【鉄フライパンの茶色い汚れの落とし方】原因は?おすすめの取り方を紹介!

 

代表的な調理器具として、キッチンには欠かせない道具『フライパン』。

 

ところが、『鉄フライパン』を使い続けていると、気づかないうちに茶色の汚れが蓄積してきます。

 

汚れたままのフライパンでは、見た目もよろしくないですし、お料理するモチベーションにも影響が出てしまいます。

 

では、この汚れは一体何なのでしょうか?そして、どうやったらご家庭で簡単に落とせるのでしょうか?

 

今回は、鉄フライパンの茶色い汚れの正体と、おすすめの除去法をご紹介しましょう。

 

鉄フライパンの茶色汚れの原因とは?

「鉄フライパンの茶色い汚れ」の画像検索結果

(茶色い汚れのついた鉄のフライパン 画像引用元

①新しい鉄フライパンの赤茶色の汚れ

『鉄フライパン』は、ある意味“育成型フライパン”と言い換えることのできる調理器具です。

 

【ティファール】などに代表されるような、フッ素樹脂などの『表面加工フライパン』と比べて、お手入れ方法や使用前のちょっとした知識が必要とされます。

 

例えば、使い始めたばかりの鉄フライパンでは、洗った後よく乾燥させて、調理の際キッチンペーパーで油を塗布していくと、キッチンペーパーが赤茶色くなるということが時々あります。

 

この赤茶色の汚れの正体は、まだ油がなじんでいない鉄フライパンに、洗って乾燥する間に発生した赤錆が原因とされてます。

 

②使い込んだ鉄フライパンの茶色の汚れ

それでは、使ってからしばらく経った『鉄フライパン』の外側に付着している、茶色の汚れの正体は何でしょう?

 

調理の際の飛び散った油汚れや、煮汁の吹きこぼれなどが火であぶられて焦げ付いた汚れが原因です。

 

当然のことながら、使用後に普通に鉄フライパンを洗っているはずですが、落としきれなかった焦げ付きが蓄積して、最終的に「こびりつき」の状態になり、茶色く変色していきます。

 

 

鉄フライパンの側面・底面の茶色い汚れの落とし方

 

 

鉄フライパンは使い続けると、先述の通り飛び散った油や煮汁などで、茶色く焦げ付いた汚れがこびりついてしまいます。

 

 

そんな時には重曹を使った方法がおすすめです!

【用意するもの】

✔ フライパンが入る大きさの鍋

✔ 水

✔ 重曹

✔ 硬めのスポンジ

✔ スチールウール

手順

  1. 水1リットルに対し、大さじ5杯の重曹を入れ、重曹水をつくる。
  2. フライパンが入る大きさの鍋に、重曹水を入れ、フライパンも入れて重曹水を沸騰させる。
  3. 15分ほど、重曹水を沸騰させる。
    ※重曹は、必ず沸騰前に入れておきましょう。沸騰したお湯に重曹を入れると、お湯が飛び跳ねてしまい、火傷のリスクが考えられるので十分注意してください。
  4. フライパンを重曹水でしっかり煮たら、一度取り出しフライパンを冷ます。
  5. フライパンが冷めたら、硬めのスポンジ、またはスチールウールでこすり洗いをする。
  6. 落ちにくい汚れ部分には、その部分に少し重曹をふりかけ、水で溶かしつつ、こするように落としていく。

 

もし、フライパンが入る大きさの鍋がなかった場合、次の方法をおすすめします。

【用意するもの】

✔ 油汚れ用洗剤(スプレー式)

✔ ラップ

✔ 硬めのスポンジ

✔ スチールウール

手順

  1. フライパンを裏返しにして、油汚れ用洗剤を全体に万遍なく吹きかける。
  2. その上からラップをかけて密閉状態にしていき、1時間ほど漬け置き状態にする。
  3. 漬け置きが終わったら、水で流し、硬めのスポンジやスチールウールでフライパンをこすり洗いする。

 

鉄フライパンの頑固な茶色の汚れ落とし

「ac 写真 鉄フライパン」の画像検索結果

 

