タッパーの中に発生する「白い汚れやブツブツ」。
キレイに洗って直しておいたはずなのに、なぜ発生するのでしょうか?
「まさかの洗い残し?」
「今からでもこの白い汚れは取れる?」
「そもそも白い汚れの正体や落とした方が知りたい!」
今回は、『タッパーの白い汚れの原因・落とし方』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
タッパーの白い汚れの原因は「水垢」「油汚れ」!
タッパーについた白い汚れはほとんどが「水垢」です。
水垢とは、カルシウムの結晶(カルキ)のことをいいます。
タッパーに洗剤をつけてキレイに洗っても、すすぎに使う水道水にはカルシウムやミネラルが含まれていて、これこそが水垢となり白い汚れができるのです。
水分は時間がたてば蒸発してなくなりますが、カルシウムはそのまま残ってしまいます。
きちんと拭き取りされていなければ洗う度にカルシウムが蓄積されて白い固まりが出来てしまうのです。
これこそがタッパーの白い汚れの原因です。
蓄積しすぎると大きなシミになってしまうことがありますので注意しないといけません。
また、もう1つの原因として考えられるのは、油汚れです。
ミートソースやカレー、ハンバーグにチーズなど油分の多い食品をタッパーに入れて電子レンジで加熱すると、食品自体の温度がタッパーの耐熱温度を超えてしまうことがあります。
そうするとタッパーが溶けてしまい、溶けた部分に油汚れがたまってしまい酸化して白くなるのです。
白い汚れの原因が「水垢」か「油汚れ」で、汚れの性質が少し違ってきますので、詳しくご紹介していきます。
タッパーの白い汚れの落とし方【汚れが水垢の場合】
①クエン酸を使った方法
タッパーについた白い汚れの原因が「水垢」=「カルシウム」の場合、カルシウムはアルカリ性の性質を持ちますので、アルカリ性を中和して落としやすくする『酸』の性質を利用します。
中でも特によく効き目があるのは「クエン酸」です。
クエン酸の酸性の性質、水垢(カルシウム)を分解する力を利用するのが一番の方法になります。合わせてクエン酸がないときの代用品もご紹介しておきますので参考にしてみてください!
【用意するもの】
✔ クエン酸
✔ 水
✔ キッチンペーパー
✔ スプレーボトル
✔ 布
手順
- クエン酸大さじ1を水200ml に溶かしクエン酸水を作りスプレーボトルに入れます。
- 白い汚れの部分にキッチンペーパーをあて、クエン酸水を振りかけます。
- そのまま2時間ほど放置します。
- 汚れがとれているか確認して水で洗い流してください。
- キレイに拭き取れば完了です。
※軽い汚れであれば、これでキレイに汚れは落ちます
広範囲に白い汚れがついている場合や、小さなタッパーが数多くある場合は以下の手順で行いましょう。
手順2
- タッパーにクエン酸1:水1を入れてしばらく放置します。
(※この時熱めのお湯を入れておき、蓋をすればと効果が上がります。小物などもあれば、この中に一緒につけおきすると良いです。放置時間は30分ほどにしてください) - 汚れが無くなっているか確認して、洗剤をつけて洗います。
- 水で洗い流します。
- 再び水垢がつかないように、柔らかい布でキレイに水気を拭き取り完了です。
②お酢やレモンを使った方法
タッパーの白い汚れを落とすのにクエン酸がない時には代用できるものは、「お酢」や「レモン」があげられます。
お酢には酢酸(さくさん)、レモンにはクエン酸が含まれ、アルカリ性の性質をもつ水垢を中和し、汚れを落としやすくしてくれます。
つまり、上記のクエン酸と同じ働きをしてくれるのです。
さらには雑菌が増えるのを抑える働きもあり、身体にも害なく、安心して使えます。
【用意するもの】
✔ お酢またはレモン
✔ ぬるま湯
✔ 布
手順
- 汚れた部分にお酢を薄めた水溶液か、レモン汁をつけます。
- しばらくおいた後、ぬるま湯で洗い流します。
- 布で拭き取り完了です。
※お酢を使うときは、穀物酢かビネガーを使用してください。(すし酢やポン酢はベタつきの原因になるため)
クエン酸で汚れが落ちなければ、水垢とは違う性質の油汚れの可能性もあります。下記を参考にしてみてください!
