屋外での補修作業や木材の塗装などのDIYではペンキがよく使用されます。
塗装作業は楽しくて夢中になってしまう反面、靴にペンキがついてしまうことも良くあります。
人形にペンキを塗っていたら、不覚にも新し目のシューズにはねてしまった…こんな時間にやるもんじゃないな… pic.twitter.com/4cyCVhTNm6
— Blossom森谷 (@mori_blo) July 24, 2014
マイ・ラストシューズにペンキついた
泣きたい pic.twitter.com/fhf2ynXdsA— Hatsuho (@Art_hatsuho) March 28, 2016
大切にしている靴であれば、どうしてもキレイに落としたいですよね。
そこで今回は、『靴についたペンキを簡単に落とす方法』をご紹介します。
お困りの際は、ぜひ参考になさってください!
目次
水性?油性?ついたペンキの種類を確認しよう!
靴についたペンキはペンキの種類によって落とし方や使う道具が変化します。
また、種類によっては簡単に汚れを落とせるものとなかなか落とせないものがありますので・・・
ペンキが靴についた場合には、まずはペンキの容器の裏側を確認するなどしてペンキの種類を確認しましょう。
ペンキの種類には大きく分けて・・・・「水性ペンキ」と「油性ペンキ」の2種類があります。
ペンキの特徴
- 水性ペンキ
水性ペンキの場合は主成分は水でできていて、濃さを調節する時には水で薄めて使用します。
そのため一般人でも扱いやすく、ホームセンターに売られているほとんどのペンキが水性になっています。
ただし、油性のペンキに比べて耐久性が劣ります。
- 油性ペンキ
油性ペンキの場合は主成分はシンナーなどの有機溶剤でできていて、薄める時には専用のペイント薄め液を使います。
油性ペンキは美しく耐久性のある仕上がりになるという特徴がありますが、匂いが強く一度手や衣服に着くとなかなか落とすことができないという特徴があります。
このように、水性ペンキは主成分は水なため、靴についても水洗いで取ることができる一方、油性ペンキは水に溶けることはないので一度靴についていまうとなかなか取ることができません。
また、ペンキは水性油性を問わず完全に乾いてしまうと、薬剤を使っても汚れを落とすことは困難になります。
そのため、靴についたら早急な対応を心がけましょう。
靴についたペンキの落とし方【水性編】
水性のペンキは靴についても、乾く前であれば比較的簡単に落とすことができます。
ただし、布製の靴の場合は時間が経ってしまうと輪のようなシミが残ってしまうことがあるので注意しましょう。
また、水性ペンキは完全に乾いてしまうと洗っても汚れが落ちないので、乾く前に対処することが大切です。
①布靴の洗い方
布靴は水性ペンキが染み込みやすいので、付着してしまうと少し厄介な汚れとなってしまいます。
水性ペンキが付いてしまった時は応急処置としてすぐに靴を脱いでいらない紙などで一度布の表面の水性ペンキを拭き取ってから、流水で付着した場所の裏側から温水もの流水で流しましょう。
【用意するもの】
✔ スポンジまたは使わない歯ブラシ
✔ 中性洗剤
✔ ぬるま湯
✔ 使わない布
✔ バケツ
手順
- 靴の水性ペンキがついた部分の裏側からぬるまの流水を流してペンキを取る。
- 靴の水性ペンキがついた部分に当て布をする。
- 水を含ませたスポンジに数滴中性洗剤を垂らして、裏側から水性ペンキのシミをスポンジで叩く。
- ぬるま湯をいれたバケツに靴を入れて少し置いて、もう一度中性洗剤でもみ洗いする。
- 最後に洗濯機で洗濯をして、風通しの良場所で干す。
水性ペンキのシミは無理に擦って取ろうとするとシミが広がってしまうので、叩いてシミ抜きをしましょう。
さらに、もみ洗いをする時もジャブジャブと強く擦ってしまうと汚れが広がったり、生地が傷んでしまうことがあるので注意が必要です。
②革靴の洗い方
革靴についても水性ペンキが付着してすぐの場合であれば、布でふき取ったり水洗いすることで綺麗に落とす子ができます。
しかし、付着して時間が経っている場合は綺麗に汚れを取ることは難しくなります。
革靴はシミがついてしまうとなかなか取れにくく、傷がついてしまうともう直すことはできないので水性ペンキが付着いて時間が経っている場合は、専門のクリーニング業者に依頼してクリーニングしてもらうのが一番良い方法です。
ただし、少々傷ついても良いのですぐに落としたいという方にはこちらのメラミンスポンジを使った方法が有効です。
【用意するもの】
✔ メラニンスポンジ
✔ 水
手順
- メラニンスポンジに水を含ませる。
- 水性ペンキがついた部分を優しく擦る。
この方法は汚れを洗浄するというよりも、付着した水性ペンキを削り取るという方法です。
