水に強く、クッション性もあり、色柄も豊富で、トイレや洗面所などの水回りによく使われている「クッションフロア」。
きっと皆さんのお家にもあるのではないでしょうか?
クッション性があるから長時間立ち仕事をする台所などでも使われています。
しかし、クッションフロアの上に米袋などを置いて放置しておいたら、「袋に印字されていた文字がうつってしまった!」なんて経験ありませんか?
床(クッションフロア?)にインクが染みてしまい、擦っても除光液使っても落ちません…。何か良い方法あれば教えてください!よろしくお願いします🙇 pic.twitter.com/I5L4E8VIE0
— miku* (@1125Pooh) July 18, 2017
また、「子どもが知らない間にペンで落書きしていた」なんてことも…。賃貸だとクッションフロアの張り替えの必要も出てきて大問題です。
そこで今回は、『クッションフロアについたインク染みの落とし方』をご紹介します。
インク染みでお困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
まずはインクの種類を確認しよう!
水性か油性によって落とし方も、落ちやすさも変わってきますので、まずはついてしまったインク汚れの種類を確認しましょう。
そもそもクッションフロアは、軟質塩化ビニルでできています。
この軟質塩化ビニルは、柔らかいがゆえにインクが素材中に染み込んでしまうという欠点があります。
クッションフロアは水性インクには強いですが、油性インクの場合は素材の中まで浸透してしまいますので、消すことは非常に困難になります。
実際、ペンの販売会社のサイトにも、油性ペンの素材別落とし方が載っていますが、ビニールの欄には『インク汚れが残ることがあるので、軟質塩化ビニールは落とせません』とはっきり書かれています。
おそらく何かの袋に印字されていた文字は、油性のインクであると考えられるため、袋からうつってしまったインク汚れは落としにくく厄介な汚れとなります。
インク汚れを落とす前に確認しておきたい注意点
先ほどもお話した通り、素材に染み込んでしまった油性インクを完全に落とすことは非常に難しいです。
とは言え、消える可能性のある方法をいくつか試してみたいですよね。
そこで、まずはクッションフロアを傷めない方法から試していきましょう。
方法によっては、表面の塩化ビニールを溶かしたり、色むらが出てしまう可能性があります。
そのため、どの方法もまずは目立たないところで試してから行うようにしましょう。
そして、最終的には張り替えることも念頭に置いて、ダメ元で実施してみる他ないでしょう。
クッションフロアについたインク汚れの落とし方【水性インクの場合】
クッションフロアは水性インクには強いので、水性ペンで落書きされた場合は落とすことができます。
水拭きだけで落とせなかった場合は、下記の中性洗剤を使った方法を試してみましょう。
【用意するもの】
✔ 中性洗剤
✔ 雑巾や布 2枚以上
✔ メラミンスポンジや使い古しの歯ブラシ
手順
- 水で薄めた洗剤液を作ります。
- 雑巾もしくは布を①に浸けて絞ります。
- 汚れた箇所を、円を描きながら汚れが浮くように拭きます
- 溝など凹凸のある部分には、メラミンスポンジや使い古しの歯ブラシなどを使って軽く擦りましょう。
- 水に浸して軽く絞った雑巾や布で再度拭き、洗剤成分を拭き取ります。
- 乾いた雑巾や布で水分を吸い取ります。
- 洗剤成分が拭き取れるまで⑤-⑥を繰り返します。
- 最後に乾いた雑巾や布で、水分を拭き取って終了です。
クッションフロアについたインク汚れの落とし方【油性インクの場合】
①消しゴムを使う方法
「消しゴムの汚れを吸着する性質」と「消しゴムをこする時の摩擦」を利用して油性ペンを消すこともできます。
優しく擦ればクッションフロアへのダメージも最小限で済みます。
【用意するもの】
✔ プラステック消しゴム
手順
- 油性インクの上から消しゴムで線をなぞるように擦っていきます。
- 優しく根気よく何度もこすっていくと徐々にインクが薄くなっていきます。
- 消えるまで①-②を繰り返します。
- 最後は消しカスをしっかり取り除きましょう。
②エタノールを使う方法
エタノールには、油性ペンの溶剤を溶かす効果があります。
エタノールには「消毒用エタノール」と「無水エタノール」の2種類あります。
どちらでも使えますが、無水エタノールの方がエタノールの濃度が濃いので、より落としやすくなります。
【用意するもの】
✔ エタノール
✔ 雑巾や布 2枚以上
手順
- 雑巾もしくは布に少量のエタノールをしみ込ませます。
- 消したい油性ペンの部分をシミ抜きの要領でトントン叩くようにして落とします。
- 雑巾や布にインク汚れがついたら、汚れていない箇所に変えながら①~②を繰り返し、インクを落とします。
- 最後に乾いた雑巾や布で乾拭きをします。
肌の弱い人は肌荒れに注意し、手袋などを装着してから行いましょう。
エタノールは引火しやすいため火気厳禁ですので、しっかり換気を行いながら扱いましょう。
また、上記に挙げた消しゴム+エタノールの合わせ技[/marker]もあります。
消しゴムである程度インク汚れを薄くしておいてから、エタノールを使うとより落としやすくなりますので、ぜひ試してみて下さい!
③油性ペン専用のクリーナーを使う方法
様々な会社から、油性ペン専用のクリーナーが販売されています。
中には、「何を試しても落ちなかったクッションフロアの落書きが見事に消えてなくなった!」という心強い口コミもあります!
しかし、こういったクリーナーは漂白するイメージのため、床も白くなってしまう可能性があります。
白い床ならいいですが、色の濃い床だと退色してその部分だけ目立ってしまうかもしれませんので、使用前には必ず目立たないところで試してから使うようにしましょう。
【CHECK!!】
●クッションフロアに使わない方が良いもの
油性ペンを落とすのに有効だと言われているクレンジングオイルや除光液ですが、これらはクッションフロアの塩化ビニールを溶かしたり、変色を起こしてしまうため使わない方が良いでしょう。
事前にできるインク染みの予防策
対策
- 防汚加工されているクッションフロアを選ぶ
防汚加工されているクッションフロアも多く売られています。
汚れがついても落としやすくため、そういった商品を事前に選択しておくと良いでしょう。
- 印字されている袋を直接クッションフロアの上に放置しない
ビニール同士がくっつくとどうしてもインクがうつりやすくなります。
クッションフロアの床には物を放置せず、すぐに片付けることを徹底しましょう。
- 定期的にワックスがけを行う
クッションフロアでも使えるワックスも売られています。
汚れ防止のためにワックスがけをしておくことで、落としやすさも変わってきます。
まとめ
まとめ
✔ クッションフロアに使われている軟質塩化ビニールは、インクが浸透しやすく、素材に浸透してしまったインクを完全に落とすことは難しい。
✔ 水性インクであれば、水拭きもしくは中性洗剤を使って落とすことができる。
✔ 油性インクには消しゴムもしくはエタノールを使って落とすが、エタノールは引火性があるため扱いに注意が必要。
✔ 油性インク専用のクリーナーも売られており試してみる価値はあるが、色の濃い床材だと退色し目立ってしまうかもしれない。
✔ 油性ペンを落とすのに効果的なクレンジングオイルや除光液は、クッションフロアを溶かしたり変色させてしまうため、使わない。
✔ 事前に防汚加工されているクッションフロアを選択したり、定期的にワックスがけをしておくことで、汚れを落としやすくすることができる。