簡単に扱えて仕上がりも美しい両面テープですが、きれいに剥がしきれず跡が残ってしまうことがありますよね。
特に、金属やプラスチック製のものに使用する両面テープは粘着力が強いため、見た目にはきれいに取れたようでも、触るとベタベタしていたり、ごみが付いていたりと汚れが落とせなくなることがあります。
そこで今回は、プラスチック上の両面テープをきれいに剥がす方法についてご紹介していきます。
両面テープの跡は、ご家庭にあるものでも簡単にはがすことができますので、ぜひ参考にして下さい。
目次
両面テープの特徴と剥がすときのコツ
両面テープは、セロハンテープやシールよりも強力な粘着物質が用いられています。
そのため、両面テープの後をきれいに剥がすためには、まず粘着力を弱めなければいけません。
両面テープを剥がそうとして、水に濡らして「跡が残ってしまった」という方も多いでしょう。
両面テープは熱に弱いため、温めるときれいに剥がすことができます。
簡単!プラスチック上の両面テープの剥がし方
プラスチックは熱に弱いため温めるときには注意が必要です。
また、時間がたってしまったものなどは、これだけできれいに剥がしきれないこともありますので最後の仕上げが必要になります。
それでは早速、両面テープをきれいに剥がす方法について紹介していきましょう。
①ドライヤー
両面テープは温めると剥がしやすくなりますので、ドライヤーを使うときれいに剥がすことができます。
ただし、ドライヤーを近づけ過ぎたり、時間をかけ過ぎたりすると、プラスチックが変形してしまいますので注意しましょう。
【用意するもの】
✔ ドライヤー
✔ 布巾
手順
- まず、ドライヤーを温風に切り替えておきましょう。
- ドライヤーは、可能であれば両面テープが貼られていた部分の裏側から当てます。
- プラスチック製品から少し離れたところからドライヤーを当てて下さい。
- 両面テープの様子を見ながら、30秒ほどドライヤーを当ててください。
- 少しずつ両面テープを剥がしましょう。
- 最後に両面テープをはがした部分を水拭きして完了です。
プラスチック製品によっては、少しの熱でも変形してしまうものもありますので、ドライヤーを近づけるときは注意して下さい。
購入した際の説明書や、耐熱温度が記載されている商品であれば必ず耐熱温度を確認してから行いましょう。
②ハンドクリーム
水仕事をした後など、乾燥を防ぐために欠かせないハンドクリームですが、実はハンドクリームも両面テープを剥がす際に役立ちます。
ハンドクリームは、両面テープの粘着力を弱める働きがありますので、ただ塗るだけでも両面テープをきれいに剥がすことができます。
【用意するもの】
✔ ハンドクリーム
✔ サランラップ
✔ ティッシュペーパーまたは布巾
手順
- 両面テープの跡が残っている部分に、ハンドクリームを少量塗り込みます。
- 上からサランラップを貼り付けます。
- 少し時間をおいた後サランラップを剥がし、指で優しくくるくると跡をなぞります。
- 最後にハンドクリームがついた部分をティッシュペーパー、または布巾で拭き取ってください。
それほど時間が経過したものでなければ、ハンドクリームをつけて指でなぞっただけでも簡単に落とせることがあります。
ハンドクリームを付けた後はベタベタしていますので、必ずティッシュペーパーか布巾で拭き取りましょう。
③食器洗い用洗剤
食器に付いた油汚れを落とす際に役立つ食器洗い用洗剤ですが、食器洗い用洗剤でも両面テープの跡を剥がし取れるということをご存じでしょうか。
食器洗い用洗剤を使った両面テープの剥がし方は、基本的にハンドクリームを使った両面テープの剥がし方と同じです。
【用意するもの】
✔ 食器洗い用洗剤
✔ サランラップ
✔ ティッシュペーパー、または布巾
手順
- 両面テープの跡が残っている部分に、食器洗い用洗剤を適量塗布します。
- 上からサランラップを貼り付けます。
- 少し時間をおいた後サランラップを剥がし、指で優しくくるくると跡をなぞります。
- 最後に洗剤がついた部分をティッシュペーパー、または布巾で拭き取ってください。
食器洗い用洗剤は、どのご家庭にもあるものですので、これでプラスチック製品をきれいにできるのであればお手軽ですよね。
