
何度も押せて、手紙やカード作りに便利なスタンプ。
しかし、誰にでも気軽に使えて活躍の場が多いスタンプだけに・・・
「子どもが家の壁紙にスタンプを押してしまった…」
「うっかりスタンプ台のインクがついた手で壁紙を触ってしまった…」
などなど・・・紙だけでなく、家の壁紙にスタンプがついてしまうこともあります。
冷静に見たらインク。義母が寝落ちてる間にスタンプ台いたずらしてたよう。シーツや壁も被害にあいとんだ誕生日だった。
— うさ (@usa_haha) December 16, 2011
白い壁紙にくっきりとスタンプがつくと、もう落ちないのではと困ってしまいますよね。
そこで今回は、『壁紙についたスタンプを消す方法』についてご紹介していきます。
スタンプ汚れにお困りの際は、ぜひ今回ご紹介する方法をお試しください!
目次
スタンプの成分と消す際のポイント
様々な種類のスタンプが出回っていますが、そのスタンプのインクにも種類があります。
スタンプインクは主に以下の3種類あります。
スタンプインクの種類
- 油性顔料系
- 油性染料系
- 水性顔料系
※顔料系・・・粒子が大きく、紙の上にインクが乗っている状態になり、発色が良い特徴があります。
※染料系・・・顔料系よりも粒子が小さく、紙などに染み込みやすく、乾きやすい性質があります。
油性顔料と油性染料のインクは水に流れない一方、水性顔料のインクは乾くまでは水性、乾くと水に流れない性質に変化します。
子どもでも使えるおもちゃや、カード作りなどの文房具のスタンプインクのほとんどは水性顔料系です。
壁紙にスタンプをつけてしまった場合は、なるべく素早く、インクが乾く前に対処するのがポイントです。
壁紙についたスタンプを消す方法
それでは、ここからは壁紙についたスタンプの落とし方をご紹介します。
①消しゴムをかける方法
こちらは消しゴムで擦ったときの摩擦力を利用した方法になります。
【用意するもの】
✔ 消しゴム
手順
壁紙にスタンプがついた部分に、消しゴムをかけましょう。
これだけで、壁紙につけたスタンプの種類によっては、簡単に落とすことができます。
それでも落ちない場合は、次のステップに進みましょう。
②メラミンスポンジで軽くこする
こちらの方法は、メラミンスポンジで壁紙についたスタンプを削り落とす方法になります。
【用意するもの】
✔ メラミンスポンジ
✔ 水
✔ 雑巾または布巾
✔ 台所用アルコール除菌スプレー(メラミンスポンジだけで落ちない場合)
手順
- 水で湿らせたメラミンスポンジを、壁紙にスタンプがついた部分にあてて、軽くこすります。
- スタンプが取れたら、雑巾または布巾で、壁紙についた水分をしっかりと拭き取りましょう。
メラミンスポンジでも簡単にスタンプを取ることができます。
ただし、メラミンスポンジは研磨作用があるので、使用する壁紙は一般的な家庭で使われるビニールクロス製に限ります。
また、ビニールクロスでもこすりすぎると壁紙そのものがはがれる可能性がありますので、使用の際は軽い力で、あまりゴシゴシとやりすぎないようにしましょう。
それでも落ちない場合は、台所用のアルコール除菌スプレーを壁紙についたスタンプにスプレーし、上記の方法でメラミンスポンジで軽くこすってみてください。
これで、スタンプが落ちる場合がありますが、それでも落ちない!という場合は次のステップに進んでください。
③マニキュア除光液を使う方法
なかなか取れないスタンプには、マニキュア除光液(リムーバー)を使った方法がおすすめです。
【用意するもの】
✔ マニキュア除光液
✔ 化粧用コットン
手順
- 化粧用コットンにマニキュア除光液を少し多めにつけます。
- 壁紙にスタンプがついた部分に、1のコットンを軽くトントンと叩くようにしてスタンプを取りましょう。
※作業の前に、窓を開けたり換気扇を回すなどして、十分換気した環境を作りましょう。
マニキュア除光液で汚れを取る方法も、メラミンスポンジの方法の際に触れた通り、ビニールクロスの素材の壁紙にのみ使用してください。