 

前項の方法でも落とせない、鉄フライパン外側の側面や底面の、頑固な汚れを除去するには以下の方法もお試しください。

【用意するもの】

✔ たわし

✔ クレンザー

✔ スチールウール

✔ 紙ヤスリ(90番あたりのもの)

手順

  1. フライパンを裏返しにして、クレンザーでこびり付いたしつこい油のコーティングを、たわしやスチールウール剥がしていく。
    ※傷が付くリスクがあるようなら、ナイロン製のたわしでこすり洗いしましょう。
  2. 大体の汚れをこすり落としたら、一度水で洗い流す。
  3. その後、落としきれない汚れを紙ヤスリで削る。
    ※素材によっては、フライパンの劣化を早めてしまう可能性もあるので、メーカーに問い合わせてから作業することをおすすめします。

 

鉄フライパンの茶色い汚れの防止法

 

 

大抵の『鉄フライパン』は、製造元から出荷されてご購入者の手元に届くまでの間、錆びないように、錆止めの塗装がされているケースが多いです。

 

ですから、買ったばかりのフライパンには、ひと工夫する必要があります。

 

いわゆる“から焼き”や“油ならし”とも言われる作業です。これをするかしないかで、鉄フライパンの耐性に大きな違いがあらわれます。

 

また、前項でご説明した、赤茶色の汚れ防止にも一役買います。

 

※トリビア的には“から焼き”はフライパンで使い、鍋などでは“から焚き”と呼ばれています。

 

から焼き→油ならしの方法

【用意するもの】

✔ 台所用中性洗剤

✔ スポンジ

✔ キッチンペーパー

✔ 食用油

手順(から焼き)

  1. 台所用中性洗剤とスポンジで、フライパン表面のゴミやホコリを洗い、水ですすぎ、キッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取る。
  2. ガスコンロにフライパンをのせて、まず「中火」で加熱し、ある程度温まってきたら「強火」にする。
    ※最初から強火にすると、フライパンが変形する原因になります。この工程で、鉄フライパンの表面の塗装が気化するので、必ず換気扇を作動させながら行ってください。
  3. 全体が青くなったら、火を止める。五徳の上でフライパンを冷ます。
    ※絶対に、いきなり水をかけて冷やしたりしないこと。水分が即熱湯となって飛び散り、やけどのリスクと、フライパンが変形する原因ともなります!
  4. フライパンが冷めたら、台所用中性洗剤とスポンジで再度よく洗い。水ですすいだ後に、キッチンペーパーで水気を拭き取る。

手順(油ならし)

  1. 水分を拭き取ったフライパンに、底面まん中に行き渡る量の食用油を注いで、弱火と中火の間くらいで加熱する。
  2. 加熱していくうちに煙が出てきたら、再び食用油を加えていく。
    (この作業を7〜8回繰り返していく)

 

上記の作業が終わったら終了です。この工程で、鉄フライパンに分厚い油の皮膜を作ることができます。

 

焦げつきにくく、サビをつきにくくするフライパンが仕上がります。

 

まとめ

 鉄フライパンの赤茶色の汚れは、油になじんでいないフライパンに発生した錆びが原因。

 使い始めの鉄フライパンには、“から焼き”と“油ならし”の工程を行うことで、赤茶色の汚れ(錆び)を防ぐことができる。

 使い慣れた鉄フライパンの、外側に付着した茶色の汚れは、調理の時飛び散った油汚れや、吹きこぼれた煮汁などが火であぶられて焦げ付いた汚れが原因。

 こびりついた茶色の汚れを落とすには、重曹水にフライパンを浸し沸騰させ、硬めのスポンジやスチールウールでこすり落とすと簡単に落ちる。

 油汚れ用洗剤をフライパンにスプレーして、ラップしつけ置きしてからこすり洗いするのもおすすめ。

 それでも落ちない、しつこいこびり付いた汚れには、クレンザーとたわしでこすり洗いして、水ですすぎ、落ちない汚れには紙ヤスリで削る。