食器洗い用洗剤は、ティッシュペーパーや布巾で水拭きしてもとりきらないことがありますので、最後にしっかりと水で洗い流しましょう。
④お酢
両面テープを簡単に剥がせる薬剤も販売されていますが、小さなお子さんがいらっしゃる方や、ペットを飼育されている方はなるべく使いたくないものですよね。
両面テープはお酢を使っても簡単に剥がすことができます。
お酢を使った両面テープの剥がし方は次のものになります。
【用意するもの】
✔ お酢適量
✔ ティッシュペーパー、またはキッチンペーパー
✔ 布巾
手順
- まず始めに、ティッシュペーパーかキッチンペーパーをお酢に浸します。
- お酢に浸したティッシュペーパー、またはキッチンペーパーを両面テープが剥がしきれなかった部分に貼ります。
- そのまま10分から 30分程度時間をおいてください。
- 貼り付けたティッシュペーパー、またはキッチンペーパーを取りはずし、指を使ってやさしく撫でながら、両面テープの跡を擦り落します。
- 最後に水洗いをするか、布巾で水拭きして完了です。
お酢は口に入れても安全なものですが、場合によってはニオイが気になることもありますので、お酢でパックをした後は必ず水で洗い流すか水拭きをしましょう。
両面テープが剥がしきれなかったときは?
これまで紹介した方法では、両面テープの布や紙の部分が取れてもベタベタが残ってしまうことがあります。
その場合は、次の方法を試してみてください。
①消しゴム
特に両面テープを張り付けてから時間が経過している場合は、プラスチックに癒着してしまい表面しか取れないことがあります。
しかし、両面テープのベタベタは、消しゴムで簡単に落としきることができます。
ドライヤーやお酢などを使っても落としきれなかった場合は、一度きれいに拭き取った後で、その部分を消しゴムでこすります。
消しゴムを使うときは、あまり力を入れず少しずつ擦り落して下さい。
②ヘラ
ドライヤーなどを使っても、ベタベタが残ってしまった場合には、消しゴムのほかに専用のヘラを使う方法もあります。
これは、ヘラを使ってこすり落すだけですが、用意できなければプラスチックのカードを用いてもかまいません。
ただし、あまり強く力を込め過ぎると、プラスチック製品が傷ついてしまうことがありますので注意して下さい。
両面テープを剥がすときの注意
両面テープのベタベタを剥がし取るときは、プラスチック製品には使えるものと使えないものがありますので注意が必要です。
①アイロンは使わないで!
両面テープの跡は、熱を加えればはがし取ることができますが、だからといってアイロンを使用することはできません。
アイロンは温度が高すぎるため、あて布をしたとしてもプラスチックが溶けて変形してしまうことがありますので注意が必要です。
②灯油は使わないで!
両面テープをはがした跡は、灯油を使っても落としきることができます。
しかし、プラスチック製品の場合は、灯油を使うと溶けてしまうことがありますので、なるべく使わないようにしましょう。
また、市販のシール剥がしスプレーも、商品によってはプラスチック製品に使用することができないものもありますので、必ず説明書を見て確認してください。
まとめ
まとめ
✔ プラスチック上の両面テープの剥がし方は以下の方法がおすすめ。
- ドライヤーを使って温める。
- ハンドクリーム、または食器洗い用洗剤でパックする。
- お酢に浸ける。
- 剥がしきれなかったときは、仕上げに消しゴムで擦り落す。
- プラスチック製品に両面テープを使ったときは、アイロンや灯油は使えない。
- 市販のスプレーは、プラスチック製品に使用できない場合がある。
いかがでしたでしょうか?
最近DIYが流行していますが、両面テープは手軽に使えて仕上がりもきれいですので、積極的に使いたいものですよね。
しかし、「失敗して剥がすときに面倒だな」と両面テープを使うことをあきらめてはいないでしょうか。
両面テープは、その特徴さえしておけば、ご自宅にあるもので簡単にはがし取ることができます。方法さえ覚えておけば、プラスチック製品も傷つけずに両面テープを使いこなすことができますよ。
DIYが趣味の方や、これから両面テープを利用しようかと検討中の方は、今回紹介した記事をぜひ参考にしてみてください。