シミの部分を覆えるくらいの中性洗剤を垂らし、なじませたら、手で揉み込みます。
2.汚れが浮いてきたら、生地が傷まない程度に布を引っ張って広げて、ぬるま湯で洗い流しましょう。
④服に着いた時その4(スポンジクリーナーを使う方法)
スポンジクリーナーは、メイクに使用するスポンジやパフをきれいにする液状のクリーナーで、最近では100円ショップでも販売されています。
【用意する物】
・スポンジクリーナー
汚れ
手順
1.シミの部分を覆える分量のスポンジクリーナーを塗布し、なじませます。
2.手で揉みこみます。
3.汚れが浮いてきたら、ぬるま湯で洗い流しましょう。
ファンデーションのシミは、時間が経つにつれて、汚れが繊維に染み込み落ちにくくなってきます。
繊維に染込んでからでは遅いので、応急処置をした後もなるべく早く、本格的な対処方法で、汚れを落とすように心がけましょう。
コツは、ファンデーションのシミの部分を“すぐに水でぬらさず”クレンジングや中性洗剤などを直接なじませることです。
ナイロン製の衣類についたファンデーションの落とし方
冬場になると、ナイロン製の上着など、着回しアイテムで活躍することと思います。
衣服の襟元には、ファンデーションがくっついてしまう事もしばしばあります。
ナイロン製の衣類に付着したファンデーションの落とし方は次のとおりです。
【用意する物】
・固形石鹸または食器用洗剤
・ベンジン
・ガーゼまたはコットン
汚れ
手順
1.パウダータイプのファンデーションの場合、固形石鹸と熱めのお湯で揉み洗いしてみましょう。
2.固形石鹸で落ちにくいようであれば、食器用洗剤を揉み込んで、汚れが浮き上がってきたら、お湯で洗い流します。
※リキッドやクリームタイプのファンデーションの汚れの場合、落ちにくいので先にベンジンをガーゼやコットンに浸し叩いてから、石鹸とお湯で洗いましょう。
ナイロン製のバッグについたファンデーションの落とし方
バッグの内部には、汚れやホコリに対処しやすいナイロン製の内袋が使われていることも多いと思います。
バッグの中に入れたファンデーションが、何らかのダメージでこぼれたり、コンパクト内で砕けて、粉状に散らばった場合、以下のやり方をおすすめします。
【用意する物】
・スポンジクリーナー
・ガーゼまたはコットン
・タオル
汚れ
手順
1.スポンジクリーナーをガーゼまたはコットンに染み込ませ、汚れた部分をトントン叩くようにして、汚れをガーゼに吸着させます。
2.その後、きれいなタオル等を濡らして硬く絞り、洗剤分を拭き取りましょう。
3.バッグの口を出来るだけ広げて開けて、乾くまで風通しを良くしておきます。
※ナイロン製にはオイルクレンジングなどは使わないほうがいいです。
まとめ
・ファンデーションの主成分は油性の基剤と顔料なので、シミとして付着すると落としにくい。
・ファンデーションは、パウダー、ルース、リキッド、クリーム、近年ではミネラル成分配合のタイプがあり、それぞれにシミの落とし方にはコツが必要。
・外出先などでの応急処置では、ファンデーションのシミに、濡らしたティッシュにハンドソープを含ませトントンと叩くように、汚れを吸収させ落とし、乾いたハンカチ等で水分・ソープを吸い取る。
・ご家庭内でファンデーションのシミを落とす時は、オイルクレンジング、台所用洗剤、を使うのがおすすめ。持っているのならスポンジクリーナーも有効。
・ナイロン製の衣類やバッグのファンデーションのシミ落としは、固形石鹸、熱めのお湯、台所用洗剤、スポンジクリーナーで落とす。
・いずれの落とし方でも、生地同士をこすったり、クレンジング剤や洗剤を付ける前に、シミ部分を水で濡らしたりせず、叩いて揉み洗いすると、きれいに落とせる。