粘着力が高くで、コストパフォーマンスも高いところが魅力の液体のり。
しかし、液体のりは貼ったときにシワになりやすいデメリットがあります。
慎重に貼り付けても、細かな波のようなシワができてしまって、困ってしまった経験は皆さんも一度はあるのではないでしょうか?
具合が悪いけど発送行かなきゃ……で色やってたんだけど液体のりでシワシワになっちまったorz pic.twitter.com/OOnKNe0veY
— もぐ (@mogu_sato) April 19, 2017
スーツケースがトランクルームに行ってて荷造り出来ない。
しおり完成~
液体のりはやっぱりシワシワになるなぁ(´・_・`) pic.twitter.com/ij7nSjYmd3— りり(たそ) (@riririn0319) March 6, 2016
大きい紙であればあるほど、シワができないように貼るのはなかなか難しいです。
そこで今回は、液体のりがシワにならないように貼る方法をご紹介します。
お困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
液体のりで紙にシワができる原因とは?
まず、液体のりを使って紙を貼り付けると、なぜ紙がシワシワになってしまうのでしょうか?
その原因は、液体のりに含まれている水分にあります。
紙にも色々な素材がありますが、一般的な紙は水で濡らすと破れてしまうくらい水分に弱い特徴があります。
その理由は、紙の原料にあります。
紙は植物などの繊維から出来ているものが多く、その骨格を担うセルロースという分子は、水素結合によって結び付いています。
そのため、水が入り込むと結合が解放されて、ふにゃふにゃになってしまうのです。
以上の理由から、紙をのり付けする際には紙につける水分の量に注意することがポイントになります。
糊付けするときにシワにならないように貼る方法
糊付けするときに紙にシワができる原因がはっきりしたところで、出来るだけシワにならないように糊付けする方法をご紹介します。
簡単にできる方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。
①水分量の少ない、スティック糊を使う
液体のりは水分を多く含んでいるため、水分量が少ないスティックタイプの糊を使うと、よりシワになりにくいです。
スティック糊は、液体のりより少し割高になってしまうので、大量に使用するときには向かないかもしれません。
しかし、大切な書類を貼り付ける時などは、シワになりにくくキレイに貼りやすいのでおすすめです。
【用意するもの】
✔ 貼り付ける紙
✔ スティックタイプの糊
手順
- スティック糊を2~3mmくり出し、貼り付けたい紙の裏に薄く塗ります。
- 端の方から少しずつ指で押さえながら、紙を貼り付けましょう。
紙の端を塗る時は、いらない紙を下に敷いて塗り、細かいところは糊の角の方を使うのが上手く塗るためのポイントです。
【CHECK!!】
Q:スティック糊を使ったけどシワができた時は?
スティック糊やテープ糊、シワになりにくいタイプの糊を使っても、紙にシワが出来てしまうことがあります。
糊を付ける量が多すぎたり、貼り方が大雑把だったりすると、どうしてもシワになりやすいですので、付ける糊の量は最小限にして、付けすぎないように注意しましょう。
また、貼り方も端から少しずつ貼り付けるように丁寧に作業するようにしましょう。
②空気を逃がしながら、少しずつ貼る
貼り付ける時には、紙と紙の間に空気が入ってしまわないように、一方の端から少しずつ貼るようにしましょう。
【用意するもの】
✔ 貼り付ける紙
✔ スティックタイプの糊や液体のり
手順
- 貼り付けたい紙の裏に糊を薄く塗ります。
- 紙の端の一ヶ所を貼り付けて、そこからだんだんと紙と紙の間に空気を入れこまないように、少しずつ少しずつ指で押さえながら貼り付けましょう。
貼り付ける紙のサイズが大きい時は、糊を一度に紙全体に塗ってしまうと作業している間に他の部分がくっついたり、糊が乾いてしまったりして上手くいかないことがあります。