タッパーの白い汚れの落とし方【汚れが油汚れの場合】
油汚れ「酸性」には重曹・セスキ炭酸ソーダ「アルカリ性」を使うのをオススメします。
①重曹を使った方法
【用意するもの】
✔ 重曹
✔ 布巾2枚
✔ ぬるま湯
✔ 水
手順
- ぬるま湯をタッパーに入れてしばらくおきます。
- 油汚れが残る部分に重曹をふりかけて、濡れ布巾で軽くこすります。
- 水洗いします。
- 乾いた布巾で水気を拭き取り完了です。
②セスキ炭酸ソーダを使った方法
重曹よりもセスキ炭酸ソーダのほうがきついですので取り扱いには十分気をつけましょう
【用意するもの】
✔ セスキ炭酸ソーダ
✔ 水
✔ スプレーボトル
✔ 布2枚
手順
- セスキ炭酸ソーダを水に溶かしスプレーボトルに入れます。
- 白い汚れの固まった部分にふきかけ布で軽くこすります。
- 汚れが消えていたら水でキレイに洗い流します。
- 乾いた布で水気を拭き取りしたら完了です。
タッパーを洗うときに気をつけたいこと
タッパーの白い汚れの落とし方は汚れの性質により、「酸性」か「アルカリ性」のどちらかを使うと良いことがわかりました。
しかし、気をつけないといけないこともありますので、以下の3点には注意しましょう。
①タッパーに傷をつけないように優しく洗うようにすることです。研磨入り洗剤や金属タワシでのゴシゴシ洗いはやめましょう。
②白い汚れは削るのではなく、溶かして落とすようにしてください。
③アルカリ性の洗剤や溶かし水に長い時間つけおきすると樹脂を痛めますので、気をつけてください。
タッパーだけじゃない!クエン酸を使った掃除方法
汚れの性質によりクエン酸や重曹を使い分けることをご紹介してきましたが、これらの性質を知っていれば普段の掃除にも大活躍させることができます。
キッチンやお風呂など水回りの掃除にはうってつけです。
①キッチン周り、トイレの汚れ
キッチン周り、トイレの汚れは酸性のものが多く、重曹「アルカリ性」がむいています。
例えば
- トイレの消臭(重曹水で床をふく・重曹の粉をおいておきます)
- シンク汚れ(重曹の粉をつけてスポンジでみがきます)
- 排水口(重曹をまきスポンジでこすります)
- まな板(重曹ペーストをつけてスポンジでこすります)
- レンジ汚れ(使ってすぐのレンジには重曹水でふくと汚れが落ちます)
②バスルーム
バスルームの汚れにはアルカリ性の汚れが多く、クエン酸・お酢「酸性」がむいています。
例えば
- 石鹸アか(酢水をふりスポンジでこすります)
- 蛇口まわりの水垢(クエン酸水をふりみがきます)
- バスルームの鏡(クエン酸水をふりみがきます)
- 三角コーナー(お酢をまきます)
クエン酸は臭いがなくききめがゆっくりですが、お酢はツンとした臭いがありますが即効性もあります。
③単品で落ちにくい汚れ
単品で落ちにくい汚れの時は「酸性」+「アルカリ性」の力を使うのがオススメです。
例えば
- 排水口のつまり(重曹+クエン酸でシュワシュワの泡がでて汚れを溶かします)
- バスタブ(重曹+お酢)
汚れがひどく頑固なものには、「重曹+クエン酸かお酢」でシュワシュワの泡をたたせ汚れを溶かす方法が最適です!
「とれない!」と感じたら2つの力を足してみてください。
ただし、塩素系漂白剤はくれぐれも混ぜないようにしてください。有毒ガスが発生しますので注意しましょう。
まとめ
まとめ
✔ タッパーについた白い汚れはほとんどが「水垢(カルシウム)」。
✔ 水垢はアルカリ性のため、酸性の性質を利用して「クエン酸」や「お酢」「レモン」を使うと中和され落とすことができる。
✔ 白い汚れが油汚れ「酸性」の場合は「重曹」・「セスキ炭酸ソーダなど」「アルカリ性」の性質を利用して落とすことがでる。
✔ タッパーを洗う時は傷をつけないようにやさしく洗い、汚れの性質にあったものを使うようにし、汚れを削るのではなく溶かすという方法で洗うようにする。
✔ タッパーの汚れを落とす時に使えるクエン酸や重曹などは応用がきき、キッチン周りやトイレ、バスルームの掃除にも使える。
汚れの性質を知って手軽に使い分けして普段の生活にもお役立てください!!