そのため、強く擦りすぎると革を傷めてしまうので注意しましょう。
また、傷ができたり変色してしまった場合は一部分であれば靴墨でカモフラージュするのも手段の1つです。
③ビニール、ゴム製の靴の洗い方
ビニールやゴム製の靴は水性ペンキがついても素材が弾いてくれるのでシミになったり、生地に染み込んだりして取れにくくなる心配がないのが特徴です。
【用意するもの】
✔ ぬるま湯
✔ スポンジまたはいらない歯ブラシ
手順
- ぬるま湯に靴の汚れている部分をつける。
- スポンジまたはいらない歯ブラシで擦る。
スポンジや歯ブラシで擦ってもなかなか落ちない場合はスクレーパーでこそぎ落とすこともできます。
また、「水性ペンキが乾いてしまっている場合」「半乾きの場合」はスティックのりを塗って、乾かしてから消しゴムで糊のついてる部分を擦る方法がおすすめです。
こうすることで、糊と一緒に水性ペンキをキレイに剥がすことができます。
靴についたペンキの落とし方【油性編】
油性ペンキは基本的に水洗いで落とすことは不可能です。
そのため、靴についた時には油性ペンキを薄める時に使うペイント薄め液やシンナーを使用するのがおすすめです。
また、これらの道具が手元にない場合は、クレンジングオイルや除光液は油に強い界面活性剤が入っているので、油性ペンキの汚れが乾ききってしまう前なら有効です。
①布靴の洗い方
布靴に油性ペンキがついてしまった時は水性ペンキと同じくすぐにいらない紙などで拭き取ってから洗いましょう。
【用意するもの】
✔ ペイント薄め液
✔ スポンジまたは使わない歯ブラシ
✔ いらない布
手順
- 靴の油性ペンキが付着した部分にいらない布で当て布をする。
- 油性ペンキが付着した部分の裏側にペイント薄め液を垂らしてスポンジで叩く。
- 油性ペンキが布に移ったら、靴を洗濯して風通しの良い場所で干す。
この方法では汚れが乾く前ならペイント薄め液の代用品でも汚れを落とすことができます。
しかし、油性ペンキが乾いてしまうとクレンジグオイルなどでも落とすことができないのでペイント薄め液を使うことをおすすめします。
②革靴の洗い方
革靴についてしまった油性ペンキは水性ペンキと同じく専門店でクリーニングをしてもらうのが一番の方法です。
自宅で油性ペンキを落とす時は変色などに注意して行いましょう。
【用意するもの】
✔ ペイント薄め液
✔ いらない布
手順
- ペイント薄め液をいらない布に染み込ませる。
- 革靴の油性ペンキが付着した部分をいらない布で擦る。
ペイント薄め液は、革靴に着くと変色してしまう可能性があります。
そのため、この方法で汚れを落とす時は目立たない場所で試してから行うようにしましょう。
③ビニール、ゴム製の靴の洗い方
ビニール、ゴム製の靴の場合は水性ペンキと同じく、汚れが染み込む心配がないので比較的簡単でリスクが低く汚れを落とすことができます。
【用意するもの】
✔ ペイント薄め液
✔ いらない布
手順
- ペイント薄め液をいらない布に染み込ませる。
- いらない布で油性ペン気がついた部分を擦る。
油性ペンキが乾ききってしまっている場合は、ペイント薄め液で油性ペンキの汚れを浮かせながらスクレーパーでこそぎ落とすのがおすすめです。
靴についたペンキを落とす時の注意点
靴についたペンキを落とす時は、気をつけるべき点が3つあります。
①汚れがついたら早めに対応する!
靴にペン気がついてしまった場合、まずはすぐに汚れに対処することが大切です。
ペンキは靴に付着して時間が経ってしまうほど汚れが取れにくくなります。
そのため、早めの対応をすることで楽に汚れを落とすことができます。
②靴を水洗いする時はお湯で!
ペンキは温度が低いと硬くなる特徴があるので、洗い流す時にはなるべくお湯を使用するのがおすすめです。
また、靴の全体をジャブジャブ洗うと全体に汚れが広がってしまう恐れがあります。
汚れている部分だけを洗うように心がけることで被害を最小限に防ぐことができます。
③ペイント薄め液は水道に流してはいけない!
ペイント薄め液は、サラダ油などと同じで下水処理に多大なエネルギーを使うので水道に流してはいけないという決まりになっています。
そのため、処分する時は紙や布に染み込ませてゴミとして捨てましょう。
靴についた油性ペンキを落とす時は大量にペイント薄め液を使うことはあまりないですが、使用後は注意して処分しましょう。
まとめ
まとめ
✔ 水性ペンキは水洗いでも落とすことができる。
✔ 油性ペンキにはペイント薄め液やシンナーが有効である。
✔ ペイント薄め液はクレンジングオイルや除光液で代用することもできる。
✔ 乾いたペンキは落としにくいので、乾く前の早めの対処が大切。
✔ 汚れを洗い流す時にはなるべくお湯を使用するのがおすすめ。
✔ ペイント薄め液は水道に流してはいけない。