そのため、糊を塗る範囲も少しずつ塗っていく方がオススメです。
バスに広告が施されたラッピングバスや、スマートフォンの画面に保護シールを貼る時なども同様ですが、少しずつ粘着面の剥離紙を剥がしながら、シールと貼る物の間に空気を入れないように貼るのが、キレイに貼り付けるポイントです。
③糊を薄く塗る
糊を塗る量が多いと、糊自体の不均一な厚みによって、紙がボコボコと波打ったようにシワになってしまうことがあります。
また、スティック糊にも水分が含まれているので、塗り過ぎると水分によって紙にシワが出来てしまうこともあります。
そのため、スティック糊の場合はのりの出を2~3mmに抑えて、できるだけ薄く塗りましょう。
さらに、糊を塗った後に少しだけ乾かしてから貼ると、よりキレイに貼り付けることができます。
【用意するもの】
✔ 貼り付ける紙
✔ スティックタイプの糊や液体のり
手順
- 貼り付けたい紙の裏に糊を薄く塗ります。
- パタパタと紙を振って少しだけ乾かします。
- 端の方から少しずつ指で押さえながら、紙を貼り付けしましょう。
④テープ糊を使う
テープ糊は割と最近普及した新しいタイプの糊で、両面テープの用に使える糊です。
水分がほとんどないタイプなので、貼り方さえ気を付ければ、シワも出来ずにキレイに貼り付けられます。
【用意するもの】
✔ 貼り付ける紙
✔ テープタイプの糊
手順
- 貼り付けたい紙の裏に、テープ糊を45度くらいの角度で押し付けします。
- ゆっくりと引いて、糊を付け終わりたい位置にきたら一旦止めて、真上に持ち上げます。
- 端の方から少しずつ指で押さえながら、紙を貼り付けましょう。
テープ糊は、液体のりやスティック糊に比べると割高です。
そのためコストパフォーマンスは低いですが、失敗なくキレイに貼りたいときはおすすめです。
⑤シワになりにくいタイプの糊を使う
トンボ鉛筆の「しわなしPit's」や、フエキの「しわにならないのり」など、紙にシワができにくいように開発された糊も販売されています。
糊の成分に含まれる水分を少なくしてあるので、薄い紙でもシワになりにくく、キレイに貼り付けることができます。
【用意するもの】
✔ 貼り付ける紙
✔ シワになりにくいタイプの糊
手順
- 貼り付けたい紙の裏に糊を薄く塗ります。
- 端の方から少しずつ指で押さえながら、紙を貼り付けましょう。
シワができてしまった!!しわを直す方法を紹介
使う糊のタイプを変えてみたり、丁寧に貼り付けた時でも、シワができてしまうこともあります。
そんな時は、紙を少し濡らしてからアイロンをかけてキレイにする方法もあります。
【用意するもの】
✔ シワになってしまった紙
✔ 霧吹きなど
✔ あて布
✔ アイロン
手順
- 紙のシワになってしまった部分を、霧吹きなどで少し濡らします。
- 紙の上にあて布をあて、その上から低~中温でアイロンをかけましょう。
シワが少ない時は、霧吹きで濡らさなくても、あて布を湿らせてアイロンをかけるだけでキレイになる場合もあります。
しかし、インクジェットなどの水に弱いインクが使われている時は水で濡らすと文字が滲んでしまう恐れがあるので注意が必要です。
心配な時は、濡らさずにアイロンをかけるか、お風呂や加湿器などの蒸気で少しだけ湿らせるようにしましょう。
まとめ
まとめ
✔ 糊付けした紙にシワができる原因は、糊に含まれている水分。
✔ 水分量が少ないスティックタイプの糊を使うとシワになりにくくなる。
✔ 空気を逃がしながら、少しずつ貼り付けるとシワになりにくくなる。
✔ 糊を塗る時は出来るだけ薄く塗ると良い。
✔ 水分がほとんど含まれていないテープ糊を使うとシワになりにくくなる。
✔ シワになりにくいタイプの糊が販売されている。
✔ スティック糊などを使う時も、シワを防ぐために糊の量は最小限にして丁寧に作業する。
✔ シワになった紙は、少し濡らしてからアイロンをかけてキレイにすることもできる。