マニキュア除光液を壁紙につけると、スタンプのインクが浮き出して、コットンに移っていきますので、叩くようにしてスタンプを取ってください。
また、ビニールクロスの壁紙でも、早くスタンプを取りたくて、ついゴシゴシと左右にこすってしまったり、力を入れすぎてしまうと、壁紙そのものが剥がれてしまいます。必ず軽い力で根気よく叩いて汚れを落としてください。
それでも落ちない場合は、次の漂白して取る方法を試しましょう。
④酸素系漂白剤で取る方法
こちらは酸素系漂白剤で、壁紙についたスタンプを漂白する方法です。
塩素系漂白剤を使う方法もありますが、色柄ものの壁紙には向きません。白い壁紙の場合のみ使用可能です。
【用意するもの】
✔ 酸素系漂白剤
✔ 洗面器またはボウル
✔ 40~50度のお湯
✔ 化粧用コットンまたはキッチンペーパー
✔ 布巾または雑巾
手順
- 洗面器またはボウルに40~50度のお湯を入れます。
- お湯に、酸素系漂白剤を溶かします。
(※お湯1リットルに対し、酸素系漂白剤大さじ2くらいが目安) - 化粧用コットンまたはキッチンペーパーに、2の酸素系漂白剤&お湯を浸し、壁紙のスタンプがついた部分に貼り付けます。
- 時々様子をみながら30分ほどおきます。
- スタンプが取れたら、布巾または雑巾で水拭き+からぶきをし、壁紙についた漂白剤や水分をしっかりと拭き取りましょう。
それでも落ちない場合は補修しよう
上記の方法を試してみても、シャチハタなどの朱肉の場合、完全にはスタンプが落ちない可能性があります。
しかし、スタンプを落す作業を繰り返し行っても、壁紙そのものを傷めてしまいます。
そんな場合は、ペイントなどをして壁紙を補修する方法も一つの手です。
壁紙の色に合わせて、簡単に部分的に汚れをカバーする補修剤も販売されていますので、自分の手でも比較的簡単に行うことができます。
〇ハウスボックス クロス職人 オフホワイトマニキュアタイプ つや消し 20ml
また、スタンプがついてしまった部分に、今流行のウォールステッカーを貼ったり、再発防止のために、保護シートを貼る方法もあります。
〇壁紙をキズ・汚れから保護するシート
壁紙のスタンプが取れないと少しがっかりしてしまいますが、これを機会にプチリフォームをしてインテリアを楽しんでみても良いですね。
【Check!!】スタンプインクと朱肉の違い
油性・水性のスタンプインクの他に、印鑑に使うシャチハタや朱肉に使うインクもあります。
スタンプインクと朱肉の違いは、もちろん成分に違いがあります。
スタンプインクと朱肉の違い
- スタンプインク→ゴム印が劣化しにくいような成分のインクを配合
- 朱肉→鮮やかな朱色で、印鑑(印材)を傷めない植物性の不乾性油を使用
スタンプ台と同じように思えますが、スタンプインクは、ゴム印に適しており、朱肉は印鑑に適した成分になっているのです。
朱肉は変色しにくく、スタンプインクに比べると粘度があるため、スタンプインクよりも落ちにくい特徴があります。
そのため、子どもがシャチハタのネーム印(朱肉のもの)をいたずらで壁紙にペタペタと押してしまったり、朱肉のインクを壁紙につけてしまった場合は、完全に落とすことは難しいでしょう。
しかし、こちらも壁紙に定着してしまう前に対処すれば、色を薄くしたり、インクを落とすことができる可能性がありますので、上記方法を試す価値はあるでしょう。
まとめ
まとめ
✔ スタンプのインクの種類は、油性顔料系、油性染料系、水性顔料系などがある。
✔ おもちゃや文房具のほとんどのスタンプは水性顔料系インク。
✔ 壁紙にスタンプがついたら、スタンプが乾く前になるべくすぐにインクを落とす作業をする。
✔ 消しゴムやメラミンスポンジで簡単にスタンプが取れる場合がある。
✔ なかなか落ちない場合は、除菌アルコールスプレー、マニキュア除光液、酸素系漂白剤を使用する。
✔ どうしても落ちない汚れは、壁紙の補修やステッカーやシートを貼る方法もある。
✔ 印鑑用の朱肉はゴム印用のスタンプインクと成分が違い、スタンプインクより落ちにくい。